スペイン語を上手に発音するためのコツの一つに、アクセントを正しい位置で発音する、ということがあります。アクセントの部分は単語の他の部分より調子を高く発音します。
スペイン語のすごいところは、アクセントの位置が単語のどこになるかというルールがちゃんとあることです。そのルールさえ理解していれば、誰でも単語を見て、どの位置で調子を高くして発音すれば良いのかがわかるのです。
もくじ
単語の後から数えて2番目の母音にアクセント
単語の後から数えて2番目の母音にアクセントが来る言葉:
単語の最後の文字が母音の「A、E、I、O、U」のどれかであるもの
または、単語の最後の文字が子音の「N、S」のどちらかであるもの
例:
verdura | 野菜 |
calle | 通り |
kaki | カーキ色 |
supermercado | スーパー |
margen | ふち |
lunes | 月曜日 |
2重母音、3重母音が入る場合
母音には強母音(A、E、O)と弱母音(I、U)があります。
強母音どうしが引っ付いている場合は2重母音ではないので、母音を一つづつ数えます。
例:
correo(郵便)では、「e」も「o」も強母音なので独立して数えて、後ろから2番目の母音は「e」になります。
強母音と弱母音、弱母音と強母音、弱母音と弱母音の組み合わせは2重母音となるので、2重母音一つで母音一つと数えます。
例:
secretaria(秘書)では、最後の「ia」が弱母音と強母音の組み合わせで2重母音なので、「後から2番目の母音」は「ta」の「a」になります。
3重母音は弱母音、強母音、弱母音の組み合わせで一つの母音として数えます。 一つの母音であるかのように、素早く発音しますが、3重母音にアクセントが来る場合は、組み合わせの中で強母音のところにアクセントがいきます。
例:
Miau(にゃあ、猫の鳴き声)の「iau」は3重母音なので一気に発音します。
単語の一番後の母音にアクセント
単語の一番後の母音にアクセントが来る言葉:
単語の最後の文字がNとSを除く子音であるもの(Yも含む)
例:
diagonal | 斜め |
reloj | 時計 |
nariz | 鼻 |
coliflor | カリフラワー |
universidad | 大学 |
¡caray! | びっくり! |
2重母音,3重母音が入る場合
強母音(A、E、O)と弱母音(I、U)、弱母音(I、U)と強母音(A、E、O)、弱母音(I、U)と弱母音(I、U)の組み合わせで2重母音となって、母音一つと数えることは上で説明した通りです。
2重母音のところにアクセントがいく場合は、強母音を強く発音します。
例:
juez(裁判官)では、「ue」が2重母音で、「e」が強母音なので強く発音します。
単語の最後が「y」でその前に弱母音、強母音が組み合わさっているときは、3重母音とみなされて、3つで一つと数えます。
例:
Uruguay(ウルグアイ) では、「uay」が3重母音で、強母音の「a」を強く発音します。
アクセント記号のあるところにアクセント
アクセント記号「´」が付いている場合は、上記のルールを無視して、アクセント記号のある母音にアクセントが来ます。
例:
fábrica | 工場 |
café | コーヒー、茶色 |
jamón | ハム |
médico | 医者 |
ámbar | 琥珀 |
compás | コンパス |
アクセント記号がある場合は、弱母音でも強く発音します。
例:
zapatería(靴屋)では「rí」の部分にアクセントを置いて言います。
スペイン語のアクセントの位置・まとめ
いかがでしたか?3重母音はあまりありません(特にメキシコ流では)。でも、2重母音のことはよく理解しておいてほしいです。
特に、強母音どうしだと2重母音ではないけれど、他の組み合わせだと2重母音で母音一つと数えるということを覚えておくと、ルールに従ってどこを強く発音したらいいかがわかってきます。
それともう一つ、アクセント記号は、同じ単語で意味が違うときに違いをつけてわかりやすくするようについている場合もあります。でも今は気にしなくて大丈夫!
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