98. スペイン語の間接目的語やその代名詞について。直接目的語も

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ここでは、スペイン語の間接目的語やその代名詞についてみていきます。「私に」とか「彼に」の「~に」という言い方ですね。直接目的語代名詞については既に記事にしてありますが、直接目的語代名詞と間接目的語を一緒に使う場合のルールについても記載してあります。

 

 

 

スペイン語の間接目的語代名詞

間接目的語とは、動詞の行為によって間接的に影響を受ける人のことで、「~に」などで表される言葉です。

 

スペイン語では、間接目的語を言い表す時、必ず間接目的語代名詞を使います。以下に間接目的語代名詞を示します。

me 私に
te 君に
le あなたに、彼に、彼女に
nos 私たちに
les あなた方に、彼らに、彼女らに

 

動詞の前に間接目的語代名詞が来ます。

¿Me das algo de comer, por favor? 私に少し食べ物をもらえますか?(君は与えますか)
Te devuelvo el dinero. 私は君にお金を返します。
Nos avisan por correo electrónico. 私たちに電子メール知らせてくれます

 

「por favor」は「お願いします」という意味です。

 

「私に(me)」と「君に(te)」と「私たちに(nos)」は問題ないですね?では次のような文はどうでしょうか?

 

Le traigo una silla. (あなた、彼、彼女)に私は椅子を持ってきます。
Les deseo buena suerte. (あなた方、彼ら、彼女ら)に私はを願います。

 

「あなたに」か「彼に」か「彼女に」か、また「あなた方に」か「彼らに」か「彼女らに」か、わかる場合は上の文のままでいいですが、はっきりさせたい場合は以下のように言います。

 

Le traigo una silla a tu abuelito. 君のおじいさんに椅子を持ってきます。
Les deseo buena suerte a sus hijos. あなたのお子さん達に幸運を願います。

 

間接目的語代名詞なしで以下のように言うのは間違えです

Traigo una silla a tu abuelito.
Deseo buena suerte a sus hijos.

 

また、はっきりさせる場合だけでなく、強調するときにも使うので、「私に」、「君に」、「私たちに」の間接目的語代名詞とともにも以下のように付け加えることがあります。

 

間接目的語代名詞 間接目的語付け加え情報
me a mí
te a ti
le a usted(あなたに)

a él(彼に)

a ella(彼女に)

nos a nosotros

a nosotras

les a ustedes(あなた方に)

a ellos(彼らに)

a ellas(彼女らに)

 

 

¿A mí me das algo de comer, por favor? には少し食べ物をもらえますか?
Te devuelvo el dinero a ti. No te preocupes. 心配しないで。君にはお金を返すよ。
A nosotros nos avisan por correo electrónico. 私たちには電子メールで知らせてくれます。

 

上記のように、間接目的語付け加え情報は間接目的語代名詞の前に置くこともできます。ちなみに、これらの目的語付け加え情報は、直接目的語に対しても「~を」という意味で使うこともあります。

 

 

間接目的語代名詞と直接目的語代名詞

直接目的語代名詞についてはすでに記事にしてあります。一つの文の中に間接目的語代名詞と直接目的語代名詞の両方が来る場合は順番は以下のようになります。

 

間接目的語代名詞直接目的語代名詞動詞

 

Me lo piden. 私にそれを求めます
Te la enseña. 君にそれを見せます
Nos los compran. 私たちにそれらを買います。

 

現在進行形(Estar+現在分詞)未来形(Ir+a+動詞の原形)など、動詞が二つ組み合わさっているような文の場合は、二つの目的語代名詞は二つの動詞の前に来るか、二つの動詞の後に連結します。

 

Me lo está pidiendo. Está pidiéndomelo. 私にそれを求めています。
Me lo va a pedir. Va a pedírmelo. 私にそれを求めるでしょう。

 

 

後ろに連結される場合、アクセントの位置は元の動詞のアクセントの位置と同じなので、「後から2番目の母音にアクセント」のルールに反するため、アクセント記号を付けます。

 

 

最後に、間接目的語代名詞+直接目的語代名詞で、間接目的語代名詞が「le」または「les」の場合は、直接目的語代名詞「lo」、「la」、「los」、「las」の前で「se」に変わります

 

Se lo pido a ella. Le lo pido a ella. 私は彼女にそれを求めます。
Se la pido a él. Le la pido a él. 私は彼にそれを求めます。
Se los pido a ustedes. Les los pido a ustedes. 私はあなた方にそれらを求めます。
Se las pido a mis papás. Les las pido a mis papás. 私は両親にそれらを求めます。

 

スペイン語の間接目的語代名詞まとめ

スペイン語では間接目的語を文に入れる場合、必ず間接目的語代名詞を使います。

 

間接目的語代名詞は「me, te, le, nos, les」です。「~に」という意味ですが、誰にかをはっきりさせるためや、強調するために、間接目的語付け加え情報「a él, a ustedes, a mí」などを付け加えることもあります。直接目的語付け加え情報、または強調するために同じ形が「誰々を」という意味で使われることもあります。

 

直接目的語代名詞と組み合わさるときは、必ず先に間接目的語代名詞が来ます。そして、直接目的語代名詞「lo, la, los, las」の前に「le(あなたに、彼に、彼女に)」や「les(あなた方に、彼らに、彼女らに)」が来る場合は「le」と「les」は「se」に変化します。

 

ちょっと難しいでしょうか?でも、「le la」とか「les los」って言いにくいですよね?「se la」とか「se los」の方が格段言いやすいです。スペイン語って言いやすいように変化してきているんですね。

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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