ここではスペイン語の過去分詞の不規則形一覧と、規則的な過去分詞の作り方、および過去分詞の用法について記載しています。過去分詞には形容詞としての使い方もあるのでその例文も載せています。
スペイン語過去分詞で不規則なもの一覧
スペイン語の過去分詞で不規則なものの一覧です。
|
動詞の原形(不定詞) |
過去分詞 |
開ける |
abrir |
abierto |
覆う |
cubrir |
cubierto |
言う |
decir |
dicho |
壊す |
descomponer |
descompuesto |
発見する |
descubrir |
descubierto |
戻す |
devolver |
devuelto |
書く |
escribir |
escrito |
する、作る |
hacer |
hecho |
印刷する |
imprimir |
impreso |
登録する |
inscribir |
inscrito |
死ぬ |
morir |
muerto |
置く |
poner |
puesto |
解決する |
resolver |
resuelto |
割る、壊す |
romper |
roto |
満足させる |
satisfacer |
satisfecho |
見る |
ver |
visto |
戻る |
volver |
vuelto |
スペイン語過去分詞ー規則的なものの作り方
|
例:不定詞 |
例:過去分詞 |
ar動詞は語尾を除き-adoを付ける |
estar(です) |
estado |
er動詞は語尾を除き-idoを付ける |
ser(です) |
sido |
ir動詞は語尾を除き-idoを付ける |
ir(行く) |
ido |
過去分詞の用法と性数一致かどうか
以下に過去分詞の用法と性数一致かどうかを表にしました。リンクが貼ってあるものは、その用法についての説明のページに飛べるようになっています。必要に応じてご覧下さい。性数一致であるものは、関係する名詞の性と数に合わせて過去分詞も変化します。そうでないものは変化しません。
過去分詞の形容詞的用法については次に例文を載せておきます。
過去分詞の形容詞的用法の例文
過去分詞は形容詞として使われることもあります。その場合は性数一致で、かかる名詞の性や数に合わせて過去分詞も変化します。
El hueso está roto. |
骨は折れています。 |
La lavadora está descompuesta. |
洗濯機は壊れています。 |
Los coches importados son carísimos. |
輸入車はすごく高いです。 |
Las personas inscritas pueden entrar al edificio. |
登録した人たちは建物に入ることができます。 |
※roto と descompuesto の違いですが、roto の方が単純なものの場合に使います。
※importados は importar(輸入する)の過去分詞です。
「定冠詞 + 形容詞」で名詞化されますが、過去分詞が形容詞的使われ方をしている場合も同じように、定冠詞が前に付くことで名詞化されます。
el rotoー折れたもの(この場合、骨)
la descompuestaー壊れたもの(この場合、洗濯機)
los importadosー輸入品(この場合、車)
las inscritasー登録者たち(この場合、人)
スペイン語過去分詞の不規則形一覧と用法・まとめ
主な不規則の過去分詞を一覧にしてみました。その他の主な動詞は規則的に変化します。
過去分詞は現在完了と過去完了で使う時は変化しませんが、受け身で使う場合と、形容詞的用法で使う場合は性数一致でかかる名詞に合わせて変化します。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
★スペイン語が話せるようになりたいと思いませんか?スペイン語俱楽部メルマガ会員に登録すると、初心者のためのスペイン語オンラインコースについての情報が 7 日間に渡ってメールで届きます。ご登録は↓ こちらからできます。スペイン語を既に勉強されている方も、ご相談に応じることができますので、ご登録されてからお気軽にお問合せください。
ここではスペイン語の直説法過去完了の作り方とその意味について解説し、例文をご紹介いたします。
スペイン語の過去完了は haber の線過去を使います
スペイン語の過去完了は過去のある動作より前に起こった動作を表すことができます。
作り方は動詞haber の線過去+過去分詞 となります。
動詞haber の線過去の活用は以下のようになります。
había |
habías |
había |
habíamos |
habían |
過去分詞の作り方はこちらの現在完了の記事に書いてありますので必要に応じてご覧ください。
ちなみに、過去の動作の直前の過去を表すとされる「動詞haber の点過去 +過去分詞」という形は使われていません。
スペイン語過去完了の例文
過去完了の過去分詞は性と数で変化しません。
Ellas ya habían recibido la noticia cuando les platiqué. |
私が話した時には、もう彼女たちは知らせをすでに受けていた。 |
Mi amigo ya había salido cuando llegué a la fiesta. |
私がパーティーに着いた時には私の友達はもうすでに去っていた。 |
Te dije que te había hecho el desayuno. |
あなたに朝食を作ったと私は言いました。 |
Mi hija dijo que no había visto a nadie. |
私の娘は誰も見なかったと言いました。 |
platicar=おしゃべりする…メキシコでよく使う表現です。
再帰動詞を使う時は再帰代名詞はhaber の前に
再帰代名詞や目的語代名詞などが入る場合は動詞 haber の前に置かれます。
¿Te avisaron los trabajadores que se habían quejado con las autoridades? |
労働者たちは行政当局に苦情を訴えたと君に知らせたのか? |
Ellos no se habían visto todavía en ese momento. |
彼らはそのときにはまだお互いに会っていなかった。 |
¿Ya compraste el libro? No, me dijiste que me lo habías conseguido tú. |
君はもう本を買った?いいや、僕にそれを君が手に入れたと言ったよ。 |
Te dije que me había levantado tarde. |
私は遅く起きたんだと君に言ったよ。 |
過去のある時間を基準にその時までの継続や経験を表すことも
過去完了は過去のある時間を基準に、その時まで継続している動作を表現することや、「したことがあった」という経験を表現することもあります。
La secretaria dijo que el jefe no había llegado todavía. |
秘書はチーフがまだ到着していないと言いました。 |
Hugo pensó que su maestro había ido a Acapulco varias veces. |
ウゴは先生がアカプルコに何回か行ったことがあると考えた。 |
Creí que tú no habías venido. |
私は君が来ていないと思った。 |
Supimos que usted había vivido algún tiempo en Japón. |
私たちはあなたが日本にある期間住んだことがあることを知りました。 |
スペイン語の過去完了の例文・まとめ
スペイン語の過去完了は過去のある動作より前に起こった動作を表すことができます。
形は「動詞haber の線過去+過去分詞」です。
例文を載せてみましたのでどんな時に使えるかご理解いただけるとうれしいです。再帰代名詞や目的語代名詞も付く場合は動詞haber の前に置かれます。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
★スペイン語が話せるようになりたいと思いませんか?スペイン語俱楽部メルマガ会員に登録すると、初心者のためのスペイン語オンラインコースについての情報が 7 日間に渡ってメールで届きます。ご登録は↓ こちらからできます。スペイン語を既に勉強されている方も、ご相談に応じることができますので、ご登録されてからお気軽にお問合せください。
スペイン語の「受け身」について解説します。「受動態」と言って、能動態が「主語が動詞の動作を行う」のに対して、「受け身」は動作の方が「動作を行う者」より重要な場合に使われます。
文法・スペイン語の受け身
●スペイン語の受け身は、動詞ser + 過去分詞で形作られます。「誰々によって~される」という表現です。「誰々によって」は「por 誰々」と、前置詞「por」を使って表されます。
por mí |
私によって |
por ti |
君によって |
por usted |
あなたによって |
por él |
彼によって |
por ella |
彼女によって |
por nosotros |
私たちによって |
por ustedes |
あなた方によって |
por ellos |
彼らによって |
「誰々によって」の部分は省略されることも多いです。
過去分詞は主語の性と数によって変化します。
また、以下のような「受け身」の使い方もあります。
●se + 動詞 + 主語
●第三人称複数形
スペイン語では「受け身の表現」は口語よりも文語として使われます。つまり、「手紙は届けられる」という表現よりも、口語の場合は「彼らは手紙を届ける」という言い方(能動態)が使われるということです。
●Se dice que ~ ~と言われています
問題・スペイン語の受け身
●次の文を「ser + 過去分詞」の受け身に直してください。答えは下にあります。
1-(現在形)El cartero entrega la carta al día siguiente. |
郵便配達人は次の日に手紙を届ける。 |
2-(点過去)Nosotros recibimos al profesor a la una. |
私たちは 1 時に教授の訪問を受けました。 |
3-(未来形)Yo escribiré una novela algún día. |
私はいつの日か小説を書くでしょう。 |
4-(現在完了)Los doctores han elegido a un administrador. |
医者たちは一人の経営者を選びました。 |
答え
1-La carta es entregada por el cartero al día siguiente. |
手紙は郵便配達人によって次の日に届けられる。 |
2-El profesor fue recibido por nosotros a la una. |
教授は 1 時に私たちによって迎えられました。 |
3-Una novela será escrita por mí algún día. |
いつの日か私によって小説が書かれるでしょう。 |
4-Un administrador ha sido elegido por los doctores. |
一人の経営者が医者たちによって選ばれました。 |
●次の文章の意味は何ですか?答えは下にあります。
5-Se entrega la carta al día siguiente. |
6-Entregan la carta al día siguiente. |
7-Se dice que entregan la carta al día siguiente. |
答え
5-手紙は次の日に届けられる。 |
6-手紙は次の日に届けられる(彼らは手紙を次の日に届ける)。 |
7-次の日に手紙を届けると言われている。 |
スペイン語の受け身・まとめ
「ser + 過去分詞」という受け身の形より、口語では、能動態で主語を第三人称複数形にした形で表現したり、「se + 動詞 + 主語」という形で受け身を表現することの方が多いです。とはいうものの、「ser + 過去分詞」も読み物などにはたくさん出てきますので、覚えてくださいね!「Se dice ~(~と言われています)」の表現もとてもよく使われます。
スペイン語をオンラインで学ぶコミュニティについてはメキシコ流スペイン語会話講座のフロントページをご覧ください。
初心者のためのスペイン語オンラインコミュニティについて
またはこちら↓から直接ご登録いただきますと、1 週間にわたって、スペイン語を学べる「スペイン語俱楽部」についてのご説明のメールを受け取っていただくことができます。
スペイン語俱楽部メルマガ会員登録はこちらです↓
ここではスペイン語の現在完了について詳しく解説いたします。また、点過去との違いについても言及し、現在完了と点過去、どちらを使うかがわかるように説明していきます。
スペイン語の現在完了と点過去との違い
スペイン語の現在完了の作り方についての説明をする前に、現在完了形が表現できることを、点過去形と比較しながら例文も交えて解説していきます。
スペイン語の現在完了形 |
スペイン語の点過去形 |
過去において始まった動作が現在においても継続されている
例文:He vivido en esta casa desde 1999.
翻訳:1999年から私はこの家に住んでいます(今も住んでいる)。
|
過去において動作が完結している
例文:Viví en esta casa desde 1999 hasta 2010.
翻訳:1999年から2010年まで私はこの家に住んでいました。 |
いつと明確にすることなく、過去において経験したことのある動作で、今後も起こる可能性がある
例文:¿Has ido a los Estados Unidos?
翻訳:アメリカに行ったことある?
|
過去の事実を言っているのみ
例文:¿Fuiste a los Estados Unidos?
翻訳:アメリカに行ったの?(いつの話かわかっている) |
過去から現在におけるまでの結果
例文:Juan no me ha dicho nada.
翻訳:フアンは私に何も言ってない(現時点で)。
|
過去の事実を言っているのみ
例文:Juan no me dijo nada.
翻訳:フアンは私に何も言わなかった(いつの話かわかっている)。 |
現在に近い過去のことで今も続いているか余韻が残っていること
例文:Hoy ha llovido mucho.
翻訳:今日は雨がたくさん降った(今も)。
|
現在に近いことでも過去のこととしていること
例文:Hoy llovió mucho.
翻訳:今日は雨がたくさん降った(今は降っていない)。 |
ちなみに、点過去と線過去の違いについてはこちらの記事をご覧ください。
現在完了で表現する「経験」はスペイン語でとてもよく使われます。日本語で言う「行ったことがある」、「したことがある」、「読んだことがある」、「見たことがある」などの言い方です。「行ったことがある」と「行った」は両方行っていても同じではないですよね?それが点過去との違いです。
「現在に近い過去のこと」を現在完了で言う場合は「esta mañana(今朝), esta semana(今週), este año(今年), hoy(今日)」などの時の表現とともに使われることがよくあります。
スペイン語の現在完了の作り方
現在完了の形でどんなことが表現できるかをわかっていただけたところで、現在完了形の作り方をみていきます。
現在完了は「動詞 haber の現在形」+「主動詞の過去分詞」で形成されます。
動詞 haber の現在形 |
trabajar(働く)の過去分詞 |
he |
trabajado |
has |
trabajado |
ha,( hay) |
trabajado |
hemos |
trabajado |
han |
trabajado |
動詞haber は、「ある」や「いる」という意味で使う時は、現在形では「hay」一つしかありませんでした。でも、現在完了ではこの「hay」は使いません。現在完了では「he, has, ha, hemos, han」という活用を使います。
動詞 haber には「持つ」という意味もあって、昔はhaver というスペルだったそうで、英語の have (持つ)と同じ語源です。英語の現在完了も「動詞 have」+「過去分詞」でスペイン語と同じです。英語と関連付けるとわかりやすいかもしれません。
尚、完了形の過去分詞は女性や複数形などで変化することはありません。
また、「me, te, lo, la, nos, los, las, le, les, se」は動詞 haber の前に来ます。再帰代名詞と目的語が組み合わさっている場合は、再帰代名詞、目的語、動詞 haber の順になります。
過去分詞の作り方
過去分詞は、動詞の原形(不定詞)から ar 動詞は語尾(ar)を、 er 動詞は語尾(er)を、ir 動詞は語尾(ir)を取って以下を付け加えます。
ar 動詞 |
er 動詞 |
ir 動詞 |
ーado |
ーido |
ーido |
例:estado |
例:leído |
例:ido |
動詞 leer(読む)の場合は「i」にアクセントが来るようにアクセント記号が付きます。
次に、不規則の過去分詞でよく使うものを記しておきます。
意味 |
動詞の原形(不定詞) |
過去分詞 |
開ける |
abrir |
abierto |
かぶせる |
cubrir |
cubierto |
言う |
decir |
dicho |
分解する |
descomponer |
descompuesto |
明らかにする |
descubrir |
descubierto |
返す |
devolver |
devuelto |
書く |
escribir |
escrito |
する、作る |
hacer |
hecho |
登録する |
inscribir |
inscrito |
死ぬ |
morir |
muerto |
置く |
poner |
puesto |
解決する |
resolver |
resuelto |
壊す |
romper |
roto |
見る |
ver |
visto |
戻る |
volver |
vuelto |
hace を使った現在完了に似た表現
過去において始まった動作が現在においても継続されているのを表現するのに、現在完了形を使わなくても普通の現在形を使って表す方法があります。以下のリンク先の記事にも書いてありますが、「hace」を使った表現の仕方です。
hace を使った表現
Desde hace veinte años que vivo en esta casa. |
私がこの家に住んで 20 年になります。 |
Vivo en esta casa desde hace veinte años. |
20 年前から私はこの家に住んでいます。 |
現在完了についてと点過去との違い・まとめ
現在完了という形は日本語にない言い方なので理解するまでちょっと時間がかかるかもしれませんが、基本的には、点過去が完全に過去のことを言っているのに対して、現在完了は過去から現在までのことを言っているということを理解していただけるといいかな。と思います。
それと、「~したことがありますか?」、「~に行ったことがありますか?」などの表現は会話でよく使われて現在完了の言い方なので、覚えておくと非常に便利です。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
★スペイン語が話せるようになりたいと思いませんか?スペイン語俱楽部メルマガ会員に登録すると、初心者のためのスペイン語オンラインコースについての情報が 7 日間に渡ってメールで届きます。ご登録は↓ こちらからできます。スペイン語を既に勉強されている方も、ご相談に応じることができますので、ご登録されてからお気軽にお問合せください。