181. me parece や se me hace のスペイン語の例文

目安時間:約 9分

この記事ではスペイン語の me parece  ~や se me hace  ~といった表現の仕方を例文をご紹介しながら見ていきます。

 

 

me parece ~

me parece ~、 te parece ~、 le parece ~、 nos parece ~、 les parece ~、は間接目的語代名詞を伴って、「~に思える」という意味でよく使われる表現です。「思う本人」を間接目的語代名詞で表します。主語は「思える物」です。後ろには、bien などの副詞、形容詞、名詞、不定詞(動詞の原形)、また que ~と文章が来ることがあります。間接目的語代名詞なしで無人称文として使われることもあります。

 

creer(思う)pensar(考える)、 considerar(考慮する)、 opinar(意見する)などの動詞と意味が似ていますが、それほどしっかりとした思いではないニュアンスがあります。動詞parecer には「見える」など他の意味での使い方もありますが、ここでは「~と思う」という意味での使い方に絞って例文をご紹介いたします。

 

 

点過去me pareció についてはこちらの記事に形容詞と組み合わせた例文が載っています。

 

Me parece que ahorita está haciendo mucho frío allá. 私は、今あっちではすごく寒くなっているように思います。
Me parece haberlo visto en un sueño. 私はで彼(それ)を見たように思います。
Me parece que lo había visto en un sueño. 私は夢で彼(それ)を見たように思います。
A Araceli siempre le parecía ridículo ir caminando tan lejos. アラセリはいつもそんなに遠くへ歩いて行くのはばかばかしいと思っていました。

間接目的語の動詞の場合で、肯定文の時、間接目的語の人称と従文の人称が同じ場合、従文の動詞を不定詞(動詞の原形)で表すか、que で繋いで動詞は直説法で表すことができます。

 

 

¿Qué te parece este cuadro? このを君はどう思いますか?
Me parece bien. いいと思うよ。
No me parece bien. いいとは思えないね。
A mí me parece una buena idea como regalo de cumpleaños. 私にはお誕生日のプレゼントとしてとてもいい案だと思えます。

 

 

¿Qué les parece si vamos de viaje a los Estados Unidos? 私たちがアメリカへ旅行へ行くというのはどうですか?
No nos parece que sea el momento oportuno. 私たちには適当な時であるとは思えません。
Me parece que ya has gastado mucho dinero, ¿no? 私には君がお金をもうたくさん使っちゃってると思えるんだけど?
¿A Ud. le parece bien que todos vayamos en su coche? あなたは私たち皆があなたの車で行くのが良いと思いますか?

提案をするときは si + 直説法で表すことができます。

creerなどの動詞と同じで、主文が否定文の場合は従文は接続法になります。

疑惑を表す疑問文の中でも従文の動詞は接続法を使います。

 

se me hace ~

se me hace ~、se te hace ~、se le hace ~、se nos hace ~、se les hace ~、も me parece ~などと同じような意味で「~な気がする」と、あまり強くない意見として会話でよく使われます。ただ、me parece ~などと全く同じ使われ方をするというわけではなく、「どう思う?」と聞く時は¿Qué te parece?, ¿Qué piensas?, ¿Qué opinas?などを使って  se te hace は使いません。

 

Se me hace que me estás ocultando algo. 私は君が私に何か隠しているような気がします。
A mí se me hace que tú eres el causante de todo esto. 私には君がこれすべての原因であるように思えます。
¿No se te hizo raro al ver que cojeaba él? 君は彼がびっこをひいていたのを見て、変だと思わなかったの?
A Roberto se le hace muy difícil la clase de álgebra. ロベルトは代数の授業がとても難しい気がしています。

 

尚、「~と思う」という意味とは別に、「遅くなる」という意味もあります。

 

Se nos hizo tarde. 私たちは遅くなってしまいました

 

 

me parece などのスペイン語の例文

この記事では、creer や pensar、opinar、considerarの動詞のように、意見を表す動詞だけれど、それほどはっきりとした意見というわけではない me parece や se me hace などの使い方を例文を挙げてご紹介しました。

 

「~だと思います」という言い方がワンパターンにならないよう、いろいろな言い方を使ってみてください。

 

 

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180.【スペイン語】空港での会話・入国審査やチェックインなど

目安時間:約 11分

スペイン語圏に旅行に行く時、空港をすんなり通過できるよう、入国審査や税関、チェックインカウンターでの会話をまとめてみました。

 

入国審査

入国審査のことをスペイン語で las migraciones または el control de pasaporte と言います。

 

以下に、日本人の方が質問されるであろう質問文とそれに対する答えを記載します。

 

Su pasaporte, por favor. あなたのパスポートをお願いします。
¿Cuál es el motivo de su visita? あなたの訪問の理由は何ですか?
¿Cuál es el propósito de su visita? あなたの訪問の目的は何ですか?
Turismo (Negocio, Trabajo, Estudios, Visitar a mi familia) 観光(ビジネス、仕事、勉強、私の家族を訪ねる)
¿Cuánto tiempo piensa Ud. quedarse? あなたはどのくらい滞在することを考えていますか?
¿Cuánto tiempo va a quedarse? どのくらい滞在するつもりですか?
¿Cuánto tiempo se va a quedar? どのくらい滞在するつもりですか?
Una semana (Dos semanas, Diez días) 1 週間(2 週間、10 日)
¿En dónde se va a quedar? どこに滞在するつもりですか?

 

観光ビザで入る場合は訪問理由は観光(turismo)でいいですね。

どこに滞在するかを聞かれた場合に答えられるように、ホテルの名前や場所、または友人宅などの場合は、滞在先の住所などは言えるようにしておくといいと思います。

 

 

税関

 

税関のことをスペイン語で la aduana と言います。

 

¿Tiene algo que declarar? 申告するものが何かありますか?
No, no tengo nada que declarar. Sí, sí tengo. いいえ、何も申告するものを持っていません。はい、持っています。
¿No tiene alimentos? No, no tengo. 食べ物は持っていませんか? はい、持っていません。
¿No trae algo que declarar? 申告するものを何か持ってきていませんか
Abra la maleta, por favor. トランクを開けてください。

 

日本語と違って、スペイン語では、肯定文で聞かれても、否定文で聞かれても、答えが否定文の場合は、「No」と答えますのでご注意ください。同じように、答えが肯定文の場合は、質問が肯定文であっても、否定文であっても、「Sí」と答えます。

 

 

ターミナル

 

ターミナルのことをスペイン語で la terminal と言います。

空港での掲示板に表示される言葉もありますので参考になさってください。

 

El vuelo está cancelado. 飛行機の便はキャンセルされています。
El vuelo está demorado. 飛行機の便は遅れています。
El vuelo está atrasado. 飛行機の便は遅れています。
El vuelo está retrasado. 飛行機の便は遅れています。
El vuelo está aterrizado. 飛行機の便は着陸しています。
¿A qué hora sale el avión? 何時に飛行機は出ますか?
Información de llegadas. Información de salidas. 到着の情報。 出発の情報。

 

チェックイン

 

チェックインのことをスペイン語で documentar と言います。英語で check in と言ってもよいですが、その場合は「チェックイン」ではなく、「チェキン」という感じにつなげて発音してください。または、hacer el registro de equipaje と言ってもいいです。以下はチェックインカウンターでの会話です。

 

Su pasaporte y boleto de avión, por favor. あなたのパスポートと航空券をお願いします。
Ponga la maleta en la báscula, por favor. スケールにトランクを置いてください
Aquí está su pase de abordar. ここに搭乗券があります。
Su número de asiento es éste. あなたの座席番号はこれです。
Tiene que estar 45 minutos antes de la salida de su vuelo en la puerta de abordar número 6. あなたの便の出発時間の45 分前に搭乗ゲート 6 番にいなければなりません。
¡Buen viaje! Gracias. 良い旅を!  ありがとう。

 

航空券はスペインなどでは billete de avión と言っています。また、国によって、搭乗券は tarjeta de embarque と言っています。搭乗ゲートも puerta de embarque と言う場合があります。

 

 

そのほかの空港での表現

 

空港で使われるそのほかの言葉や表現を下に記載します。

 

Artículos prohibidos 禁止されているもの
Trámites 手続き
Equipaje de mano 荷物
Equipaje documentado, Equipaje facturado 預け荷物
Líquidos 液体
Salas de última espera 搭乗待合室
Inspección 検査
Pasaje de ida y vuelta 往復旅券
No salió mi equipaje. ¿En dónde puedo reclamar? 私の荷物が出てきませんでした。どこで申し立てすることができますか?

 

 

空港でのスペイン語の会話・まとめ

今回は、スペイン語圏に行った時に空港で必要となるスペイン語会話をまとめてみました。日本のパスポートを持っていることで、信頼が置かれてそんなに根掘り葉掘り聞かれない、ということは、とてもありがたいことです。持っているパスポートによって、「お金はいくら持っているか?」「帰りの航空券を提示するように」「滞在先の人といつどこで知り合ったか」など、たくさんの質問をされることもあります。

 

日本のパスポートが世界で信頼をなくさないよう、気を引き締めて行動したいと思います♡

 

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179. スペイン語の知覚動詞+que ~で「意見」を表す、など

目安時間:約 10分

ここでは、「~のようですね」というニュアンスの、知覚動詞+que で「意見」、「思うところ」を相手に示すスペイン語の表現の仕方他、知覚動詞の構文をご紹介します。

 

知覚動詞+que ~

知覚動詞とは、ver(見る)、oír(聞く)、sentir(感じる)などの五感を表す動詞です。その動詞の後ろに que が来て、その後ろに従属節を伴って、知覚動詞の主語となる人の意見、思うところを相手に表すことができます。五感を通しての気づきを相手に対して表明、伝えることなので、第一人称が主語であることが多いです。

 

例えば、日本語で言うと、このようなニュアンスの違いです。

①「もう君はとても上手に踊れる」

②「もう君はとても上手に踊れるようだ」

同じようですが、②の文の方が、「踊っているのを見て、そういう印象を持った」という時に使われる感じですよね。

①の文の方がもっと多くの状況で使える感じです。例えば、「もう何年も踊りを習っているのだから上手なはず」と想像を働かせて言うときなど。

 

「知覚動詞+que ~」を使って、このようなニュアンスで相手に自分の思うことを伝えることができます。

Veo que ya sabes bailar muy bien. もう君はとても上手に踊れるようですね。(見てわかる)
Vi que ellos estaban contentos. 彼らは満足していたようでした。(私は見ました)
Siento que cada día te extraño más. 私は日に日にあなたを恋しく思うようです。(そう感じます)
He oído que Maru se ha casado con Juan. マルはフアンと結婚したようです。(そう聞いています)

 

主節が肯定文の場合は従属節は直説法です。

 

 

No 知覚動詞+ que ~

 

知覚動詞が入った主節が否定文になっている場合は、従属節の動詞は接続法になります。

 

No veo que estés estudiando. 君は勉強しているようには見えませんね。
No vi que ustedes estuvieran contentos. あなた方が満足していたようには見えませんでした。
No siento que me quieras ayudar. 君が私を手伝いたいようには感じられません。
No oímos que mis vecinos nos estén llamando. 私の隣人たちが私たちを呼んでいるようには思えません。

 

 

知覚動詞の主語がお相手の場合の否定文

 

「知覚動詞が入った主節が否定文になっている場合は、従属節の動詞は接続法になります」と上記で言いましたが、主節が否定文でも、知覚動詞の主語がお相手の場合は、従属節の動詞は直説法になります。この場合は相手に伝えたいことが従属節にありますね。相手の五感を通して、気づいてもらいたい(たかった)時に言うフレーズです。

 

¿No ves que tengo cosas que hacer ahorita? 君は私が今やることがあるってわからない?
¿No viste que ya no había nadie? もう誰もいなかったって気が付かなかった?
¿No sientes que siempre te he apoyado? いつも私は君を支えてきたってわからない?
No oye usted que lo están llamando, ¿verdad? あなたを彼らが呼んでいるのをあなたは聞こえないですね?

 

知覚動詞+動詞の原形、知覚動詞+現在分詞

 

知覚動詞+que ではなくて、知覚動詞+動詞の原形(不定詞)や知覚動詞+現在分詞 という文があります。これは多くの場合、目的語の人称が不定詞や現在分詞のアクションを行っているのを、知覚動詞の主語が見たり、聞いたりする(した)という意味になります。sentir は使われることがほとんどないので、例文を挙げませんでした。

 

動詞の原形の場合と、現在分詞とは、だいたい同じような意味ですが、現在分詞の方が「動き」のニュアンスが加わっている感じです。

 

Lo vi caminando enfrente del parque. 私は彼が公園の前を歩いているのを見ました。
Mi suegra la vio entrar. 私の義母は、彼女が入るのを見ました。
Lo oí decir eso. (Le oí decir eso. と言う場合もあります) 私は彼がそれを言うのを聞きました。
Oigo cantar a los pájaros en las mañanas. 私は午前中、鳥たちがさえずるのを聞きます。

 

 

知覚動詞+形容詞/過去分詞

 

知覚動詞+形容詞という用法もあります。また、過去分詞は形容詞としても使われるので、知覚動詞+過去分詞 という構文もあります。こちらも、目的語がある場合は目的語の人称が形容詞/過去分詞の状態であるのを知覚動詞の主語が見たり感じたりする(した)ということを伝えることができます。bien/mal が使われることもあります。「聞く」の場合は、目的語の人や物の「声」や「音」がどのように、知覚動詞の主語によって聞こえたかを伝えることができます。目的語がない場合は、知覚動詞の主語が形容詞などの状態であるということです。

 

La veo tranquila. 彼女は落ち着いているように見えるね。
Lo vi sentado. 私は彼が座っているのを見ました。
Lo sentí calientito. 私は彼(それ)が温かいのを感じました。
Me acerqué a mi papá y lo oí muy bien. 私は父に近づいて、そして彼の声がとてもよく聞こえました。

 

 

スペイン語の知覚動詞を使った表現・まとめ

知覚動詞+que ~という表現や、知覚動詞+動詞の原形(不定詞)、知覚動詞+現在分詞、知覚動詞+形容詞(過去分詞)などについてご紹介しました。言葉っておもしろいと思いませんか?!

 

 

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178. スペイン語のフレーズ・a で始まる、方法を表す副詞節

目安時間:約 7分

ここでは、スペイン語の使えるフレーズをご紹介します。方法を表す副詞節で「a」で始まる副詞節です。

 

a で始まる、方法を表す副詞節

a la の後に、国の形容詞の女性形が来ると、メキシコ風、日本式、フレンチスタイルなどの意味の言葉を作れます。その他にも、a で始まる、方法を表す副詞節はたくさんあって、どれも会話で使える便利なフレーズです。

 

a la mexicana メキシコ風に
a la japonesa 日本式に
a la francesa フレンチスタイルで
a escondidas 隠れて
a mano 手作業で
a pie 歩いて
al pie de la letra 文字通り
al horno オーブンで
a oscuras 手探りで
a medias, a la mitad 半々に、中途半端に
a la fuerza, a fuerzas 力ずくで
a la vez 同時に
a golpes, a puñetazos 殴りながら
a grandes rasgos 大雑把に
al azar 偶然に、適当に
a patadas 蹴りつけて
a toda velocidad 全速力で
a solas 独りで

 

 

oscuras は obscuras とも書きます。

 

例文

 

Ella cocina huevos a la mexicana muy ricos. 彼女は卵をメキシコ風にとてもおいしく調理します。
¿Por qué compraste ese vestido a escondidas? どうして君は隠れてその服を買ったのか?
Mi mamá tejió esta bufanda a mano. 私の母はこのマフラーを手で編みました。
Se puede ir a pie o en autobús. 歩きでか、バスで行くことができます。
Tienes que seguir la orden del presidente al pie de la letra. 君は社長の命令を文字通り従わなくてはいけないよ。
Yo cocino las pápas al horno. 私はジャガイモをオーブンで料理します。
Se fue la luz y tuve que bajar las escaleras a oscuras. 停電になって、私は暗闇の中、階段を降りなければならなかった。
Él dejó el trabajo a la mitad. 彼は仕事を途中でほったらかした。

 

Él quiere casarse con ella a fuerzas. 彼は何が何でも彼女と結婚したいんだ。
Hay que mezclar y enfriar a la vez. 同時に混ぜて冷やさなければなりません。
La discusión terminó a golpes. 討論は殴り合いで終わった。
Decidimos las reglas a grandes rasgos. 私たちは大雑把に規則を決めました。
Del sombrero, saquen una carta al azar. 帽子から、あなた方は適当に一枚のトランプを取り出してください。
De repente un perro callejero entró al restaurante y el dueño lo sacó a patadas. 突然、野良犬がレストランに入って、オーナーがそれを足蹴りで出した。
Un coche deportivo pasó cerca de mí a toda velocidad. 一台のスポーツカーが全速力で私の側を通った。
Tocaré mi piano a solas. 私は一人で私のピアノを弾くでしょう。

 

a で始まるスペイン語のフレーズ・まとめ

 

a で始まる、方法を表す副詞節のフレーズを集めてみました。知っていると、会話の幅が広がります。好きなフレーズはありましたか?

 

 

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177. entonces のスペイン語の使い方と時の接続詞

目安時間:約 7分

ここでは、entonces のスペイン語の、時の接続詞としての使い方と、そうでない使い方をご紹介します。また、entonces 以外の時の接続詞などについても言及いたします。

 

時の接続詞としての entonces

entonces というスペイン語は、時の接続詞として使われることがよくあります。

 

entonces その時、その当時、そのころ
hasta entonces その時まで
desde entonces その時から
para entonces その時までには
por aquel entonces そのころ、その当時

 

 

Se oyó un ruido en el cuarto, y entonces vimos una sombra. 部屋で音が聞こえた。そして、その時、私たちは一つのを見た。
Yo no lo conocía hasta entonces. 私は彼をその時まで知らなかった。
Desde entonces, ya no bebo. その時から私はもう(お酒を)飲みません
Ya habrá llegado tu tío para entonces. その時までには君の叔父さんはもう到着しているだろう。
Por aquel entonces, ellos todavía no estaban listos para empezar el negocio. その当時、彼らはまだ商売を始めるための用意ができていませんでした。

 

時の接続詞として以外の entonces

entonces という言葉は時の接続詞として以外でも使われます。entonces は「それじゃあ」という意味で使われます。

 

¿No quieres estar en casa ni salir a pasear? Entonces, ¿qué quieres hacer? 君は家にいたくもないし、外に散歩に出たくもないのか? じゃあ、どうしたいんだ?

 

entonces 以外の時の接続詞

 

entonces 以外にもたくさんの時の接続詞がありますが、ここではそのうちのいくつかをご紹介します。

 

apenas するやいなや(「かろうじて」という意味もあります)
de inmediato 即座に
después de の後で
de pronto 突然
mientras tanto その間

 

 

Apenas me vió y se echó a correr. 私を見るやいなや、走り出した。
El ingeniero me atendió de inmediato. エンジニアは私を即座にアテンドした。
Después de un rato, se me quitó el dolor. しばらくしてから、私は痛みがとれた。
De pronto José se puso de pie. 突然ホセは立ち上がった
Ella se tarda en llegar, mientras tanto vamos a tomar café. 彼女は到着するのに時間がかかります、その間、私たちはコーヒーを飲みましょう。

 

entonces と時の接続詞・まとめ

 

entonces は「それじゃあ」という意味で使われる時と、「その時」などの時の接続詞として使われることがあります。また、entonces 以外の時の接続詞についてもいくつかご紹介しました。より豊かな表現を使ってスペイン語会話を楽しんでみてください。

 

 

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176. スペイン語の前置詞一覧と使い方ーsegún など

目安時間:約 10分

ここでは、スペイン語の前置詞一覧を掲載し、それぞれの前置詞の使い方も解説しています。

 

スペイン語の前置詞一覧

 

前置詞 使い方
a
  • 直接目的語が人の時、「~を」という意味で使う。
  • 「~へ行く」などの「~へ」という意味で使う。
  • 「~時に」と言う時の「に」という意味で使う。
  • 「一か月に一回」はUna vez al mes など「に」という意味で使う
con
  • 「お箸で食べる」などの手段を表す「で」という意味で使う。
  • 「砂糖入りコーヒー」など「~と一緒に」という意味で使う。
  • 「ボタン付きブラウス」など「~のある」という意味で使う。
  • 「彼とは何の関係もない」などの「~と」という意味で使う。
de
  • 「~の」という意味で使う。
  • 「~から」という意味で使う。
  • 「~でできている」という意味で使う。
  • 「立って」は de pie など、やり方を表す時に使う。
  • 「幅 2 m」は 2 metros de ancho など、特徴を表す時に使う。
en
  • 「~に」住むなど、場所を表す時に使う。
  • 「車で行く」など、手段を表す「~で」という意味で使う。
  • 「いくらで売っている」など、値段を表す「~で」という意味で使う。
  • 「スペイン語で話す」など言語を表す時に「~で」という意味で使う。
  • 「~の時代に」など、時間的な意味で「~に」と表す時に使う。
hacia
  • 「~の方へ」という意味で方角を表す時に使う。
hasta
  • 「~まで」という意味で、時間や距離の限度を言う時使う。
para
  • 「~のために」という意味で目的や用途を表す時に使う。
  • 「~へ向かって」という意味で、前置詞 a と同じ意味で使う。
  • 「明日までに」という期限を表すために「~までに」という意味で使う。
  • 「年齢の割に」など、比較する時に「~にしては」という意味で使う。
  • 「私にとって」など、その人の見解として「~にとって」という意味で使う。
por
  • 「~を探して、~を求めて」という意味で使います。
  • 「~の辺に」という意味で使う。
  • 「~だから」という理由を言う時に使う。
  • 「1ダースにつきいくら」など、「~につき」という意味で使う。
  • 「午前中に」など「頃」という意味で使う。
  • 「一つずつ」は uno por uno などのような時にも使う。
  • 「私の代わりにサインする」など、「~の代わりに」という意味で使う。
  • 「電話で話した」など、「~で」という意味で手段を表す時に使う。

 

上の表の前置詞についてはこちらの記事に例文が載っています。

 

por と para の違いについてはこちらの記事に詳しく載っています。

 

 

前置詞 使い方
ante
  • 「~の前に、~に対して」という意味で使う。
bajo
  • 「~の下に、~のもとに」という意味で使う。
contra
  • 「~に対して、~に反して」という意味で使う。
debajo de
  • 「~の下に」という意味で使う。
desde
  • 「~から」という意味で使う。
durante
  • 「~の間」という時間的な意味で使う。前置詞 en よりも時の経過のニュアンスが強い。
encima de
  • 「~の上に」という意味で使う。
entre
  • 「~の間に、~の間で」という、二つやそれ以上の物(人)の間に、という意味で使う。
mediante
  • 「~を通じて、~によって、~を通して、~で」という意味で、手段を表す時に使う。前置詞 con よりも高尚な言い方で、con が具体的な物などの時により使われるのに対して、抽象的な主旨を表現する時などに使われる。
según
  • 「~によると、~によって」という意味で使う。「一人の人の意見によると」という意味で使う場合は en opinión de と言い換えることができるが、según は、人以外の物にも使える。
sin
  • 「~せずに、~なしで」という意味で使う。
sobre
  • 「~の上に」という意味で encima de と同じに使える。また、「~に関して」という意味でも使う。sobre todo は「とりわけ」という意味。
tras
  • 「を追って」という意味で使う。

 

 

前置詞を使った例文

 

Él juró decir la verdad ante el juez. 彼は裁判官の前で真実を言うことを誓いました
Hoy en la mañana, la temperatura fue 5 grados bajo cero. 今朝、温度は零5でした。
Argentina juega contra Venezuela. アルゼンチンはベネズエラと戦します
Vamos a descansar debajo de ese árbol grande. その大きな下で休みましょう。
Desde hoy en adelante, ya no voy a tomar café. 今日から、もう私はコーヒーを飲みません。
Durante la infancia, ella sufrió de asma. 幼年期の間、彼女は喘息で苦しみました。
Había unas cobijas encima del sofá. ソファーの上に何枚かの毛布がありました。

 

Este secreto es sólo entre nosotros. この秘密は私たちの間だけです。
Este sistema funciona mediante la tecnología que hemos explicado. このシステムは我々が説明した技術によって作用します。
Según los datos más recientes, hay más mujeres que hombres en el mundo. 一番最近のデータによれば、世界には男性よりも女性の方が多いです。
Presenté el examen sin haber estudiado. 私は勉強しないで受験しました
Tus anteojos están sobre la mesa. 君の眼鏡はテーブルの上にあります。
El policía corre tras los ladrones. 警察は泥棒追って走ります。

 

 

スペイン語の前置詞まとめ

detrás とatrás は「後ろに」という意味の副詞ですが detrás de ~や atrás de ~で、「~の後ろに」という意味になります。detrás と比べてatrásは動きがある感じです。このような副詞も含めるともっとたくさんありますが、ここでは前置詞だけを集めてみました。

 

前置詞の a や para 、por 、en 、con 、de など、熟語、慣用句として覚えた方がいいものもたくさんあります。

 

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175. cuál というスペイン語疑問詞と qué との違いは?

目安時間:約 5分

ここでは、cuál というスペイン語の疑問詞と、qué との違いについてみていこうと思います。

 

スペイン語の cuál の例文

スペイン語の疑問詞 cuál、または複数形の cuáles は「どれ」という意味です。スペイン語の疑問詞 qué は「何」ですから、違いは、cuál、または複数形の cuáles の場合は、「複数の選択肢の中から選ぶ」という意味ですね。名詞の前に来ると「どの」になります。

 

また、「ある物を特定の物として他の物と区別する」時にもcuál、または複数形の cuáles が使われます。この場合は、日本語では「何」と言う時に、スペイン語ではcuál、または複数形の cuáles が使われることがあります。

 

¿Cuál es tu coche?  El que está enfrente de ti. 君の車はどれ? 君の正面にあるやつ。
¿Cuál es su nombre?  Rosario. あなたの名前は何ですか? ロサリオ。
¿Cuáles son las frutas que más te gustan? Fresas y manzanas. 君が一番好きな果物はどれですか?イチゴとりんご。
¿A cuál montaña rusa subiste? A la que está en el Bosque de Chapultepec. 君はどのジェットコースターに乗ったの? ボスケ・デ・チャプルテペックにあるやつに。

 

スペイン語の qué の例文

スペイン語の疑問詞 qué は「何」という意味で、「物や人などの特徴を聞いたり分類したりする」時に使います。物が何かを聞く時の他、人の職業を聞く時や、時間を聞く時なども qué ですね。

 

また、名詞の前に qué が来ると、「どの(名詞)」という意味で、「特定の選択肢があるわけではなくどれかを聞く」場合に使われます。

 

¿Qué te parece mi coche? Me parece muy bonito. 私の車を君はどう(何を)思う? とても素敵に思えます。
¿Qué edad tiene ella?  Diecinueve. 彼女はどのくらいのなの? 19です。
¿Qué tiempo hace por allá?  Hace mucho calor. あっちら辺はどんな天候なの? すごく暑いです。
¿Qué hay de nuevo? Nada. Todo está bien, ¿y tú? (何か)お変わりありませんか? 何も。すべて順調です。で、君は?

 

スペイン語の疑問詞 cuál とqué の違い

基本的に cuál は「どれ」で qué は「何」なのですが、時々、日本語では「何」なのに、電話番号や名前を聞く時のように、「特定の物として他の物と区別している」ということで cuál だったり、日本語では「どの」や「どんな」なのに qué を使っていたりする場合があります。

 

これは理屈で考えるより、パターンを覚えてしまった方がいいと思います。

 

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174. スペイン語の冠詞のルール・定冠詞、不定冠詞、無冠詞の使い分け

目安時間:約 17分

ここでは、スペイン語の冠詞のルールについて解説しています。冠詞とは、名詞の前に付いている言葉で、名詞の性や数によって変わります(中性もありますが)。日本語にはない言葉なので理解しにくいですが、英語のthe や a, an, some と言えばイメージが付きやすいかもしれません。

 

冠詞の種類

スペイン語の冠詞には以下の種類があります。

 

男性単数 女性単数 男性複数 女性複数
定冠詞 el la los las
不定冠詞 un una unos unas

※女性単数形であっても語頭が「a」か「ha」でかつ、語頭にアクセントが来る言葉は言いやすさのため、男性単数の冠詞 を使う言葉があります(el aguaー水, el hambreー空腹, el hachaー斧、など)←すべて女性名詞です。

 

 

中性冠詞 lo

冠詞としての「lo」は名詞の前に付くのではなく、形容詞の前に付きますが、冠詞の lo と組み合わさることで名詞(~のこと)となります。

 

尚、名詞には冠詞が付かない場合があります(無冠詞)。

 

無冠詞(冠詞の有無)

 

計測の単位を付ける場合や、特定のもの、形容詞が付くなど修飾されている場合でない限りは、数えられないものには基本的に冠詞を付けません。

Quiero pan, por favor. 私はパンが欲しいです。
Quiero un pedazo de pan. 私は一片のパンが欲しいです。
No me gustó el pan que comí anoche. 昨夜私が食べたパンは好きではなかった。
Es un pan muy sabroso. とてもおいしいパンです。

 

二番目の例文は量の単位が付いています。三番目の例文は特定のパンですね。四番目の例文はパンが修飾されています。

あれ?パンって一個二個って数えられるんじゃないの?って思いますよね?画像のパンは bolillo という名前です。一つ欲しい場合は un bolillo です。菓子パンにもそれぞれ名前が付いています。例えばクロワッサンは cuerno と言います。一つのクロワッサンが欲しい場合は un cuerno と言います。

 

pan というのはすべてのパンの総称のことです。昔からパンは分け合って食べられていました。ちぎったパンのかけらはun pedazo de pan と言います。「小麦をこねて焼いたもの」ということで、数えられないもののうちに入るのですね。昔はもっと大きなパンだったのでしょう。

 

 

Quiero tomar leche. 私は牛乳を飲みたい。
Quiero tomar un vaso de leche. 私は一杯の牛乳を飲みたい。
Tomé la leche que había comprado el día anterior. 私は前日に買ってあった牛乳を飲んだ。
Me dieron una leche horrible. 私はひどい牛乳をもらいました。

 

牛乳が数えられないものであるのはわかりやすいですね。一番目の例文は冠詞がついていません。二番目の例文は「コップ一杯の」という量を表す単位と言えるものが入っています。三番目の例文は特定の牛乳を表現しています。四番目の牛乳には形容詞が付いているので冠詞が付いています。

 

 

ビールは cerveza で数えられないので Compro cerveza. (私はビールを買います)と冠詞なしで言いますが、Quiero una cerveza.(私はビールが欲しい)と冠詞付きで言うこともあります。ルールからはみ出している場合もあるという例ですね。

 

Necesito dinero. 私はお金が必要です。
Me trajeron una bolsa de dinero. 私に彼らは一袋のお金を持ってきました。
Mi vecino me prestó un dinero, pero ya lo devolví. 隣人は私にあるお金を貸してくれたけどもうそれを返しました
Es un dinero prestado. 借りているお金です。

 

硬貨のことを moneda と言い、これは数えられます。お札は billete と言い、これも数えられます。お金という意味の dinero は総称で、数えられない名詞となっています。

 

一番上の例文には冠詞がありません。二番目の例文には「一袋の」という計測の単位が入っていて、この単位には冠詞が入ってもokですね。三番目の例文は特定のお金のことを言っています。不定冠詞が使われる時もあります。四番目の例文は形容詞が付いているので冠詞が付いています。

 

また、複数の名詞で、その数やタイプなどは、興味の対象でない場合、冠詞を付けません。

Ahi venden flores. そこでは花を売っています。
Hago pasteles para vender en el mercado. 私はマーケットで売るためケーキを作ります。
Compré libros usados. 私は中古の本を買いました。

 

 

何の職業かを言う場合も冠詞は普通は付きません。(「誰々の秘書」など、特定の職業を言う場合などには定冠詞が付きます。形容詞が伴う場合は不定冠詞が付きます。)

Soy escritor. 私はライター(男性)です。

 

誰かの国籍を言う場合も冠詞は付きません。(形容詞が伴う場合は不定冠詞が付きます)

Él es inglés. 彼はイギリス人です。

 

会話相手の敬称には冠詞は付きません。(第三者の敬称には定冠詞が付きます)

Sr. Mendoza, ¿cómo está usted? メンドーサさん、お元気ですか?

 

今日は~曜日、明後日は~曜日、と言う時は冠詞は付きません。(通常、曜日には定冠詞が付きます)

Hoy es sábado. 今日は土曜日です。

 

何を勉強するかを言っている場合、科目や学部の名前には冠詞は付きません。

Estudio física. 私は物理学を勉強しています。

 

動詞hablar, estudiar, enseñar, aprender, practicar の後(en の後の場合も)の言語には冠詞は付きません。

Me gusta hablar español. 私はスペイン語を話すのが好きです

 

苗字ではなく名前に付く敬称DonとDoña には冠詞は付きません。(第三者のことを話していても付きません)

Don Pedro nos invitó a su casa. ペドロさんは私たちを彼の家に招きました

 

国の名前や市の名前には特に意味を持たせたい時以外は冠詞は付きません。(冠詞が付く国名や地名はあります)

Tokyo 東京

 

無冠詞の熟語の場合はそのまま覚えてください。

Pido disculpas. 私は謝罪を求めます(ごめんなさい)。
Pide permiso. 許可を求めて(命令形)。(彼は)許可を求める(現在形)。

 

 

交通手段で前置詞en の後は冠詞が付かないことが多いです。

Fuimos en taxi. 私たちはタクシーで行きました。

 

 

スペイン語の定冠詞

スペイン語の定冠詞 el, la, los, las は英語の the に相当し、その物(または人)が何かすでにわかっている場合(もうすでに話に出たなど)に使います。日本語では定冠詞は「その」、「それらの」、「例の」、「すべての」などと訳すことができます。

Compré el libro que me recomendaste. 私は君が私に勧めた(その)本を買った。

 

一般的な意味で単数名詞を主語として使う場合は、話の中で初めて出てくる場合でも定冠詞を使います

El ignorante afirma, el sabio duda y reflexiona. 無知の者は肯定し、賢者は疑い、熟考する

 

第三者の苗字を言う場合、敬称に定冠詞を付けます。敬称とはSr.=Señor(男性), Sra.=Señora(既婚の女性), Srta.=Señorita(未婚の女性), Dr.=Doctor(医者), Ing.=Ingeniero(技師), Lic.=Licenciado(弁護士など文系の学士)などのことです。

La Sra. Gonzales va a venir aquí pronto. ゴンサーレス夫人はここにもうすぐ来るでしょう。

 

曜日は通常定冠詞が付きます。時間も定冠詞が付きます。

Mi cumpleaños es el viernes. 私の誕生日は金曜日です。
Son las siete en punto. 7時ぴったりです。

 

動詞traducir(翻訳する)を使う時、前置詞とともに定冠詞を使います。「~から」は「de + el = del」、「~に」は「a + el = al」です。

Traduzco del francés al japonés. 私はフランス語から日本語に翻訳します。

 

再帰動詞では体の部分や身に付ける物に定冠詞を付けます。

Me quito los zapatos. 私は靴を脱ぎます
Lávate la cara. 君は顔を洗って

 

冠詞が付く国名や地名があります。

El Salvador エルサルバドール
La Paz ラパス

 

海や川、山の名前にも定冠詞が付きます。

El Océano Pacífico 太平洋
El Río Colorado コロラド川
El Monte Fuji 富士山

 

形容詞に定冠詞を付けて名詞化(~な人、~な物)されている場合があります。

Mi maestra es la alta. 私の先生(女性)は背の高い方です。

 

 

動詞ser を使って最上級を伴った職業や国籍を言う場合に定冠詞を付けます。

Manuel es el mejor estudiante de toda la escuela. マヌエルは学校中で一番いい生徒です。
Jorge Negrete es el mexicano más famoso a nivel mundial. ホルヘ・ネグレテは世界レベルで一番有名なメキシコ人です。

 

「~はどこですか?」と言う時は定冠詞を使います。

¿Dónde está el baño? トイレはどこですか?

 

 

スペイン語の不定冠詞

スペイン語の不定冠詞、un, una, unos, unas は話の一番最初に出てくるような、物や人がまだ何かわかっていない時に使います。英語の a や an のように、「ある」や「一つの」、また複数の場合は英語の some のように「いくつかの」というように訳すことができます。

Hay una pelota en la caja. に一つのボールがあります。

動詞hay の時は必ず不定冠詞(複数の場合は無冠詞も)か数字を使います。

 

 

動詞ser で形容詞とともに職業や国籍を言う場合も不定冠詞を付けます。

Julia es una chilena muy simpática. フリアはとても感じの良いチリ人です。
Mi hermano era un científico muy sobresaliente. 私の兄弟は大変抜きんでた科学者でした。

 

 

「これは何ですか?」と聞かれた時の答えは通常不定冠詞を使います。

¿Qué es esto? Es un tornillo. これは何ですか?一つのねじです。

 

 

冠詞の lo

 

冠詞の lo は形容詞の前について「~のこと」という意味の名詞になります。

Es lo mismo si voy o no voy. 私は行っても行かなくても同じです。

 

スペイン語の冠詞・まとめ

間違えてもいいです。日本にはない概念なので難しいですよね。冠詞は難しいと思います!

定冠詞は「その」という感じ。

不定冠詞は「一つの」という感じ。

不定冠詞の複数は冠詞を付けない場合が多いです。

lo の後に形容詞が来ている場合は「~のこと」と名詞化されています。

 

 

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173. スペイン語の間接話法・命令形の場合は?など文法まとめ

目安時間:約 16分

今回はスペイン語の間接話法について、命令形の場合を含めた文法の解説をまとめてみました。間接話法というのは直接話法「『温かい飲み物を持ってきて』と彼は私に要求しています」に対して「暖かい飲み物を持ってくるよう彼は私に要求しています」という言い方の方です。

 

音声は間接話法の例文のみです。

 

主文の動詞が現在形の場合

主文の動詞が現在形、つまり、「言っている」や「要求している」、「答える」などの場合、言っている内容、つまり直接話法において日本語だとカギカッコ「」の中で表されている文の動詞の時制は、スペイン語では間接話法でも基本的に直接話法の時制と同じです。

 

唯一変わるのは、言っている内容が命令形の場合です。言っている内容が命令形の場合は、間接話法では接続法現在になります。

 

現在形「命令形」⇒接続法現在

Él me pide: Tráeme una bebida caliente. 彼は「温かい飲み物を私に持ってきて」と私に求めています。
Él me pide que le traiga una bebida caliente. 彼は温かい飲み物を彼に持ってくるよう私に求めています。

 

現在形「命令形以外」⇒同じ時制

Ella dice: No salí a ningún lado. 彼女は「私はどこにも出なかった」と言っています。
Ella dice que no salió a ningún lado. 彼女はどこにも出なかったと言っています。

 

主文の動詞が過去形の場合

主文の動詞が過去形(点過去、線過去、過去完了)の場合は、直接話法と間接話法で以下のように変わります。

 

過去形「命令形」⇒接続法過去

Mi hijo me dijo: Cómprame esa revista. 私の息子は「その雑誌を僕に買って」と私に言った。
Mi hijo me dijo que le comprara esa revista. 私の息子は彼にその雑誌を買うよう私に言った。

 

過去形「現在形」⇒線過去(または現在形)

El niño contestó: Estoy bien. 子供は「僕は大丈夫(元気)」と答えた。
El niño contestó que estaba bien. 子供は、彼が大丈夫(元気)だと答えた。
El niño contestó que está bien. 子供は、彼が大丈夫(元気)だと答えた。

 

線過去ではなく現在形を使うのは、その文を言っている本人が自分事として捉えている場合です。

 

 

過去形「現在完了」⇒過去完了形

Mi amigo dijo: He ido a Nueva York una vez. 私の友達は「僕はニューヨークに一回行ったことがある」と言った。
Mi amigo dijo que había ido a Nueva York una vez. 私の友達は一回ニューヨークに行ったことがあると言った。

 

Mi amigo dijo que ha ido a Nueva York una vez. と言う言い方も巷ではしています。

 

 

過去形「未来形」⇒過去未来形(または現在形)

Ricardo nos dijo: Llegaré temprano. 「僕は早く着くだろう」とリカルドは言った。
Ricardo nos dijo que llegaría temprano. リカルドは早く着くだろうと言った。
Ricardo nos dijo que llega temprano. リカルドは早く着くと言った。

 

その文を言っている本人が自分事として捉えている場合、現在形を使う場合があります。来ると言ったのに来なかった時は dijo que llegaba temprano. と言う場合もあります。また、まだ来るチャンスがある時は dijo que iba a llegar temprano. や dijo que va a llegar temprano. と言う場合もあります。

 

過去形「未来完了形」⇒過去未来完了形

La secretaria me avisó: Usted habrá recibido el resultado para mañana. 「あなたは結果を明日までには受け取っているでしょう」と秘書は私に知らせた。
La secretaria me avisó que yo habría recibido el resultado para mañana. 秘書は私が明日までには結果を受け取っているだろうと私に知らせた。

 

過去形「点過去」⇒過去完了形

Estela me dijo: Fui al mercado. 「私は市場へ行ったの」とエステラは私に言った。
Estela me dijo que había ido al mercado. エステラは私に市場へ行ったと言った。

 

Estela dijo que fue al mercado. と言うこともあります。

 

過去形「線過去」⇒過去完了形

La señora nos explicó: Hacía mucho calor. 婦人は私たちに「すごく暑かった」と説明した。
La señora nos explicó que había hecho mucho calor. 婦人は私たちにすごく暑かったのだと説明した。

 

過去形「過去完了」⇒過去完了形

La recepcionista me dijo: Ya había reservado el lugar. 「もう場所を予約してありました」と受付嬢は私に言った。
La recepcionista me dijo que ya había reservado el lugar. 受付嬢はもう場所を予約してあったと私に言った。

 

過去形「接続法現在」⇒接続法過去

Adelita le dijo: Quizás ellos regresen pronto. 「多分彼らは早く帰る」とアデリータは言った。
Adelita le dijo que quizás ellos regresaran pronto. アデリータは、多分彼らは早く帰るだろうと言った。

 

過去形「接続法現在完了」⇒「接続法過去完了

Ella dijo: No creo que haya sido él. 「彼だったとは私は思えない」と彼女は言った。
Ella dijo que no creía que hubiera sido él. 彼女は彼だったとは思えないと言った。

 

間接話法 si

直接話法において、言っている内容が疑問詞を伴わない質問文の場合、間接話法では que の後に si を付けるか、 que を略して si を使います。

 

Él me preguntó: ¿Vas a estudiar en la misma escuela? 「同じ学校で君は勉強するつもり?」と彼は私に聞いた。
Él me preguntó que si yo iba a estudiar en la misma escuela. 彼は私に同じ学校で勉強するつもりか聞いた。
Él me preguntó si yo iba a estudiar en la misma escuela. 彼は私に同じ学校で勉強するつもりか聞いた。

 

疑問詞付き質問文の場合

直接話法において、言っている内容が疑問詞を伴った質問文の場合は、間接話法において、 que の後に疑問詞を付けます。(疑問詞qué の場合は que が略される場合があります)

 

El maestro me preguntó: ¿Por qué no hiciste la tarea? 先生は「どうして君は宿題をやらなかった?」と私に聞いた。
El maestro me preguntó que por qué no había hecho la tarea. 先生は私にどうして宿題をやらなかったのか聞いた。

 

間接話法 書き換え

直接話法が間接話法になる時、人称代名詞指示形容詞指示代名詞所有形容詞所有代名詞時の表現、aquí(ここ), allí(そこ), allá(あそこ), en aquel lugar(あの場所で)など場所の表現が書き換わることがあるのは、日本語の場合と同じです。

 

スペイン語の間接話法・まとめ

例えば、「早く着くだろうと言った」のように、「早く着くだろうと言ったのに来なかった」時に言ったのか、「来そうにないけれど、まだかすかに来る可能性がある」時に言ったのか、「当然来ると思っている」時に言ったのかなどで微妙に言い方が違う場合があることもありますが、とりあえず、王道の言い方を覚えておくのがいいと思います!

 

 

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172. スペイン語接続法過去完了の用法と作り方・まとめ

目安時間:約 9分

 

ここではスペイン語の接続法過去完了形について、作り方やその用法を解説しています。

 

スペイン語の接続法過去完了の作り方

スペイン語の接続法過去完了は動詞haber の接続法過去の形+過去分詞で形成されます。

hubiera

hubieras

hubiera

hubiéramos

hubieran

過去分詞の作り方はこちら

 

hubiera の他に hubiese の形もありますが、ほとんど使われていないので、ここでは hubiera の形だけを記載しています。

過去完了の過去分詞は性や数の変化を受けません。

 

接続法過去完了の用法・時制の一致

主節の動詞が過去で、従節に接続法を使うべき文で、従節の動詞が主節の動詞より前のことを表す時に接続法過去完了を使います。

わかりやすいように、主節の動詞が現在で、従節の動詞が接続法現在完了の文も並べて書いておきます。印の文が接続法過去完了を使った文です。音声は印の接続法過去完了の文だけを読んでいます。

 

José no cree que Sandra se haya ido de viaje a Venecia. ホセはサンドラがベニスへ旅行に行ったのを信じない。
José no creía que Sandra se hubiera ido de viaje a Venecia. ホセはサンドラがベニスへ旅行に行ったのを信じなかった。
Es necesario que Lupe haya terminado de redactar el artículo. ルーペが記事を編集し終えていることは必要だ。
Era necesario que Lupe hubiera terminado de redactar el artículo. ルーペが記事を編集し終えていることは必要だった。
Miguel dice que no irá hasta que yo haya comprado los boletos. ミゲルは私がチケットを買うまで行かないと言っている。
Miguel dijo que no iría hasta que yo hubiera comprado los boletos. ミゲルは私がチケットを買うまで行かないと言った。

 

si 接続法過去完了

過去の事実に反する仮定を接続法過去完了で表して「もし~だったとしたら」と言うことができます。帰結節には過去の推測を表す過去未来完了形過去未来形(可能性)、接続法過去完了(過去の推測)を使うこともあります。

 

El ingeniero nos habría explicado si le hubiéramos preguntado. もし私たちが聞いていれば技師は私たちに説明してくれていたでしょう。
No tendrías tantos problemas ahorita si hubieras escuchado mi consejo. もし私のアドバイスを聞いていたなら、今、こんなにもたくさんの問題を抱えてはいないでしょう。
Uds. se habrían divertido mucho si hubieran ido a la fiesta. あなた方はもしパーティーに行っていたならとても楽しんだでしょうに。
Mi papá habría ido si lo hubieras invitado. もし君が招待していたら私の父は行ってたでしょうね。

 

終わってしまっている過去のことに対する願望

「言ってくれたら良かったのに」や「行ってたら良かったと思う」のような終わってしまっている過去のことに対する願望を接続法過去完了で表すことができます。

 

¡Me hubieras dicho! 私に言ってくれてたら!
Me hubiera gustado ir contigo. 君と一緒に行けてたらなぁ、と思う。
Hubiéramos comprado ayer el libro. 私たちは昨日、本を買っておけばよかった。
Se hubieran quejado ellos, ¿no? 彼らは訴えてればよかったよね?

 

Como si 接続法過去完了

「まるで~であったかのように」という意味の文を接続法現在完了で作れます。

Me acuerdo cuando nació mi hija como si hubiera sido ayer. まるで昨日のことであったかのように私の娘が生まれた時のことを思い出します。
Él se porta como si no hubiera pasado nada. 彼はまるで何事もなかったかのように振る舞います
La muchacha estaba tan pálida como si hubiera visto un fantasma. 若い女性はまるで幽霊を見たかのようなほど真っ青になっていました。
Ellos estaban empapados como si hubiera llovido muchísimo. 彼らはまるでものすごく雨が降ったかのようにずぶ濡れでした。

 

 

スペイン語の接続法過去完了・まとめ

接続法過去完了は時制の一致だけでなく、豊かな表現を出すのにも使えます。すでに終わってしまった過去のことを「こうだったら良かったのに」と言ってみても始まらないのですが、個人的にはよく使います、「言ってくれたら良かったのに----!!」など。

言葉の使い方をご理解いただけましたら幸いです。

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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