194. enseguida (en seguida)などのスペイン語の副詞句

目安時間:約 6分

ここでは、動詞を修飾するスペイン語の副詞句を一覧としてご紹介いたします。

 

動詞を修飾するスペイン語の副詞のフレーズ

副詞とは、動詞や形容詞、文や他の副詞を修飾する言葉のことで、単語の場合とフレーズの場合があります。ここでは、副詞のフレーズで、動詞を修飾して、動作の様子や程度を表すものを集めてみました。

 

一番最初の en seguida はenseguida とも書き、どちらかと言うと、後者の方が推奨されています。

 

en seguida (enseguida) 直ちに
en orden 秩序正しく
de golpe 激しく、衝撃的に
de frente 率直に、前向きで
de sorpresa 思いがけなく
de espaldas 仰向けに、驚いて
a espaldas 裏切って、知られないように
en serio マジで、本気で
de improviso 不意に、即興で
en secreto 秘密で
de repente 突然
de corazón 誠実に、心から
de pronto いきなり
en vano 無駄に、無益に
de bromas 冗談で
de sobra 充分に
de una vez いっぺんで
con claridad はっきりと
sin duda alguna 間違いなく
con urgencia 急いで
con cuidado 注意して
sin problemas 問題なく
poco a poco 少しずつ
en absoluto 絶対に(~ない)、完全に
de inmediato 即座に
a sabiendas 知りながら
a propósito わざと
de nuevo もう一度
de la misma manera 同じ仕方で
al mismo tiempo 同時に
del mismo modo 同じ方法で
de antemano あらかじめ
a ciegas 何もわからず
a regañadientes いやいや
a toda costa どんなことがあっても
de perlas ぴったりと、申し分なく
en voz alta 大声で
en voz baja 小声で

 

動詞を修飾する副詞のフレーズを使った例文

動詞を修飾する副詞のフレーズを使ったいくつかの例文を挙げます。

 

 Se lo traigo enseguida(en seguida). 私はあなたにそれを今すぐ持ってきます。
Lo digo en serio. 私はそれを本気で言ってます。
 Escuché algo extraño de repente. 私は突然、奇妙な何かを耳にしました。
 Voy aprendiendo alemán poco a poco. 私は少しずつドイツ語を学んでいっています。
 El niño no hace la tarea. Ya lo regañé. Voy a checar de nuevo a ver si ya la hizo. 少年は宿題をしません。私は既に彼を叱りました。もうそれをやったかどうか、私はもう一度チェックしてみます。

 

en seguida などのスペイン語の副詞句・まとめ

この記事では、副詞のフレーズの中から、動詞を修飾して、動詞の動作の様子や程度などを表すものを集めてご紹介いたしました。

 

スペイン語の作文にご利用ください。

 

 

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193. comerse のスペイン語の意味など「強調の se」について

目安時間:約 4分

この記事では、comerse のスペイン語の意味など、「強調の se 」について解説しています。

 

強調の se

スペイン語には「強調の se 」というものがあります。comerse のように再帰代名詞が伴われるので再帰動詞といってしまってもいいですが、この「強調の se 」の場合は再帰代名詞を取り除いてしまうこともできます。「強調の se 」と言っていますが、再帰代名詞 me, te, se, nos, se すべてが主語によって強調の意味を持ちます。

 

「強調の se 」は会話に、より豊かな表現を加えることができます。話している物の量を強調したい時に使われます。

 

「強調の se 」は飲み込むことの意味を持つ動詞や知能と関係する動詞とともによく使われます。

 

例えば、comerse を例にとると、「全部食べてしまう」というような、驚きの意味合いや強調の意味合いを、ただの comer「食べる」に付け加えることができます。

とはいえ、再帰代名詞を取り除いたとしても、基本的な意味は同じということになります。

 

「強調の se 」を使う場合は往々にして、強調を助長する形容詞や前置詞、副詞を含んでいることが多いです。

 

 

comerse などの例文

 

Se comió toda la hamburguesa tan grande. ¡Sorprendente! (彼は)そんなにも大きいハンバーガーすっかり食べきった。驚くべき
¿Te la tomaste de trancazo? 君はそれを一気に飲み干したのか?
Me lo aprendí hasta la última página. 私はそれを最後のページまで学びきった。
Ya se lo saben de memoria.※ (彼らは)それを暗記してしまっている。

 

 

※de memoria を付けなくても同じ意味になります。saberse は「暗記してしまっている」という意味になります。

 

 

comerse などの「強調の se 」まとめ

 

この記事では、comerse や aprenderse などの「強調の se 」について解説いたしました。comer や aprender と意味は同じですがニュアンスがちょっと違う感じです。違いは微妙かもしれませんが、よく使われる表現です。

 

 

 

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191. スペイン語の代名動詞で感情などを表すもの

目安時間:約 6分

この記事では代名動詞の中で、感情や精神状態を表す動詞についてみていきます。

 

代名動詞とは

代名動詞とは動詞に、動詞の人称と同じ人称の再帰代名詞が付くもののことを言います。

 

再帰動詞も代名動詞の中に入ります。

 

se の用法で解説しています「お互いに」という意味で使われる se ven (相互動詞)や無人称文としてや受動態としての se usa なども代名動詞です。

 

levantarse(再帰動詞)のように再帰代名詞を取ることができる動詞があります。levantarは「起こす」という意味で、levantarseは「起きる」という意味で、再帰代名詞を取ることで意味が変わっています。

 

代名動詞の中には再帰代名詞を取ることができない動詞があります。arrepentirse「後悔する」などです。これらの動詞は主語の人の中で起こる過程を表現するものとして中間態と呼ばれる文法用語で言い表されます。

 

感情や精神状態を表現する動詞は再帰代名詞を伴うので代名動詞です。動詞の後に前置詞が来ることが多いです。

 

感情を表す代名動詞

では、感情を表す代名動詞をいくつか挙げてみます。

 

interesarse en 関心を持つ
arrepentirse de 後悔する
preocuparse de, por 心配する
alegrarse de 喜ぶ
sorprenderse ante 驚く
aburrirse con 退屈する
atreverse a 思い切って~する
entristecerse ante 悲しむ
molestarse con 不快に思う、労をとる
disgustarse por 腹を立てる
asombrarse de 驚く
apenarse por 悲しむ
extrañarse ante 不審に思う
entusiasmarse por, con 感激してやる気になる
asustarse de ぎょっとする
animarse a 活気づく
divertirse por 楽しむ
enojarse con 怒る
quejarse de 愚痴をこぼす

 

違う前置詞が使われる場合もあります。

 

感情を表す代名動詞の例文

 

いくつかの例文を挙げます。

 

Mis amigos se interesaron mucho en la cultura regional de México. 私の友人たちはメキシコの地域的な文化にとても関心を持った。
Me arrepiento mucho de lo que hice anoche. 私は私が昨夜やったことをとても後悔している。
No te preocupes por esas cosas. 君はそれらのことを心配しないで。
Me alegro mucho de que te haya ido bien. 君がうまくいっていることを私はとてもうれしく思う。
Nunca nos aburríamos con la rutina. 私たちは決して習慣(ルーティン)にあきあきすることはなかった。

 

 

スペイン語の代名動詞で感情などを表すもの・まとめ

この記事では、代名動詞で感情などを表すものをご紹介しました。直接目的語ではなく、前置詞を伴うことが多いです。多くの動詞は再帰代名詞とともに使われます。

 

 

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190.スペイン語のメキシコとスペインでの違い

目安時間:約 12分

この記事では、メキシコで使うスペイン語の言葉がスペインなどの国と違うものを集めてみました。

結構たくさんありますが、メキシコ人とスペイン人が話をして通じないということはありませんのでご安心ください。

 

 

メキシコのスペイン語を学んでいて、スペイン語ができるようになってくると、他のスペイン語圏の映画や本、SNSなども目に付くようになってきます。

いろんな国々の人たちの言っていることがわかってくるのはすばらしいことですね!

 

その他のメキシコとスペインのスペイン語の違いについても触れています。

 

スペインのスペイン語と違うメキシコのスペイン語

 

メキシコのスペイン語 スペインのスペイン語 日本語
pluma bolígrafo ボールペン(plumaは羽という意味も。昔は羽ペンでしたね)
computadora ordenador コンピューター(メキシコ:女性名詞、スペイン:男性名詞)
cabello güero cabello rubio 金髪(rubioもメキシコで使います)
cabello chino cabello rizado 巻き毛(rizadoもメキシコで使います)
camarón gamba エビ
papa patata ジャガイモ
durazno melocotón
jitomate tomate トマト(tomateはメキシコでは緑色の小さなトマトです)
limón lima ライム

 

メキシコのスペイン語 スペインのスペイン語 日本語
departamento piso, apartamento アパート(apartamento もメキシコで使います)
botanas cosas de picar おつまみ
popote pajita para beber ストロー
pendientes cosas que uno tiene que encargarse やるべきこと(pendienteは形容詞としても使いますー注意して見ておく)
pastel tarta, pastel ケーキ
guajolote pavo 七面鳥(pavo もメキシコで使います)
camión autobús バス(autobúsもメキシコで使います。)
pasto césped 芝生(césped もメキシコで使います)
manejar conducir 運転する(conducir もメキシコで使います)
platicar hablar おしゃべりする(hablar もメキシコで使います)

 

 

メキシコのスペイン語 スペインのスペイン語 日本語
boleto billete 切符(billete はメキシコで”お札”という意味です)
chamarra chaqueta ジャンパー
mesero camarero ウェイター
alberca piscina プール
carro coche 車(coche もメキシコで使います)
agujetas cordones de zapatos 靴ひも
Me da pena. Me da vergüenza. 私は恥ずかしい(Me da vergüenza.もメキシコで使います。pena は残念という意味でも使われます)
jugar tenis jugar al tenis テニスをする
buró mesa de noche ベッドサイドテーブル
estacionamiento aparcamiento 駐車場

 

メキシコのスペイン語 スペインのスペイン語 日本語
banqueta acera 歩道
cachete mejilla ほっぺた(mejillaもメキシコで固めな言い方で使います)
nevería heladería アイス屋
cajuela maletero del coche 車のトランク
chamaco niño o muchacho 子供(niño や muchachoのこと。ナウアトル語が語源)
padre estupendo すばらしい(父や神父の他にすばらしいの意味も)
¿Qué onda? ¿Cómo estás? どう?元気?(¿Cómo estás?よりだいぶくだけた言い方)
¡Sale! ¡Vale! OK!
pendejo imbécil  バカ者(imbécilもメキシコで使います)
jugo zumo ジュース

 

 

Vosotros, Vosotras

 

スペインのスペイン語とメキシコのスペイン語の大きな違いに、スペインでは、メキシコで使わない人称、vosotros, vosotras を使っている、というものがあります。

vosotros, vosotras は tú 「君」の複数形なので「君たち」という意味です。女性だけの場合に vosotras になります。

 

メキシコではtúの複数形は ustedes で、usted「あなた」の複数形と同じです。つまり、親し気に話していいお相手でも、距離感を置いて話したいお相手であってもお相手が複数の場合は同じ形なのですが、スペインでは複数の場合は「君たち」と「あなたたち」で別の言葉になるということです。

 

人称がスペインの方が一つ多いということは、その分、動詞の活用が時制毎に一つ多いことになります。

 

例えば動詞tomar 「取る、飲む」の活用は以下のようになります。

 

yo usted,él,ella nosotros,nosotras vosotros,vosotras ustedes,ellos,ellas
直説法現在 tomo tomas toma tomamos tomáis toman
点過去 tomé tomaste tomó tomamos tomasteis tomaron
線過去 tomaba tomabas tomaba tomábamos tomabais tomaban
未来 tomaré tomarás tomará tomaremos tomaréis tomarán
過去未来 tomaría tomarías tomaría tomaríamos tomaríais tomarían
接続法現在 tome tomes tome tomemos toméis tomen
接続法過去 tomara tomaras tomara tomáramos tomarais tomaran
命令 toma tome tomemos tomad tomen

 

この他にもまだ時制はありますが、一つの動詞に付き、メキシコ流の場合は黄色いマーカーが付いた、vosotros の人称の活用の部分は勉強していません。なぜならネイティブスピーカー自身が使っていないからです。とはいえ、お気付きのように、語尾が少し変わっているだけですので、スペインの人に vosotros の形で話しかけられても理解できますし、文章を読んでも vosotrosが出てくると理解できないということはありません。

 

 

発音

スペインと言ってもスペイン南部など、違う場所もありますが、スペインの大部分ではメキシコと違って、ci, ce, や z 音は舌を上下の歯の間に少し挟んで、英語の th の発音をします。メキシコではそのような発音はなく、ci, ce, と z 音はすべて s と同じ発音になるので日本人にとっては容易です。

 

 

スペインとメキシコのスペイン語の違い・まとめ

 

日本は日本でしか日本語が話されていませんが、昔、ブラジルで日本語を日本人並みに流暢に話す台湾の方(私の親位の年齢でした)とたくさん話す機会があり、とてもうれしかったのを覚えています。私はメキシコ流のスペイン語をお教えしていますが、メキシコでしか通じないわけではないのです。メキシコ流のスペイン語ができるようになると、スペインでもアメリカ大陸のスペイン語圏のいろんな国々でも通じるのです。

 

それはとても素敵な体験になると思います。

 

ただ、ここにも示しているように、全然違う言葉を使っている場合も時にはありますので、スペインに行く予定がある方で、メキシコ流スペイン語会話講座で学習されている方は上に記載してある言葉の違いをよくみておいてください。どのスペイン語が正しいというわけではなく、スペイン語というのは本当に、いろんなバリエーションがあるのだなぁ、というのがご理解いただけると大変うれしいです。

 

 

 

 

 

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189. echarse a ~というスペイン語表現など

目安時間:約 9分

この記事では、echarse a ~などのスペイン語の表現をご紹介していきます。

 

echarse a ~「~し始める」などの表現

echarse a ~

動詞の echar は「投げる」、「放り出す」、「注ぐ」、「追い出す」などの意味ですが、echarse a reír で「笑い出す」、 echasrse a correr で「走り出す」で、前置詞 a と不定詞(動詞の原形)とともに、「~し始める」という意味で使います。ほとんど無意識のうちに突然起こる動作を意味します。

 

また、無意識ではないですが、echar a andar el motor で「エンジンをかける」という意味になります。

 

perder と組み合わさって echarse a perder だと「腐る」、「ダメになる」という意味になります。

 

Todos se echaron a reír al oír el chiste. 笑い話を聞いた途端、みんな笑い出しました。
Si me encontrara con un oso, me echaría a correr. に遭遇したら私は走り出すでしょうね。
Eché a andar el coche. 私は車を始動させました。
Se echó a perder la leche. 牛乳は腐りました。
¿Por qué le dijiste eso al director? Echaste a perder todo el plan. 君はどうしてそれをディレクターに言ったんだ?計画全部ダメにしたよ。

 

echar を使ったその他の表現

 

echar を使ったその他のよく使う表現をご紹介します。echar de menos は「いなくて寂しい」など、いないことでダメージを受けているような時に使います。echar ganas は直訳すると「意欲を投げ込む」ですが「頑張る」という意味で使います。echar una mano は「助ける」、echar una mirada は「ちらりと見る」、echarse para atrás は「尻込みする」という意味です。

 

Cómo te echo de menos. どんなに君がいなくて寂しく思っていることか。
Échale ganas. 君は頑張れよ。
¿Me puedes echar una manita con mi tarea, por favor? 君は私の宿題に手を貸してくれませんか?
Le eché una miradita al gato. 私は猫を一瞥した。(猫は間接目的語になります)
Ya se echó p'atrás. No quiso comprar la motocicleta. (彼は)もう尻込みしたよ。バイクを購入したがらなかった。

 

p'atrás はpara atrás のことです。口語では縮めた形で言うのが普通です。

 

 

ponerse a ~「~し始める」

「~し始める」という意味で ponerse a ~も使えます。無意識でない場合にも使えます。また、 poner manos a la obra で「仕事に着手する」という表現もあります(地域によってponerse  manos a la obraの場合もあります)。

 

Ella vio a su novio y se puso a llorar por alegría. 彼女は彼女の恋人を見て、うれしくて泣き出しました。
Mi amigo se puso a trabajar mientras estudiaba en la universidad. 私の友達は大学で勉強している間(在学中に)に働き始めました。
Bueno, me pongo a escribir ya, si no no me da tiempo. OK、もう私は書き始めるよ、じゃないと間に合わない
Nos pusimos a escuchar música cuando terminamos de cenar. 私たちは夕食が終わった時、音楽を聴き始めました。
Todo el mundo puso manos a la obra para poder terminar antes de la fecha límite. 期限前に終われるよう、皆、仕事に着手しました。

 

empezar a ~「~し始める」

empezar a ~も「~し始める」ですね!empezar の現在形活用はこちらの記事にあります。

 

Empecé a toser anoche. 私は昨夜咳し始めました。
¿Cuándo empiezas a vivir en la provincia vasca? いつ君はバスク地方に住み始めますか?
Me empezó a atraer su cultura cuando visité ese lugar por motivos del trabajo. 私は仕事の理由でその場所を訪れた時、その文化に魅せられ始めました。
No creo que empiecen a construir dentro de un año. 私は1年以内に(彼らが)建設し始めるとは思いません。

 

echarse a ~などのスペイン語の表現・まとめ

 

echarse a reír は「笑い出す」、echarse a correrは「走り出す」で、無意識のうちにとっさに笑い出したり走り出す時に、「echarse a + 不定詞」で「~し始める」という意味で使います。「~し始める」は他に 「ponerse a + 不定詞」や「empezar a + 不定詞」も無意識でない場合も含め、使います。

 

「echarse a + 不定詞」は不定詞の動詞によって「~し始める」以外の意味もあります。echar を使ったよく使うその他の表現についてもご紹介いたしました。ぜひ使ってみてくださいね。

 

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188.スペイン語の si + 接続法などの条件節について

目安時間:約 9分

ここでは、スペイン語の si(もし)の後が接続法になる場合やそうでない場合など、副詞節の中で、 si から始まる条件節についてみていきます。

 

現在、未来においてありそうもないか不可能な条件節

si(もし) から始まる条件節は文頭に来ても、主節の後に来ても同じです。

 

「もし~なら」という条件節は、現在や未来において、ほとんどありえない、または不可能な場合si の後に接続法過去形主節の動詞を過去未来(可能法)で表すのが基本的な使い方です。口語では、Si vienes conmigo, yo iría. など、接続法過去の代わりに直説法現在が使われることもあります。また、口語では、主節に、過去未来ではなく直説法線過去が使われることもあります(Si estuviera contenta, sí hablaba con él.)。

 

とはいうものの、スペイン語学習者の方は、基本の形、「si+接続法過去と主節の動詞は過去未来(可能法)」を覚えておいてください。

 

Si tuviera tiempo, iría contigo, pero no puedo. 時間があれば君と行くけどできないよ。
Si estuviera, se lo diría, pero no está. (彼が)いればそれを伝えます(言います)けどいないんですよ。
Si me escucharas, te iría bien. 私(のこと)を聞けば君はうまくいくんだろうけどね。

 

 

現在において可能な条件節

「もし~なら」の意味が、現在において可能な(起こりえる)条件節の場合si の後に直説法現在形主節の動詞は直接法現在形、未来形(ir a 不定詞も含む)または命令形が来ます。主節の現在形は未来の意味で使うこともあります。

 

Si tengo COVID, no puedo ir a trabajar. コロナにかかってたら仕事には行けないよ。
Si me invitas a la fiesta, tengo que decirle a Rosa que no voy a poder ir a su casa. 君が私をパーティーに招待してくれるなら、ロサに、彼女の家に行けなくなると言わなければ。
Si te parece bien, entonces lo voy a comprar. もし君にとって良いと思えるなら、それでは私はそれを買いましょう。
Si te duele tanto, ve con el dentista. 君はそんなに痛いなら、歯医者に行きなさい。

 

 

 

実際に起こった過去の条件節

 

「~だったら」という過去の条件節で、実際に起こったことを言っていたり、過去の習慣のことを言っている場合は、si の後は直説法過去形主節の動詞は直説法現在形、過去形または未来形で表すことができます。

 

Si te gustó, ¿por qué no lo compraste? 君は気に入ったんだったらなんでそれを買わなかったのか?
Si me pedían, me quedaba a trabajar hasta muy tarde. 求められたらすごく遅くまで仕事をするため残っていました。
Si fuiste a Guanajuato, ¿me puedes platicar de las momias? 君はグアナフアトに行ったんだったらミイラについて私に話しすることはできますか?
Si estuviste tanto tiempo en México, seguro que vas a querer ir otra vez, ¿verdad?※ 君はそんなに長くメキシコにいたんだったら絶対もう一回行きたくなるだろうね?

 

※seguro que は省くこともできます。

 

過去の非現実的な条件節

 

「もし~だったら」という過去の条件節が過去の事実に反する非現実的なことを言っている場合は、 si の後は接続法過去完了主節の動詞は直説法過去未来完了接続法過去完了、または過去未来形(可能法)になります。

 

Si hubieran sabido que venía Verónica, entonces la hubieran esperado. (彼らは)ベロニカが来るのを知っていたのなら、彼女を待ったでしょう。
Si hubieras trabajado mucho, ahorita no estarías sufriendo. もし君がたくさん働いていたなら、今、君は苦労してないだろう。
Si le hubiera importado, no lo habría tirado. (彼にとって)重要だったら、それを捨てなかっただろう。
Si hubieras ido a la clase, sabrías cómo resolver los problemas. 君がクラスに行っていれば問題をどう解決するかわかるだろうに。

 

スペイン語の si + 接続法?まとめ

ここでは、si (もし)で始まる条件節の後が接続法になる場合や直説法になる場合についてみてみました。わかりやすく説明できていたら良いのですが!

 

 

 

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187.スペイン語の cuando の後は接続法?時の接続詞について

目安時間:約 17分

ここでは cuando などの時の接続詞を使った従属節の中の動詞が接続法になる時と直説法になる時の違いをみていきます。

 

cuando の後ろは接続法?直説法?

cuando は「~の時に」、「~の時は」という意味の時の接続詞です。cuando の後ろが直説法である例文はこちらの記事にたくさんあります。

cuando の後ろが直説法の時は、主節の動詞が現在形か過去形で、従節の中で実際にあった出来事、習慣の出来事について言っています

 

cuando の後ろには接続法が来ることがあります。主節の動詞が未来、または現在形で、従節の動詞がこれからの事について言っている場合に接続法を使います。

 

主節の動詞が未来完了の時も、cuando を使った従節の中で未来の出来事を表現するために接続法を使います。

 

Salí justo cuando empezó a llover. 私はちょうど雨が降り始めた時に出かけました。
Iré al extranjero cuando tenga oportunidad. チャンスがある時に私は外国へ行くでしょう。
Ya habré terminado mi trabajo cuando vengas por mí. 君が私を迎えに来る時にはもう、私の仕事を終えているでしょう。

 

antes de que の後ろは接続法?直説法?

 

antes de (que)~の意味は「~の前に」です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「antes de + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、antes de que の後ろは常に接続法になります。

 

Siempre leo un libro antes de dormirme. いつも私は寝る前に本を読みます。
La comida tiene que estar servida antes de que empiece la ceremonia. 食事は式典が始まる前に出ていなければなりません。
Mis papás compraron esta casa antes de que yo naciera. 私の両親はこの家を、私が生まれる前に買いました。

 

hasta que の後ろは接続法?直説法?

 

hasta (que)~は「~まで」という意味です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「hasta + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、主節の動詞が過去形で、従節の中で実際にあった出来事について言っているならば、従節の動詞は直説法です。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が現在形の場合は、従節の動詞は直説法現在接続法現在両方あり得ます。

習慣的なできごとでも、接続法現在が使われることがあり、私の体感ですが、直説法は100%確実で、接続法の場合はたまに

起こらないことがあるようなニュアンスを醸し出します。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が線過去で習慣を表している場合は、従節の動詞に接続法を使う方が自然に聞こえます。

習慣の場合は直説法とは限らず、話し手が過去の時間軸で話す場合は従節の動詞が未来のことになり、

接続法を使う方が自然な場合があります。話し手の傾向によるとも言えます。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が未来、または現在形で、従節の動詞がこれからの事について言っている場合には接続法を使います。主節の動詞が過去でも、従節の動詞がまだ起こっていないことである時は接続法を使います

 

主節が否定文の場合は、hasta que と hasta que no が同じ意味で使われます。hasta que no の方がよく使われる傾向にあります。

 

Voy a repetir las palabras hasta memorizarlas. 私は言葉を覚えるまで繰り返すつもりです。
La esperé hasta que se obscureció. 暗くなるまで私は彼女を待ちました。
Siempre espero hasta que llega/llegue mi hijo. いつも私は私の息子が着くのを待ちます。
Siempre jugábamos juntos hasta que nos llamaran mis papás. いつも私たちを(彼らが)呼ぶまで一緒に遊んでいました。
Nada va a cambiar hasta que no cambies tú mismo. 君自身が変わるまで何も変わりません。

 

después de que の後ろは接続法?直説法?

 

después de (que)~の意味は「~の後に」、「~の後で」です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「después de + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、従節の動詞が未来のことを言う場合は接続法を使います。

 

主節と従節の主語が違う場合、従節の動詞が現在と過去の実際に起こったことを言う場合は、メキシコなどアメリカ大陸では直説法を使うことが多いです。

 

Él se retiró después de dar gracias a todos. 彼は皆にお礼を言った後退いた。
Vamos a comprar la cuna después de que nazca el bebé. 赤ちゃんが生まれた後にベビーベッドを買いましょう。
Nuestra boda fue un poco después de que acabamos la universidad. 私達の結婚式は大学を終えた少し後でした。
Siempre hago la tarea después de que ese programa termina. いつもその番組が終わった後、私は宿題をやります。

 

en cuanto の後ろは接続法?直説法?

 

en cuanto ~の意味は「~するとすぐ」です。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

習慣を表す場合は直説法です。

 

Puedes descansar en cuanto termines de pintar la pared. 君は壁を塗り終えたあとすぐに休むことができます(休んでいいですよ)。
Vine en cuanto me enteré. 私は知ってすぐ来ました。
En cuanto llega el pedido, siempre nos avisan por correo electrónico. 注文品が届くとすぐに、いつも私たちに電子メールで知らせてくれます。

 

tan pronto como の後は接続法?直説法?

 

tan pronto como ~の意味は「~するとすぐ」で en cuanto と同じです。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

習慣を表す場合は直説法です。

 

Avísame tan pronto como llegues al aeropuerto. 君が空港に着いたらすぐ、私に知らせてください。
Tan pronto como regresé del trabajo, ella empezó a quejarse conmigo. 私が仕事から帰るとすぐ、彼女は私に愚痴をこぼし始めました。
Me siento  muy tranquilo(a) tan pronto como oigo su voz. 私は彼(彼女)の声を聞くやいなや、とても落ち着いた気分になります。

 

siempre que の後ろは接続法?直説法?

 

siempre que ~の意味は「~するときはいつも」です。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が現在や過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

Te prestaré mi guitarra siempre que me la pidas. 君が求める時はいつも私のギターを貸してあげるよ。
Te presto mi guitarra siempre que me la pides. 私はいつも君が求める時、私のギターを貸しているよ。
Te prestaba mi guitarra siempre que me la pedías. 私はいつも君が求めていた時、私のギターを貸していたよ。

 

 

 

 

 

mientras の後ろは接続法?直説法?

 

時の接続詞としての mientras の意味は「~の間」です。

 

二つの動作が同時に進行していることを表すので、未来のことでもmientras の後ろは直説法です。

 

mientras の後ろが接続法になる時は主節が未来のことを言っていて、従節が条件や提案の意味合いを含んでいる場合です。

 

また、主節が否定文で従節も接続法の否定文の場合は条件文になっていて mientras no ~は「~しない限りは」と訳すことができます。

この場合の mientras は hasta que に置き換えることができます。

 

Yo me encargaré de hacer la limpieza mientras tú haces la comida. 君が食事を作る間、私は掃除をするのを引き受けましょう。
Vamos a hablar mientras no estén los niños. 子供たちがいないときに話しましょう。
No voy a empezar el trabajo mientras no me paguen. 私に払ってくれない限りは私は仕事を始めないつもりです。

 

mientras についてはこちらの記事にも書いてあります。

 

時の接続詞・まとめ

 

この記事ではスペイン語の「時の接続詞」を使った副詞節の中で、いつ接続法を使うのか?直説法を使うのか?ということについて解説しています。地域によって違う場合があります。接続法を使う場合と直説法を使う場合で意味が似ていることもあり、難しく感じられるかもしれませんが、間違えを恐れずにどんどん使ってみてください。

 

 

 

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186. スペイン語の関係代名詞と前置詞

目安時間:約 13分

スペイン語の関係代名詞については以下の記事で詳しく解説していますが、この記事では、関係代名詞に前置詞が伴う場合などについて言及しています。

関係代名詞que, donde, lo queなど

関係代名詞quien, quienes

 

特殊化の形容詞節

「特殊化の形容詞節」と聞くと難しく思えますが、ただの形容詞節だと考えていただけるといいと思います。後述する、コンマで区切られる説明文としての形容詞節と違いを付けるための名称です。「特殊化の形容詞節」はコンマで区切られる事なく、主節の先行詞を単純な文章で形容します(形容詞の代わりに形容する文になっているということ)。

 

形容詞節では関係代名詞que が一番よく使われます。

形容詞節の主語が先行詞と同一の場合は関係代名詞que を使います。

形容詞節の主語が先行詞と違う場合で、先行詞が物である時、関係代名詞que を使いますが、前置詞が伴う場合は「前置詞+定冠詞+que」のように、先行詞を表す定冠詞を入れます。

形容詞節の主語が先行詞と違う場合で、先行詞が人である場合「前置詞+quien(quienes)」を使います。

ただし、「a quien」の場合は、代わりに「que」を使うことができます(つまり、先行詞が従節の直接目的語である場合)。

 

定冠詞「lo」は、事柄や文章全体が先行詞の場合に使います。

 

「前置詞+定冠詞+que」の代わりに「前置詞+定冠詞+cual」が書面で使われることがあります。

 

 

Voy a tirar todas las cosas que ya no uso. 私はもう使わないすべての物を捨てるつもりです。
Allí viene el helicóptero del que te he hablado. そこに私が君に話していたヘリコプターが来ます。
Me visitó una persona con quien vivía yo hace mucho. 私がずいぶん前に一緒に住んでいた人が私を訪問しました。
Fue la señora a quien yo había visto en el concierto. Fue la señora que yo había visto en el concierto. 私がコンサートで見た婦人でした。

 

Son muchas cosas de lo que tenemos que discutir.※ 私たちが討論しなければならないたくさんのことです。
Algunas habitaciones tienen una alberca privada por la cual uno tiene que pagar mucho más. いくつかの部屋には、ずっと多くの値段を払わなければならないプライベートプールがあります。

 

 

※Son muchas cosas de las que tenemos que discutir. と言うこともできます。

 

説明の形容詞節

「説明の形容詞節」とは、先行詞を形容する形容詞節が先行詞からコンマで区切られていて、仮にそのコンマの中の形容詞節を取り除いても、主節の意味は変わらない、という性格のものです。

 

「定冠詞+que」の定冠詞が先行詞を指して、形容詞節の中で使う場合は、「説明の形容詞節」の中だけ使用され、「特殊化の形容詞」としては使えません。

「定冠詞+que」の先行詞は人でも物でも構いません。事柄の場合は中性の定冠詞「lo」を使います。

 

主節に一人以上の人がある場合、関係代名詞que の前の定冠詞で先行詞を特定できる場合があります。

動詞の活用(単数形か複数形か)で、先行詞を特定できる場合は「定冠詞+que」ではなく「que」を使います。

「説明の形容詞節」の時のみ、先行詞が人の場合、que の代わりに前置詞が伴わない関係代名詞quien/quienes を使うことができます(通常文語)。

 

「前置詞+定冠詞+que」の形も「説明の形容詞節」で使えます

「前置詞+定冠詞+que」の代わりに「前置詞+定冠詞+cual」「定冠詞+que」の代わりに「定冠詞+cual」が書面で使われることがあります。

 

El jefe de mi amiga, el que me cae gordo, le pidió la mano a ella. 私の女友達の上司(私が大嫌いな男)が彼女に結婚を申し込んだ。
El jefe de mi amiga, la que te presenté la otra vez, le pidió la mano a ella. 私の女友達の上司(君にこの前紹介した娘)が彼女に結婚を申し込んだ。
Los jefes de mi amiga, que me caían gordos, ya todos se jubilaron. 私の女友達の上司たち(私が大嫌いな人たち)はもう全員退職しました
Leonardo, quien insistía en regresar a su país, se quedó aquí para siempre. レオナルド(彼の国へ帰ることを主張してた)はここに永久に留まった。
El avión, del que te he hablado, va a llegar dentro de poco. 飛行機(君に話していたそれ)はもう少しで到着するでしょう。

 

Se zafó la cadena de mi bicicleta en el camino, lo que me hizo llegar tarde, pero aparte de eso todo salió bien. 道の途中で自転車のチェーンが外れた(おかげで着くのが遅くなった)けど、その他はすべて順調にいった。
Alrededor de 10,000 personas perdieron trabajo, con lo cual el índice del desempleo subió drásticamente en ese año, y todavía no hay remedio al respecto. 約1万人が職を失い(おかげでその年、失業が激しく跳ね上がった)、いまだ、それに関しての救済策がない。

 

独立用法

quien/quienes, el que, la que, los que, las que, lo que は先行詞なしで使われることがあります。

 

Quien pagó, pudo recibir las mecancías. 支払いをした人は商品を受け取ることができた。
Lo que puedes hacer hoy, no lo dejes para mañana. 今日できることを、明日に延ばすな。
Los que se fueron, no tenían interés en esta plática. 出て行った人たちは、この会話に興味がなかったんだ。
Juan Carlos no se acuerda de lo que pasó en ese día. フアン・カルロスはその日に起こったことを覚えていない

 

 

関係代名詞に前置詞が伴う時とは

 

関係代名詞に前置詞が伴う時はどういう時でしょうか?形容詞節の文の意味が以下のような時です(「~」は先行詞の言葉が入ります)。

 

Siempre salgo con ~ 関係代名詞に con が伴われます
Estábamos hablando de ~ 関係代名詞に de が伴われます
Él trabajó por ~ 関係代名詞に por が伴われます
Hice la comida para ~ 関係代名詞に para が伴われます

 

 

スペイン語の関係代名詞と前置詞・まとめ

 

関係代名詞は前置詞が伴われている時があります。形容詞節の中で前置詞を伴う場合と、独立用法で前に前置詞が付いている場合がありますので注意が必要です。

 

cuyo, cuya, cuyos, cuyas は「その」や「彼の」などの意味で使われ、必ず名詞の前に置かれ、後ろに来る名詞の性と数によって変化します。文語で使われています。

 

cuanto, cuanta, cuantos, cuantas は人や物のことで使われる言葉ですが、先行詞なしで用いられます。Todas las personas que~などの意味で用いられます。

 

 

 

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185.スペイン語の感情を表す間接目的語の動詞

目安時間:約 9分

この記事では、スペイン語の感情を表す間接目的語の動詞とその使い方をみていきます。間接目的語の動詞については以下の記事等にて詳しく解説しています。

me gusta

間接目的語の動詞(現在形)

好きだった、痛かった

その他の間接目的語の動詞(点過去、線過去)

 

感情を表す間接目的語の動詞

感情を表す間接目的語の動詞には以下のようなものがあります。(動詞によって「間接目的語の動詞」としてではない使い方もあります)

 

間接目的語の動詞 どういう意味で使うか
aburrir 退屈だ
alegrar うれしい(良かった)
apenar 申し訳なく思う
avergonzar 恥じ入る(穴があったら入りたい)
dar gusto うれしい
dar pena 恥ずかしい(もじもじ)
disgustar 不機嫌にさせる
divertir 楽しい
doler 痛い
emocionar 感激だ
encantar すごく気に入っている
entristecer 悲しませる
extrañar 意外に思う
fastidiar うんざりだ
gustar 好きだ
importar 重要だ
molestar 嫌だ
preocupar 心配だ
sorprender 驚きだ
tranquilizar 落ち着かせる

 

通常、間接目的語の動詞の後ろに主語である、名詞、不定詞(動詞の原形)、または que の後に文章が来ます。 mucho, cuando ~, al ~等の副詞が先に来ることもあります。

 

間接目的語の動詞の主語が名詞の場合

間接目的語の動詞の主語が名詞の場合の例文は以下の通りです。

 

Me encanta el ambiente de este pueblo. この村の雰囲気が私はすごく好きです。
A mi papá le avergüenza mi pasado. 私の父は私の過去を恥じています。
¿Te molesta el viento? 君はがうっとおしいですか?
Me entristeció esa noticia. そのニュースは私を悲しませました。

 

間接目的語の動詞の主語が動詞の場合

間接目的語の人称が、後ろの動詞の主語と同一である場合は、後ろの動詞を不定詞(動詞の原形)で表現できます。

 

Me dió mucho gusto conocerte. 君とお知り合いになれてとてもうれしかったです。
Nos emocionó mucho recibir esa invitación. その招待状を受け取って、私たちはとても感激しました。
Me fastidia mucho tener que ir a trabajar los domingos. 私は毎日曜日に働きに行かなければならないのに本当にうんざりしています。
Me divierte mucho platicar con mi amiga. 私は私の友達とおしゃべりするのがとても楽しいです。

 

間接目的語の動詞の主語が文章の場合

 

間接目的語の人称が、後ろの動詞の主語と違う場合は、感情を表す間接目的語の動詞の後ろに que を置いて、その後の動詞は通常接続法になります。

 

Siempre nos preocupaba que nuestra hija anduviera con esas personas. いつも私たちは、私たちの娘がその人たちと出歩くのを心配していました。
Me apena mucho que te hayas quedado sin trabajo. 私は、君が職を失ったことをとても残念に思います。
Me sorprendió mucho que el comprador ofreciera mucho dinero. 私は、買い手がたくさんのお金を申し出たことにとてもびっくりしました。
Me extraña que ya no quieras comer más. 私は、君がもうこれ以上食べたくないことを意外に思いますよ。

 

Me gustaría que fuéramos a Acapulco. 私たちがアカプルコへ行けたらうれしいのですが。
A mi nieta le encantaría que la lleváramos a Disneylandia. 私の孫は私たちが彼女をディズニーランドへ連れて行ったら大喜びするでしょうね。

主節が可能法(過去未来)で従節の文が未来のことやまだ終わっていないことを指している場合は、従節の動詞は接続法過去か、接続法現在が使われることもあります。

 

 

スペイン語の感情を表す間接目的語の動詞・まとめ

Me gusta(私は好きです)のように「間接目的語の動詞」として使われることのあるものの中で、感情を表現する動詞を集めてみました。そして、それらの動詞を使った例文をご紹介しました。お気に入りの表現をみつけて使ってみてください!

 

 

 

 

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184.スペイン語の無人称文(動詞ser の過去形等+形容詞)

目安時間:約 7分

この記事では、無人称文、「動詞ser+形容詞」の動詞ser を過去形で表したい時や、過去未来(可能法)を使って、現在や未来の可能性として表現したい時についてみていきます。

 

動詞ser を現在形で表す時は↓こちらの記事をご覧ください。

無人称文(動詞ser+形容詞)

 

過去未来(可能法)についてはこちらの記事↓をご覧ください。

過去未来

 

主語を特に入れる必要がない場合

「動詞ser+形容詞」の無人称文で、主語を特に入れる必要がない場合は、「動詞ser+形容詞」の後ろに動詞の原形(不定詞)が来ます。過去形の場合も同じです。

 

Fue conmovedor ver a mis papás después de tantos años. 私の両親にそんなにも長い年月の後、会うことは感動的でした。
Fue divertido bailar con ellos. 彼らと一緒に踊るのは楽しかった。
Fue necesario aceptar todas las condiciones. 全ての条件を受け入れることが必要でした。
Fue urgente conseguir una camioneta. 1台のトラックを手に入れるのが緊急のことでした。

 

主語を入れる場合

「動詞ser+形容詞」の無人称文で、動詞ser が過去形で且つ考えを言っている場合、主語を入れる時は通常、動詞ser+形容詞+que+接続法過去、となります。

 

Fue extraño que todos empezaran a toser.  みんなが咳をし始めたのは変でした。
Fue natural que ella obtuviera el trabajo en esa companía. 彼女がその会社で仕事を得たのは自然なことでした。
No fue necesario que le pagaras. 君が彼に払う必要はなかった。
Fue simpático que la muchacha cantara enfrente de todos. 若い女の子がみんなの前で歌ったのは感じが良かった。

 

「明らかな」という形容詞を使って事実を言う場合

過去のことを言っている無人称文、「動詞ser+形容詞」の形容詞が「明らかな」という意味のものの場合は、que の後ろに続く動詞は直説法の過去形等になります。

 

Era obvio que le interesaba mucho. 彼がすごく興味を持っていたのは明らかだった。
Era cierto que le fue mal en el examen. 彼が試験でダメだったというのは本当だった。
Fue verdad que no me sentía a gusto. 私が気を良くしていなかったのは本当でした。
Era evidente que le había gustado tu compañía. 彼が君の同伴を好んでいたのは明らかだった。

 

現在や未来の可能性についての考えを言う場合

現在や未来の可能性についての考えを言う場合は、無人称文の「動詞ser+形容詞」の動詞を過去未来(可能法)で表し、que の後の可能性の部分は通常、接続法過去になります。

 

Sería bueno que tuviéramos un gatito. 私達は子猫を飼ったらいいんじゃないかな。
Sería formidable que compráramos ese coche. その車を買えれば素晴らしいよね。
Sería muy bonito que fuéramos a la fiesta. 私達がパーティーへ行けたらとても素敵なのですが。
Sería conveniente que ellos nos dieran un avenón. 彼らが私たちを乗せてくれたら都合がいいですね。

 

 

 

無人称文(動詞ser+ 形容詞)の過去等まとめ

この記事では動詞ser が過去形や過去未来形で、後ろに形容詞が来る無人称文の例文を挙げてあります。

 

お好きな表現の仕方をみつけて会話で使ってみてください。

 

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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