163. スペイン語不規則動詞のtener, salir, hacer等

目安時間:約 23分

ここではスペイン語の不規則動詞でtener やsalir などのように「g」が加わるもの、conocer のように「zc」が入るもの、語根(動詞の語尾ーar, ーer, ーir を除去した部分)の母音が違う母音に変化するもの、語根の母音が二重母音に変わるもの、語根に y が加わるものの不規則形の部分をまとめてみました。

 

直説法現在第一人称単数形がーgo で終わる不規則動詞

直説法現在第一人称単数形
atraer引き付ける atraigo
caer落ちる caigo
componer直す、作曲する compongo
convenir適当である convengo
decir言う digo
deshacerとりこわす deshago
detener引き留める detengo
hacerする、作る hago
oír聞く oigo
poner置く pongo
salir出る salgo
satisfacer満足させる satisfago
tener持つ tengo
traer持ってくる traigo
valer価値がある valgo
venir来る vengo

 

 

 

tener」を例にとると、命令形は「ten, no tengas, tenga, tengan」で、「君」に対しての肯定命令以外は「g」が入っています。他の動詞もこのように「君」に対しての肯定命令以外は「g」が入って変化します。接続法現在は「tenga, tengas, tenga, tengamos, tengan」となって同じように「g」が入ります。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします

 

「tener」は「g」以外でも不規則変化しますので、以下のリンクから必要に応じて不規則活用形をご覧ください。

tener直説法現在、 点過去、 未来形、 可能法

接続法過去は「tuviera, tuvieras, tuviera, tuviéramos, tuvieran 」になります。

detener」も「tener」と同じ形で変化します。

 

 

traer」の点過去

接続法過去は「tuviera, tuvieras, tuviera, tuviéramos, tuvieran」となります。

atraer」も「traer」と同じ形で変化します。

 

 

caer」の点過去は第三人称が「cayó」と「cayeron(複数)」で

現在分詞は「cayendo」、過去分詞は「caído」になります。

接続法過去は「cayera, cayeras, cayera, cayéramos, cayeran」になります。

 

 

 

poner」の点過去、 未来形、 可能法、 命令形、 過去分詞

接続法過去は「pusiera, pusieras, pusiera, pusiéramos, pusieran」となります。

componer」も「poner」と同じ形で変化します。

 

 

venir」の直説法現在、 点過去、 未来形可能法、 命令形、 現在分詞

接続法過去は「viniera, vinieras, viniera, viniéramos, vinieran」となります。

convenir」も「venir」と同じ形で変化します。

 

 

decir」の直説法現在、 点過去、 未来形、 可能法、 命令形、 現在分詞、 過去分詞

接続法過去は「dijera, dijeras, dijera, dijéramos, dijeran」となります。

 

 

hacer」の点過去、 未来形、 可能法、 命令形、 過去分詞

接続法過去は「hiciera, hicieras, hiciera, hiciéramos, hicieran」となります。

「deshacer」も「hacer」と同じ形で変化します。

 

 

oír」の直説法現在、 点過去、 命令形は「oye, no oigas, oiga, oigan」です。

現在分詞、接続法過去は「oyera, oyeras, oyera, oyéramos, oyeran」となります。

 

 

salir」の命令形

 

 

satisfacer」の点過去は「satisfice, satisficiste, satisfizo, satisficimos, satisfisieron」、

未来形は「satisfaré, satisfarás, satisfará, satisfaremos, satisfarán」、

可能法は「satisfaría, satisfarías, satisfaría, satisfaríamos, satisfarían」、

命令形は「satisfaz, no satisfagas, satisfaga, satisfagan」、過去分詞は「satisfecho」、

接続法過去は「satisficiera, satisficieras, satisficiera, satisficiéramos, satisficieran」

 

 

valer」の未来形、 可能法、 命令形は「vale, no valgas, valga, valgan」となります。

 

 

直説法現在第一人称単数形がーzco で終わる不規則動詞

直説法現在第一人称単数形
agradecer感謝する agradezco
amanecer夜が明ける、朝を迎える amanezco
anochecer日が暮れる anochezco(この人称では使いません)
aparecer現れる aparezco
carecer不足する carezco
conocer知っている conozco
crecer成長する crezco
empobrecer貧乏にする empobrezco
engrandecer大きくする engrandezco
envejecer老ける、年をとる envejezco
establecer設立する establezco
merecer価値がある、に値する merezco
obedecer従う obedezco
permanecer留まる permanezco
pertenecer属する pertenezco
reconocer認める reconozco

 

conocer」を例にとると、命令形は「conoce, no conozcas, conozca, conozcan」で、「君」に対しての肯定命令以外は「zc」が入っています。他の動詞もこのように「君」に対しての肯定命令以外は「zc」が入って変化します。接続法現在は「conozca, conozcas, conozca, conozcamos, conozcan」となって同じように「zc」が入ります。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします

 

 

語根の母音が違う母音に変化する不規則動詞

語根の母音が第三人称の点過去と現在分詞で違う母音に変化する不規則動詞があります。それらの不規則動詞は直説法現在の第一人称複数形を除く現在形においても違う母音に変化、または二重母音に変化します。

現在分詞
conseguir手に入れる consiguiendo
convertir改造する convirtiendo
decir言う diciendo
despedir見送る despidiendo
dormir寝る durmiendo
impedir妨げる impidiendo
mentir嘘をつく mintiendo
morir死ぬ muriendo
pedir求める pidiendo
reír笑う riendo
repetir繰り返す repitiendo
seguir追う siguiendo
servir奉仕する sirviendo
teñir染める tiñendo
vestir着せる vistiendo

 

seguir」を例にとると、直説法現在形は「sigo, sigues, sigue, seguimos, siguen」で、「私たち」以外は語根の母音が変化しています。他の動詞もこのように「私たち」以外は語根の母音が変化します。 点過去の第三人称単数形と複数形は「siguió, siguieron」となって同じように語根の母音が変化します。他の動詞も点過去の第三人称単数形と複数形では同じような変化をします。

命令形は「sigue, no sigas, siga, sigan」で、語根の母音が変化しています。他の動詞も命令形では同じような変化をします。

接続法現在は「siga, sigas, siga, sigamos, sigan」で、やはり、語根の母音が変化しています。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします。接続法過去も「siguiera, siguieras, siguiera, siguiéramos, siguieran」で語根の母音が変化しています。他の動詞も接続法過去では同じような変化をします。

 

 

decir」は点過去ではすべての人称で語根が変化します。未来形可能法もすべての人称で変化します。

命令形過去分詞

接続法現在も「diga, digas, diga, digamos, digan」、接続法過去も「dijera, dijeras, dijera, dijéramos, dijeran」で同じように語根の母音が変化します。

 

 

dormir」の場合は直説法現在形は「duermo, duermes, duerme, dormimos, duermen」と「私たち」以外は語根の母音が二重母音に変化しています。 点過去の第三人称単数形と複数形「durmió, durmieron」となって同じように語根の母音が変化します。

命令形は「duerme, no duermas, duerma, duerman」で、語根の母音が二重母音に変化しています。

接続法現在は「duerma, duermas, duerma, durmamos, duerman」で、「私たち」の時だけ語根の母音が変化して、他の人称の時は二重母音に変化しています。接続法過去は「durmiera, durmieras, durmiera, durmiéramos, durmieran」で語根の母音が変化しています。

 

 

mentir」も「dormir」と同じような変化をします。ただし、この場合は母音の変化は「e」が「i」に、二重母音になる時は「e」が「ie」になります。

 

 

morir」も「dormir」と同じような変化をします。

 

語根の母音が二重母音に変化する不規則動詞

語根の母音「e」が二重母音「ie」に変化する場合と、語根の母音「o」が「ue」に変化する不規則動詞があります。

直説法現在第三人称単数形
acertar当てる acierta
atender世話する atiende
atravesar横切る atraviesa
calentar暖める calienta
cerrar閉める cierra
comenzar始める comienza
defender守る defiende
despertar目覚めさせる despierta
empezar始める empieza
encender火をつける、明かりをつける enciende
entender理解する entiende
negar否定する niega
pensar考える piensa
perder失う pierde
preferirより好む prefiere
querer欲する quiere
sentarse座る se sienta
sentirse感じる se siente
temblar震える tiembla
acordarse思い出す se acuerda
acostarse横になる se acuesta
apostar賭ける apuesta
aprobar承認する aprueba
contar数える、語る cuenta
costar費用がかかる cuesta
demostrar証明する demuestra
doler痛む duele
llover雨が降る llueve
mostrar示す muestra
poderできる puede
probar試みる prueba
recordar思い出す recuerda
rodar転がる rueda
soltar放つ suelta
soñar夢みる sueña
volar飛ぶ vuela
volver戻る vuelve

 

atender」を例にとると、直説法現在形は「atiendo, atiendes, atiende, atendemos, atienden」で、「私たち」以外は語根の母音が二重母音に変化しています。他の動詞もこのように「私たち」以外は語根の母音が二重母音に変化します。 

命令形は「atiende, no atiendas, atienda, atiendan」で、語根の母音が二重母音に変化しています。他の動詞も命令形では同じような変化をします。

接続法現在は「atienda, atiendas, atienda, atendamos, atiendan」で「私たち」以外の時は語根の母音が二重母音に変化しています。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします。

 

 

preferir」の点過去の第三人称単数形と複数形は「prefirió, prefirieron」、接続法現在の第一人称複数形は「prefiramos」で語根の母音が変化します。

 

 

querer」の点過去、 未来形、 可能法

 

 

sentirse」の第三人称単数形と複数形の点過去は「se sintió, se sintieron」、接続法現在の第一人称複数形は「nos sintamos」、接続法過去は「me sintiera, te sintieras, se sintiera, nos sintiéramos, se sintieran」、現在分詞は「sintiendo」で語根の母音が変化します。

 

 

poder」の点過去、 未来形、 可能法現在分詞

接続法過去は「pudiera, pudieras, pudiera, pudiéramos, pudieran」となります。

 

 

語根に y を付け加える不規則動詞

音的に聞こえがいいように語根に「y」を付け加える不規則動詞は主に以下のものになります。

直説法現在第三人称単数形
concluir決定する concluye
constituir形成する constituye
construir建築する construye
contribuir貢献する contribuye
destituir免職する destituye
destruir破壊する destruye
distribuir分配する distribuye
excluir除外する excluye
huir逃げる huye
incluir含める incluye
influir影響を与える influye
instruir教える instruye

 

huir」を例にとると、直説法現在形は「huyo, huyes, huye, huimos, huyen」で、「私たち」以外は語根に y が付け加わっています。他の動詞もこのように「私たち」以外は語根に y が付け加わります。 点過去の第三人称単数形と複数形は「huyó, huyeron」となってi が y に変化しています。他の動詞も点過去の第三人称単数形と複数形では同じような変化をします。

命令形は「huye, no huyas, huya, huyan」で、y が入った変化をしています。他の動詞も命令形では同じような変化をします。

接続法現在は「huya, huyas, huya, huyamos, huyan」で、やはり、同じように y が入って変化しています。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします。接続法過去も「huyera, huyeras, huyera, huyéramos, huyeran」で y が入って変化しています。他の動詞も接続法過去では同じような変化をします。 現在分詞は「huyendo」でやはり i が y になっています。他の動詞でも同じような変化をします。

 

 

スペイン語不規則動詞のtener, salir, hacer等・まとめ

覚え方としては、直説法現在第一人称単数形がーgoで終わるものは、命令形は「君」に対しての肯定命令以外は同じように「g」が入って変化し、接続法現在も同じように「g」が入って変化します。

 

直説法現在第一人称単数形にーzcが入るものは、命令形は「君」に対しての肯定命令以外は同じように「zc」が入って変化し、接続法現在も同じように「zc」が入って変化します。

 

語根の母音が「私たち」以外で直説法現在と接続法現在で二重母音に変化するものは、命令形でも同じように変化します。

 

語根の母音が「私たち」以外で直説法現在で違う母音に変化するものは、同じように第三人称単数形と複数形の点過去、命令形、接続法現在、接続法過去、現在分詞でも変化します。

 

直説法現在の「私たち」以外で y が加わる不規則動詞は、第三人称単数形と複数形の点過去では i の代わりに y が加わった不規則変化形となり、命令形、接続法現在、接続法過去、現在分詞でも同じような変化をします。

 

 

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131. hacer のスペイン語の例文・使い方は「する」「作る」の他にも!

目安時間:約 8分

スペイン語の動詞「hacer」の例文を記載します。「hacer」の使い方は「する」や「作る」の他にもたくさんあります。hacer の直説法現在(普通の現在形)の活用はこちらの記事にあります。hacer の接続法現在の活用はこちらの記事をご覧ください。hacer の点過去の活用はこちらの記事に書いてあります。hacer の線過去の活用は規則変化です。必要に応じてご覧いただけると幸いです。

 

 

hacer のスペイン語の例文

¿Cuánto hace que no ves a tu familia? どのくらい前から君の家族と会ってない?
Hace un año que no veo a mi familia. 1年前から私の家族と会っていません。
¿Cuánto tiempo se hace de aquí a tu casa? ここから君の家までどのくらいかかる?
Se hacen más o menos veinte minutos en camión. だいたいバスで20 分くらいかかります

 

「tiempo」は「時」という意味なので、「Cuánto tiempo」で「どのくらいの時間」という意味になります。「tiempo」を略して「Cuánto」だけでも、これらの文章の場合には「どのくらいの時間」という意味になります。

 

「Hace+時の長さ+ que +no普通の現在形」で「...前から~していません」という表現になります。「時の長さ」のところに「mucho」を入れて「ずいぶん前から」と言うこともできます。使える表現ですよね?この「hace」は「前に」という意味です。2 年前であっても「hacen」にはならず、「hace dos años」となります。前置詞のようですが、時制が変わることがあるので動詞なんですね。「~して...経ちます」と訳すこともできます。

 

再帰動詞の「hacerse」を使った「Cuánto se hace」の方は「時間がかかる」という意味で、こちらはかかる時間が複数の場合は「se hacen」と複数形になります。こちらも使える表現ですよね。

 

 

hacer caso Hay que hacerles caso a tus papás. 君の両親の言うことを聞かなきゃダメだよ。
hacer un favor ¿Puedes hacerme un favor? 私のお願いを聞いてくれる?
hacer falta Hace falta personal. 職員が足りない。
hacer escala Tengo que hacer escala en Los Angeles. 私はロサンジェルスを経由しなければならない。

 

「No hace caso」という否定文だと「無視する」という意味で使えます。

 

 

hacer la cama La trabajadora del hogar hace la cama. お手伝いさんがベッドメイキングをします。
hacer la comida ¿Quieres hacer la comida o quieres salir a cenar? 食事を作りたい?それとも夕食に出かけたい?
hacer la maleta Ya hice la maleta. 私はもう荷造りしました。
hacer a mano Van a hacer todos los adornos a mano. 彼らはすべての飾りを手作業で作ります。

 

「la maleta」というのは「トランク」のことです。

 

 

hacer cola Debemos hacer cola para entrar. 私たちは入るために並ばなければなりません。
hacer trampa Puede que te hagan trampa. 彼らは君にインチキをするかもしれないよ。
hacer daño No fue mi intención hacerte daño. 君を傷つけることは私の意図ではなかった。
hacer +不定詞(動詞の原形) El maestro de Educación Física siempre nos hace saltar. 体育の先生いつも私たちに飛び跳ねさせる。

 

「cola」は「しっぽ」や「列」という意味です。「trampa」は「わな」という意味です。「daño」は「損害」という意味です。hacer+動詞の原形で、「~させる」という意味になります(使役)。

 

 

その他、「Hace calor(暑い)」などの天候や天気に関する言い回しについてはこちらの記事をご覧ください。

 

 

hacer のスペイン語の例文・まとめ

hacer の意味は「する」や「作る」ですが、その他にもいろんな使い方があります。「どのくらい前から君の家族に会ってない?¿Cuánto hace que no ves a tu familia?」なんて言い方もあります。

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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