159. スペイン語の lo + 形容詞や定冠詞 + 形容詞の意味

目安時間:約 7分

スペイン語では、形容詞を中性的な意味合いに名詞化するときに、冠詞中性形の「lo」を形容詞の前に付けます。また、形容詞の前に定冠詞が付いているときも、その形容詞は名詞化されています。

 

lo + 形容詞

「lo」は直接目的語として使われることもありますが、形容詞の前に付いている場合は直接目的語ではなく、冠詞の中性形としての「lo」となります。同じような使い方に「lo que」があります。

 

「同じこと」や「重要なこと」や「唯一のこと」など、抽象的に「~のこと」と形容詞と組み合わせて言いたいときは「lo」を形容詞の前に置きます。よく使われる表現です。

 

Es lo mismo si compras aquí o en la otra tienda. ここで買っても違うで買っても同じことだよ。
Lo importante es que no se te haga tarde. 重要なこと君が遅れないことだよ。
Lo único que quiero es tu amor. 僕(私)が欲しい唯一のものは君のだ。
Ahora viene lo mejor. 一番いいことが来る(始まる)よ。

 

定冠詞 + 形容詞

スペイン語の定冠詞(el, la, los, las)の次に形容詞が来ている場合は形容詞が名詞化されています。同じ名詞を繰り返し使わないためによく使われます。

 

¿Quiere Ud. el vino blanco? No, el tinto, por favor. 白ワインをお望みですか?いいえ、赤いのお願いします
Fuimos a dos fiestas. La primera nos gustó mucho. 私たちは二つのパーティーに行きました。最初のとても気に入りました。
Los paquetes grandes son para ti. El pequeño es para mí. 大きい包み君あてです。小さいのは私あてです。
Estas flores son para la boda y las otras son para los invitados. これらの花は結婚式用で、他の招待客用です。

 

 

Lo más pronto posible

「lo más」や「lo mejor」は比較級の副詞節となることもあります。

 

Vinieron lo más pronto posible. できるだけ早く彼らは来た。
Hice lo mejor que pude. 私はできうる限りの最善を尽くしました。
Voy a salir de la casa lo más temprano posible. 私はできるだけ早く家を出るつもりです
El señor nos está ayudando lo mejor que puede. その人はできる限り私たちを手伝ってくれています

 

スペイン語の lo + 形容詞・まとめ

「lo + 形容詞」で形容詞が名詞化されます。例えば「lo mismo」と言ったら「mismo(同一の)」という形容詞が名詞化されて「同じこと」という意味になります。「lo」は「こと」と訳せます。

 

「定冠詞 + 形容詞」も形容詞が名詞化されます。こちらは名詞化された「物」や「人」が男性名詞か女性名詞か、単数か複数かによって定冠詞も形容詞も変化します。例えば、「Yo quiero la misma.(私は同じ物が欲しいです)」と言ったら「la misma(同じもの)」とは「la fábrica(布)」かもしれないし、「la pelota(ボール)」かもしれないし、前の人が欲したのと同じ女性名詞のもの、ということになります。

 

「lo más ...」や「lo mejor ...」は比較級の副詞節であることもあるので、こちらの記事に一緒に載せておきました。「lo más pronto posible(できるだけ早く)」などはよく使われる表現です。

 

 

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60. lo, la, los, las の意味は?スペイン語の直接目的語代名詞

目安時間:約 9分

「lo, la, los, las」の意味は何でしょうか?「la, los, las」は名詞の前に付いているならそれは定冠詞ですね。「los Takahashi」のように、名字の前に「los」が付いている場合は「高橋家」のように「家族」を意味します。では「lo, la, los, las」が動詞の前に来ていたら?または動詞の後にぴったり引っ付いていたら?それは直接目的語代名詞です。

 

 

直接目的語とは

直接目的語とは何でしょうか?直接目的語とは「~を」で表される動詞の行為を受ける物、または人のことです。

 

直接目的語は代名詞でない場合、スペイン語では動詞の後に来ます。直接目的語が「私を」、「「君を」、「私たちを」以外の特定の「人」の場合、「人」の前に前置詞「a」を付けます(動詞tenerには付きません)。

 

Necesito un paraguas. 私はを必要としています。
Necesito a mi esposo. 私は私の必要としています。

 

上記の例の場合、直接目的語は「un paraguas(傘)」と「mi esposo(私の夫)」です。

 

「paraguas」は男性名詞で単数形も複数形も同じ形です。

 

「Necesito a mi esposo」というのは、旦那さんの助けを必要としているということです。結婚していなくて「早く誰かと結婚したい」という意味で「私は夫が必要です」と言いたい場合は「Necesito un esposo」となって前置詞の「a」は使われません。

 

 

 

 

スペイン語の直接目的語代名詞

上記の例文の直接目的語を代名詞に置き換えると以下のようになります。

 

Lo necesito. 私はそれを(傘を)必要としています。
Lo necesito. 私は彼を(私の夫を)必要としています。

 

上の例文の場合、「傘」も「私の夫」も男性名詞の単数形なので、直接目的語代名詞はどちらも「lo」になります。

 

原則的には、直接目的語代名詞は動詞の前に置きます。否定文の場合は「no」が直接目的語代名詞の前になります。

 

直接目的語が「私を」、「君を」、「私たちを」の場合は常に代名詞が使われます。以下に直接目的語代名詞を示します。

 

me 私を
te 君を
nos 私たちを
lo あなた(男性)を、彼を、それ(男性名詞)を
la あなた(女性)を、彼女を、それ(女性名詞)を
los あなた方(男性)を、彼らを、それら(男性名詞)を
las あなた方(女性)を、彼女らを、それら(女性名詞)を

 

これまでに勉強してきた未来形(動詞ir+a+動詞の原形)現在進行形(動詞estarの現在形+現在分詞)に直接目的語代名詞を付ける場合は、二つの動詞の前に置くか、後ろの動詞に連結させます。

 

¿Vas a ver esa película? 君はその映画を見るつもり?
Sí. La voy a ver este fin de semana. うん。それを今週末見るつもりだ。
Sí. Voy a verla este fin de semana. うん。それを今週末見るつもりだ。
¿Estás buscando a los doctores? 君はお医者さんたちを探してるの?
No, no los estoy buscando. いや。彼らを探してはいない
No, no estoy buscándolos. いや。彼らを探してはいない

 

最後の例文の中の「buscándolos」は「buscando」と同じ位置にアクセントが来るようにアクセント記号が入っています。

 

日本語では上の例文のような場合、「それを」や「彼らを」は言わないことが多いので、スペイン語でもつい、言わないで済ませてしまうこともあるかもしれません。直接目的語代名詞を省いても通じたりします。

 

でも、スペイン語圏の人たちはしっかり直接目的語代名詞を使っています。だから代名詞を使わないと何か抜けた感じに聞こえてしまいます。少しずつ使い慣れるように頑張りましょう!

 

lo que, los que, la que, las que

「lo」の後ろに「que」が来ている場合など、「lo que」「los que」「la que」「las que」となっている場合は直接目的語代名詞ではありません。詳しくは関係代名詞についての記事をご覧ください。

 

 

lo, la, los, lasの意味・まとめ

今回は直接目的語代名詞としての「lo, la, los, las」を学びました。その他に「me, te, nos」もあります。

 

日本では省くことが多いですが「愛してる」は「Te amo」で「Amo」だけ言うことはないですね。「好きです」と告白するときも「Quiero」なんて言ったら「何を?」なんて聞かれてしまいます。必ず「Te quiero」と直接目的語代名詞が付きます。

 

「~を」という直接目的語の代名詞、スペイン語では割と大切な脇役です。

 

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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