ここでは「Nada」、「Algo」、「Un poco」、「Todo」、「Mucho」の意味と使い方の例を挙げてみます。「Nada」は「何にも」、「Algo」は「何か」、「Un poco」は「ウン ポキート 」のところにもありますが「少し」、「Todo」は全部、「Mucho 」は「たくさん」という意味です。
NadaとAlgo の意味
「Nada」は「何にもない」 という意味の否定語です。動詞の前に来るときはそれだけで否定文になります。「Nada」が動詞の後に来る場合は、動詞の前に否定語の「no」を置かなければなりません。
また、「Nada de ~ 」で「~」が「何もない」 ということを表すことができます。
「Algo」は「何か」 と言う意味の不定語です。
また、「Algo de ~ 」だと「少しの~ 」という意味になることもあります。
¿Está escrito algo?
No, no está escrito nada.
No, nada (está escrito).
何か書いてあります か?
いいえ、何も書いてありません。
いいえ、何も(書いてありません)。
¿No tienes nada de tiempo ?
¿Nada de tiempo tienes?
Sí , tengo algo de tiempo.
君は時間 が全然ないの?
君は時間が全然ないの?
いや 、私は少し時間があります。
¿Quieren Uds. algo?
Sí, queremos algo de comer.
No, no queremos nada.
あなた方は何か欲しいですか?
はい、私たちは少し食べ物が欲しい。
いいえ、私たちは何にも要りません。
¿Necesita Ud. algo más ?
Nada más .
あなたはもっと 何か必要ですか ?
それだけです。(それ以上 何も要りません)
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「君は時間が全然ないの?」という否定文で聞かれて、日本語だと、質問文を否定してから(時間がないことはない)肯定文の答えを言いますが、スペイン語では答えが肯定文であれば「Sí(はい)」と答えます。
Un poco, Poco の意味
「Un poco」 は縮小語尾の記事に「Un poquito」と「Un poco」は「少し」という意味であることが書いてあります。「Un poco de ~」は「少しの~ 」 という意味で、上記の「Algo de ~」と同じです。
「poco ~」というのも「少しの~」という意味ですが、こちらは形容詞として使う場合、「~」の性や数によって「poco ~」、「poca ~」、「pocos ~」、「pocas ~」 と変化します。「un poco de ~」と全く同じ意味かと言えば、ニュアンス的に、「poco ~」などの方が、「少ししかない」 といった否定的な感じがあります。
副詞として使う場合は「poco」のみで変化しません。
Tengo un poco de tiempo.
Tengo poco tiempo.
私は少し時間があります。
私は少ししか時間がありません。
Quiero tomar un poco.
Quiero tomar poco.
少し飲みたいです。
少ししか飲みたくないです。
Hay un poco de gasolina .
Hay muy poca gasolina.
ガソリン は少しあるよ。
ガソリンがほんのちょっとしかないよ。
¿Sabes un poco de japonés ?
¿Sabes poco japonés?
君は日本語 を少し知っているの?
君は日本語を少ししか知らないの?
https://www.supeingokaiwa.info/wp-content/uploads/2020/01/Voice-005-5.mp3
Todo, Mucho の意味
「Todo」は「全部」 という意味です。代名詞や形容詞として使われる場合は性や数によって「todo」、「toda」、「todos」、「todas」と変化します。形容詞の場合、名詞とその名詞を特定する定冠詞などの前に置かれます。副詞としても「todo」は使われます。副詞の場合は語尾は変化しません。
そして以前にも出てきましたが、「Mucho」は「沢山」 という意味で、副詞として使われる場合は「mucho」のみですが、形容詞として使われる場合は性や数に合わせて「mucho」、「mucha」、「muchos」、「muchas」と変化します。
Quiero comer todo.
Quiero comer mucho.
私は全部食べたい。
私は沢山食べたい。
Tienes todo el dinero .
Tienes mucho dinero.
君は お金 を全部持っている 。
君は沢山のお金を持っている。
Sabe todo el mundo .
Sabe mucha gente .
世界 中(みんな)が知っている 。
沢山の人々 が知っている。
Magdalena estudia todos los días .
Magdalena estudia muchos idiomas .
マグダレナは毎日 勉強します 。
マグダレナは沢山の言語 を勉強します。
https://www.supeingokaiwa.info/wp-content/uploads/2020/01/Voice-006-online-audio-converter.com_.mp3
idiomaは男性名詞です。
Nada, Algo, Un poco, Poco, Todo, Mucho まとめ
Nada(何にも)、 Algo(何か)、 Un poco(少し)、 Poco(少し)、 Todo(全部)、 Mucho(沢山)、どれもよく使う言葉です。覚えて損はありません!
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Mucho(ムーチョ)、 poquito(ポキート)、 despacito(デスパシート)って聞いたことありますか?どんな意味で、どんなときに、どんな風に使うでしょうか?女性形や複数形ってある?
「いっぱい」という意味のmucho
「いっぱいの、沢山の」という意味で形容詞として使われるmucho は、かかる名詞の性や数によって次のように変化します 。名詞の前に置かれます。
単数形
複数形
男性形
mucho
muchos
女性形
mucha
muchas
例文を挙げます。動詞は「-ar規則動詞」 を使っています。
Tomo mucho café . ¿Mandas mucha ropa ? Sí, mando mucha. Enrique compra muchos dulces . Estudiamos muchas materias .
意味: 私は沢山コーヒー を飲みます。 君は沢山の衣類 を送りますか? はい、沢山送ります。 エンリーケ(男性の名前)は沢山のお菓子 を買います。 私達は沢山の科目 を勉強します。
説明: コーヒーや衣類という言葉のように、量が沢山でも複数形にならない名詞があります。La leche(牛乳)や El agua(水・女性名詞)などがそうです。
「いっぱい」という意味で副詞として「mucho」を使う場合は、男性単数形 の形を使います。
Ellos trabajan mucho.
意味: 彼らは沢山働きます。説明: 「mucho」は「彼ら」にかかるのではなくて、「働く」にかかっているのですね。
「ちょっと」という意味のpoquito
「ちょっとの、少しの」という意味で形容詞として使われる「poquito」 は、かかる名詞の性や数によって次のように変化します 。
単数形
複数形
男性形
poquito(poco)
poquitos(pocos)
女性形
poquita(poca)
poquitas(pocas)
Yo necesito poquito dinero . ¿Prepara Ud. poquita carne ? No, preparo mucha. Usamos poquitos materiales .Hay pocas medicinas .
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意味: 私は少しのお金 が必要です。 あなたは少しのお肉 を用意しますか? いいえ、沢山用意します。 私達は少しばかりの材料 を使います。 少しだけの薬があります 。
「ちょっと」という意味で副詞として「poquito」(またはpoco)を使う場合は、男性単数形の形を使います 。
Fumo poquito.
意味: 私はタバコを少し吸います。
「un」を付けた「un poquito 」(またはun poco)という名詞化された形は上記の副詞としての「poquito」と同じ意味でよく使われます。
Nado un poquito.
意味: 私は少し泳ぎます。
また、名詞の前に「un poquito de 」を置くと、「少しの 」という形容詞になって、4種類の形容詞(poquito、 poquita、 poquitos、 poquitas)の代わりに使うことができます。
Necesito un poquito de dinero.
意味: 私は少しのお金が必要です。
説明: 特に、名詞に他の形容詞が既にある場合は、「un poquito de」を使う方がきれいなスペイン語になります。
ちなみに、「沢山」の場合は、un mucho とは言わずに、「un montón 」と言います。
despacitoやpoquitoって
実は、「mucho 」の反対語は「poco」なんです。では、「poquito 」は何かって言うと、「poco」に縮小語尾が付いている形 なのです。 縮小語尾にはいろいろな形がありますが、「poquito」の場合は「poco」の最後の母音「o」が取れて、「ito」が付きます。音が自然な「キ音」になるようにスペルが「c」から「qu」に変わっています。 縮小語尾をなぜ付けるかというと、「小さい 」とか「少ない 」という意味合いを添えたり、「かわいい 」という愛情表現のニュアンスを出したりするためです。 また、柔らかい、優しい表現 を表せたりもします。 「poco」という言葉自体が「少ない」という意味を持っているわけですが、「poquito」と言うことで、もっと少ないということを表すこともできるしまた、言い方が優しく聞こえるので、「poquito」の方がよく使われます。 例えば、「despacio(ゆっくりと)」という副詞があります。この言葉から最後の母音「io(2重母音)」を取って縮小語尾「ito」を付けると「despacito」になります。そうです。ルイス・フォンシのヒット曲のタイトルですね。 歌詞が、女性をゆっくりと愛撫するという内容なので、愛情表現たっぷりの言葉になっています。 でも、ゆっくりする相手が女性ではなくてネジくぎであったとしても、「ゆっくりと回すんだよ」と言っている相手に対して、優しく語りかけるなら、この縮小語尾の表現はおあつらえ向けです。
Ella camina despacito. 彼女はゆっくりと歩く。
「Ella camina despacio.」と言ったときより、彼女に対する愛情が感じられます。 また、例えば、第三者の外見について、悪く言わなければならないとき、でも、その第三者の人に対していい思いがある場合なども、縮小語尾を使ってその人の性格の良さを表したり、その人に対する愛情や敬意を表したりすることができます。 例: feo(醜い)⇒feito(ちょっとそれほど良くないけど) gordo(太っている)⇒gordito(ぽっちゃりしている) viejo(年寄)⇒viejito(おじいちゃん) 縮小語尾に対して、増大語尾というのもあります。でも、こちらの方は、「大きい」という意味あいを言葉に添えるほか、軽蔑の意味を含むことも多々あるので、縮小語尾の方を積極的に使うようにしてください。
Mucho、 poquito、 despacitoの意味・まとめ
Muchoや poquito、 despacitoの意味がわかっていただけましたでしょうか?言葉のニュアンスってとても大切だと思います。そして、スペイン語初心者の方でも、最初からそういうニュアンス的なことを学んだ方がいいのではないかと思っています。
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