193. comerse のスペイン語の意味など「強調の se」について

目安時間:約 4分
この記事では、comerse のスペイン語の意味など、「強調の se 」について解説しています。

強調の se

スペイン語には「強調の se 」というものがあります。comerse のように再帰代名詞が伴われるので再帰動詞といってしまってもいいですが、この「強調の se 」の場合は再帰代名詞を取り除いてしまうこともできます。「強調の se 」と言っていますが、再帰代名詞 me, te, se, nos, se すべてが主語によって強調の意味を持ちます。
「強調の se 」は会話に、より豊かな表現を加えることができます。話している物の量を強調したい時に使われます。
「強調の se 」は飲み込むことの意味を持つ動詞や知能と関係する動詞とともによく使われます。
例えば、comerse を例にとると、「全部食べてしまう」というような、驚きの意味合いや強調の意味合いを、ただの comer「食べる」に付け加えることができます。 とはいえ、再帰代名詞を取り除いたとしても、基本的な意味は同じということになります。
「強調の se 」を使う場合は往々にして、強調を助長する形容詞や前置詞、副詞を含んでいることが多いです。
 

comerse などの例文

Se comió toda la hamburguesa tan grande. ¡Sorprendente! (彼は)そんなにも大きいハンバーガーすっかり食べきった。驚くべき
¿Te la tomaste de trancazo? 君はそれを一気に飲み干したのか?
Me lo aprendí hasta la última página. 私はそれを最後のページまで学びきった。
Ya se lo saben de memoria.※ (彼らは)それをもう暗記してしまっている。
 
※de memoria を付けなくても同じ意味になります。saberse は「暗記してしまっている」という意味になります。
 

comerse などの「強調の se 」まとめ

この記事では、comerse や aprenderse などの「強調の se 」について解説いたしました。comer や aprender と意味は同じですがニュアンスがちょっと違う感じです。違いは微妙かもしれませんが、よく使われる表現です。  
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136.スペイン語の動詞se venなど再帰動詞だけじゃないseの用法

目安時間:約 13分
スペイン語を聞いていると、「se」がたくさん出てきます。「セ」と発音するので、同じ発音をする「sé」も合わせると、何の「セ」なんだか、わからなくなってしまうかもしれません。ここでは、「se」の用法をわかりやすく整理してみようと思います。    

スペイン語の動詞 se ven

「ven」は動詞「ver(見る、会う)」の、主語が「彼ら、彼女ら、あなた方」の場合の現在形です。その動詞の前に「se」が付いています。この「se」は何でしょうか?     これは「お互いに」という意味で、この se の付いた動詞は相互関係を表す動詞になります。複数形でだけ使われます。主語が「私たち」の時は「se」ではなく「nos」になるので「私たちはお互いに会います」という意味だと「Nos vemos」になります。よく、「さようなら」という意味で使われる言葉ですね。  
Ellos se ven seguido. 彼らはお互いによく会っています。
Mi tía y mi prima se parecen mucho. 私の叔母従妹はすごく似ています。
Mi gato y el gato del vecino se pelean. 私の猫と隣人の猫は喧嘩します。
Eduardo y Angélica no se hablan para nada. エドゥアルドとアンヘリカはお互いに全く話さない(仲が悪い)。
  とはいえ、「Ellos se ven bien.」と言った場合は、「彼らはよく見える」という意味で再帰動詞の用法となります。再帰動詞については次をご覧ください。  

再帰動詞 se casó

「se casó」は再帰動詞です。再帰動詞については以下のリンクをクリックすると詳しく書いた記事に行けますので、必要に応じてご覧ください。   再帰動詞について   「se casó」の動詞の原形は「casarse」で「結婚する」という意味です。「se casó」は点過去なので「結婚した」という意味です。主語は「彼、彼女、あなた」などですね。     再帰動詞には必ず主語によって再帰代名詞(me, te, se, nos, se)が付くので、再帰動詞の主語が「彼、彼女、あなた、彼ら、彼女ら、あなた方」などの場合は、「se」が付きます。  
Nuestro hijo se casó el año pasado. 私たちの息子去年結婚した。
Arturo se cayó en la calle. アルトゥーロは転んだ。
Mis abuelos siempre se sentaban en esa banca. 私の祖父母はいつもそのベンチに座っていた。
Ella se fue temprano. 彼女早く帰った。
  再帰動詞: casarse(結婚する) caerse(落ちる、転ぶ) sentarse(座る) irse(去る)   comerse についてはこちらの記事で説明しています。  

無人称文 se usa

  「usa」は動詞「usar(使う)」の第三人称単数形が主語の現在形です。この動詞の前の「se」は何でしょうか?この「se」は無人称文を表しています。主語がない(必要ない)、または、「人々は」を主語として訳すこともできます。動詞によっては受け身の形になります。   「se usa」の場合、使うものが何か(実質的な主語)によって単数形でも複数形「se usan」でもいいです。  
En este pueblo, se usa mucho la madera para todo. この村ではすべてにおいて木材が多く使われます。
¿Se puede entrar? 入ることができますか?
Aquí se habla español. ここではスペイン語が話されています。
¿Cómo se escribe tu nombre? 君の名前どう書きますか?
 

se me olvidó

「se lo」「se la」「se los」「se las」の場合は「se」は間接目的語代名詞の「le(彼に、彼女に、あなたに)」または「les(彼らに、彼女らに、あなた方に)」などだとわかります(再帰代名詞の場合もありますが)。間接目的語代名詞については以下の記事に詳しく書いてあります。   間接目的語代名詞について   では、「se me」の「se」って何?この「se」は再帰代名詞です。では、この「me」は何なんだ?って話になりますよね。この「me」は間接目的語代名詞の「私に」です。「私に被害が降りかかった」という意味です。     「se me olvidó」は「私は忘れちゃった」という意味です。とてもよく使う表現で、スペイン語らしい言い回しです。実質的な主語は「忘れた物」で、「忘れた物が私に忘れさせた」と言うような、まるで、自分には責任がないかのような言い方に聞こえます。     他の間接目的語代名詞も使えて「¿Se te olvidó?(君、忘れちゃったの?)」の他、「se le」、「se nos」、「se les」も使えます。また、「忘れた物」が複数の場合は「Se me olvidaron.」と複数形を使うこともできます。  
Se me olvidó el libro. 、忘れちゃったんだよ。
Se le nota que no es de aquí. (彼、彼女は)ここ出身じゃないってバレちゃってるよ。
A mi abuelo a veces se le va la onda. 私の祖父時々ボケてる。
Se me perdió la llave. 私はを失くしちゃった。
  どれも「本人の意思に反して」というニュアンスがあります。   「se le nota」は例えばアクセントが違うからわかったとか、顔でわかったとかそういうことです。   「la onda」は「波」とか「電波」などの意味で、「se va」の「irse」は「去る」とか「行ってしまう」という意味ですよね。「Es que se me fue la onda.(ボーっとしてて)」などの表現にも使えます。   「忘れた」もそうですが、「失くした」も普通に「Perdí la llave.(私は鍵を失くした)」と言ってもいいわけですが、「Se me perdió la llave.」と言われた方が、あなたの鍵を失くされていたとしても謝ってもらえる確率は低いだろうな、という感じですね!    

No sé と Sé feliz

  「se」とは全然別物の「セ」なので区別をつけるためにアクセント記号が付く「sé」があります。アクセント記号が付いていても、発音は同じです。     「No sé」の「sé」は「私は知っている」という意味です。「No sé」は「私は知らない」という意味ですね。動詞の原形は「saber」です。「saber」の活用は下の記事をご覧ください。 saber の意味と活用   「No lo sé.(私はそれを知りません)」と直接目的語代名詞が入ることもあります。     「Sé feliz」の「Sé」はまた違う動詞です。動詞の原形は「ser」で「~です」という意味です。「Sé」は相手が「君」に対して言う命令形です。「feliz」は「幸せな」という形容詞で、「Sé feliz」で「幸せになってください」という意味になります。   形容詞を変えて「Sé fuerte(強くあれ)」などいろんな表現が作れます。    

スペイン語の se の用法・まとめ

「se」は複数形の主語で、「お互いに~だ」という時に使われることがあります。   また、スペイン語には再帰動詞というものがたくさんあって、その場合には、第三人称単数形か複数形の主語のときに、再帰代名詞「se」が使われます。   再帰動詞の動詞と再帰代名詞の間に間接目的語代名詞が入っていることがあります。その場合は「~してしまった」という意味合いだと思っていただけるといいと思います。   無人称文として、動詞に「se」がつくこともあります。「行う人は誰」と指定する必要のないときに使え、スペイン語の文章の中での主語は行いを受ける物や事になるので、受動態と理解してもいい場合もありますが、「¿Se puede~?(~してもよろしいですか?)」のように違う形の無人称文もあります。   「se」と発音は同じですが、「No sé」や「Sé feliz」のように、動詞の「saber」や「ser」が活用変化したものもあります。   ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
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62. スペイン語の助動詞pensar,poder,querer,deber,saber,necesitar,preferir

目安時間:約 10分
スペイン語の動詞には助動詞としての役割を果たすものがあります。pensar, poder, querer, deber, saber, necesitar, preferir は、後ろにメインの動詞の原形が来ることで、助動詞として働きます。    

スペイン語の助動詞pensar

「pensar」は「考えます」という意味の不規則動詞です。助動詞としては、「意図すること」の意味をメインの動詞に付け加えます。   「pensar+メインの動詞の原形」で「~しようと考えています」という意味になります。  
Pienso Piensas Piensa Pensamos Piensan ir a la peluquería al rato. あとで床屋行こうと考えています
 

スペイン語の助動詞poder

「poder」は「できます」という意味の不規則動詞です。助動詞としては「能力があること」や「許可されていること」や「可能性」の意味をメインの動詞に付け加えます。   「poder+メインの動詞の原形」で「~することができます」や「~してもいいです」、「~かもしれません」※という意味になります。  
Puedo Puedes Puede Podemos Pueden caminar al hotel. reclamarle al maestro.   ホテルまで歩けます先生に異議を申立ててもいいのです
※La abeja te puede picar.「蜂が君を刺すかもしれない」   le は「彼に」という意味の間接目的語代名詞です。

スペイン語の助動詞querer

「querer」は「好きです」や「欲しいです」という意味の不規則動詞です。助動詞としては「意欲があること」の意味をメインの動詞に付け加えます。   「querer+メインの動詞の原形」で「~したいです」という意味になります。  
Quiero Quieres Quiere Queremos Quieren estudiar francés. フランス語勉強したいです
 

スペイン語の助動詞deber

「deber」は「借りがあります」という意味のーer動詞です。助動詞としては「義務があること」の意味をメインの動詞に付け加えます。   「deber+メインの動詞の原形」で「~すべきです」という意味になります。  
Debo Debes Debe Debemos Deben descansar más. もっと休養すべきです
   

スペイン語の助動詞saber

「saber」は「知っています」という意味の不規則動詞です。助動詞としては「知識があること」の意味をメインの動詞に付け加えます。   「saber+メインの動詞の原形」で「~することができます」という意味になります。  
Sé Sabes Sabe Sabemos Saben llegar a la estación. 着くことができます(駅への行き方を知っています)。
   

スペイン語の助動詞necesitar

「necesitar」は「必要としています」という意味のーar動詞です。助動詞としては「必要性があること」の意味をメインの動詞に付け加えます。   「necesitar+メインの動詞の原形」で「~する必要があります」という意味になります。  
Necesito Necesitas Necesita Necesitamos Necesitan llamar al médico. 医者を呼ぶ必要があります
   

スペイン語の助動詞preferir

「preferir」は「より~を好みます」という意味の不規則動詞です。助動詞としては「好みであること」の意味をメインの動詞に付け加えます。   「preferir+メインの動詞の原形」で「~する方がいいです」という意味になります。  
Prefiero Prefieres Prefiere Preferimos Prefieren rentar que vender. 売るより貸す方がいいです
 

否定文

否定文の場合は「no」が助動詞の前に来ます。 例: No necesitas llamar al médico.(君は医者を呼ぶ必要はありません。)    

直接目的語代名詞

直接目的語代名詞は助動詞の前に来るか、またはメインの動詞の後に連結します。  
No lo necesitas llamar. 君は彼を呼ぶ必要はありません。
No necesitas llamarlo. 君は彼を呼ぶ必要はありません。
 

スペイン語の助動詞まとめ

助動詞の後に動詞の原形「~」が来ると以下のような表現ができるようになります。
  • 「Pienso ~」で「~しようと考えています」
 
  • 「Puedo ~」で「~することができます(能力)」や「~してもいいです」
 
  • 「Quiero ~」で「~したいです」
 
  • 「Debo ~」で「~すべきです」
 
  • 「Sé ~」で「~することができます(知識)」
 
  • 「Necesito ~」で「~する必要があります」
 
  • 「Prefiero ~」で「~する方がいいです」
  全部主語が「私」になっていますが、他の主語でも練習してみてください!       ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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