187.スペイン語の cuando の後は接続法?時の接続詞について

目安時間:約 17分

ここでは cuando などの時の接続詞を使った従属節の中の動詞が接続法になる時と直説法になる時の違いをみていきます。

 

cuando の後ろは接続法?直説法?

cuando は「~の時に」、「~の時は」という意味の時の接続詞です。cuando の後ろが直説法である例文はこちらの記事にたくさんあります。

cuando の後ろが直説法の時は、主節の動詞が現在形か過去形で、従節の中で実際にあった出来事、習慣の出来事について言っています

 

cuando の後ろには接続法が来ることがあります。主節の動詞が未来、または現在形で、従節の動詞がこれからの事について言っている場合に接続法を使います。

 

主節の動詞が未来完了の時も、cuando を使った従節の中で未来の出来事を表現するために接続法を使います。

 

Salí justo cuando empezó a llover. 私はちょうど雨が降り始めた時に出かけました。
Iré al extranjero cuando tenga oportunidad. チャンスがある時に私は外国へ行くでしょう。
Ya habré terminado mi trabajo cuando vengas por mí. 君が私を迎えに来る時にはもう、私の仕事を終えているでしょう。

 

antes de que の後ろは接続法?直説法?

 

antes de (que)~の意味は「~の前に」です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「antes de + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、antes de que の後ろは常に接続法になります。

 

Siempre leo un libro antes de dormirme. いつも私は寝る前に本を読みます。
La comida tiene que estar servida antes de que empiece la ceremonia. 食事は式典が始まる前に出ていなければなりません。
Mis papás compraron esta casa antes de que yo naciera. 私の両親はこの家を、私が生まれる前に買いました。

 

hasta que の後ろは接続法?直説法?

 

hasta (que)~は「~まで」という意味です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「hasta + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、主節の動詞が過去形で、従節の中で実際にあった出来事について言っているならば、従節の動詞は直説法です。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が現在形の場合は、従節の動詞は直説法現在接続法現在両方あり得ます。

習慣的なできごとでも、接続法現在が使われることがあり、私の体感ですが、直説法は100%確実で、接続法の場合はたまに

起こらないことがあるようなニュアンスを醸し出します。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が線過去で習慣を表している場合は、従節の動詞に接続法を使う方が自然に聞こえます。

習慣の場合は直説法とは限らず、話し手が過去の時間軸で話す場合は従節の動詞が未来のことになり、

接続法を使う方が自然な場合があります。話し手の傾向によるとも言えます。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が未来、または現在形で、従節の動詞がこれからの事について言っている場合には接続法を使います。主節の動詞が過去でも、従節の動詞がまだ起こっていないことである時は接続法を使います

 

主節が否定文の場合は、hasta que と hasta que no が同じ意味で使われます。hasta que no の方がよく使われる傾向にあります。

 

Voy a repetir las palabras hasta memorizarlas. 私は言葉を覚えるまで繰り返すつもりです。
La esperé hasta que se obscureció. 暗くなるまで私は彼女を待ちました。
Siempre espero hasta que llega/llegue mi hijo. いつも私は私の息子が着くのを待ちます。
Siempre jugábamos juntos hasta que nos llamaran mis papás. いつも私たちを(彼らが)呼ぶまで一緒に遊んでいました。
Nada va a cambiar hasta que no cambies tú mismo. 君自身が変わるまで何も変わりません。

 

después de que の後ろは接続法?直説法?

 

después de (que)~の意味は「~の後に」、「~の後で」です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「después de + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、従節の動詞が未来のことを言う場合は接続法を使います。

 

主節と従節の主語が違う場合、従節の動詞が現在と過去の実際に起こったことを言う場合は、メキシコなどアメリカ大陸では直説法を使うことが多いです。

 

Él se retiró después de dar gracias a todos. 彼は皆にお礼を言った後退いた。
Vamos a comprar la cuna después de que nazca el bebé. 赤ちゃんが生まれた後にベビーベッドを買いましょう。
Nuestra boda fue un poco después de que acabamos la universidad. 私達の結婚式は大学を終えた少し後でした。
Siempre hago la tarea después de que ese programa termina. いつもその番組が終わった後、私は宿題をやります。

 

en cuanto の後ろは接続法?直説法?

 

en cuanto ~の意味は「~するとすぐ」です。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

習慣を表す場合は直説法です。

 

Puedes descansar en cuanto termines de pintar la pared. 君は壁を塗り終えたあとすぐに休むことができます(休んでいいですよ)。
Vine en cuanto me enteré. 私は知ってすぐ来ました。
En cuanto llega el pedido, siempre nos avisan por correo electrónico. 注文品が届くとすぐに、いつも私たちに電子メールで知らせてくれます。

 

tan pronto como の後は接続法?直説法?

 

tan pronto como ~の意味は「~するとすぐ」で en cuanto と同じです。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

習慣を表す場合は直説法です。

 

Avísame tan pronto como llegues al aeropuerto. 君が空港に着いたらすぐ、私に知らせてください。
Tan pronto como regresé del trabajo, ella empezó a quejarse conmigo. 私が仕事から帰るとすぐ、彼女は私に愚痴をこぼし始めました。
Me siento  muy tranquilo(a) tan pronto como oigo su voz. 私は彼(彼女)の声を聞くやいなや、とても落ち着いた気分になります。

 

siempre que の後ろは接続法?直説法?

 

siempre que ~の意味は「~するときはいつも」です。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が現在や過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

Te prestaré mi guitarra siempre que me la pidas. 君が求める時はいつも私のギターを貸してあげるよ。
Te presto mi guitarra siempre que me la pides. 私はいつも君が求める時、私のギターを貸しているよ。
Te prestaba mi guitarra siempre que me la pedías. 私はいつも君が求めていた時、私のギターを貸していたよ。

 

 

 

 

 

mientras の後ろは接続法?直説法?

 

時の接続詞としての mientras の意味は「~の間」です。

 

二つの動作が同時に進行していることを表すので、未来のことでもmientras の後ろは直説法です。

 

mientras の後ろが接続法になる時は主節が未来のことを言っていて、従節が条件や提案の意味合いを含んでいる場合です。

 

また、主節が否定文で従節も接続法の否定文の場合は条件文になっていて mientras no ~は「~しない限りは」と訳すことができます。

この場合の mientras は hasta que に置き換えることができます。

 

Yo me encargaré de hacer la limpieza mientras tú haces la comida. 君が食事を作る間、私は掃除をするのを引き受けましょう。
Vamos a hablar mientras no estén los niños. 子供たちがいないときに話しましょう。
No voy a empezar el trabajo mientras no me paguen. 私に払ってくれない限りは私は仕事を始めないつもりです。

 

mientras についてはこちらの記事にも書いてあります。

 

時の接続詞・まとめ

 

この記事ではスペイン語の「時の接続詞」を使った副詞節の中で、いつ接続法を使うのか?直説法を使うのか?ということについて解説しています。地域によって違う場合があります。接続法を使う場合と直説法を使う場合で意味が似ていることもあり、難しく感じられるかもしれませんが、間違えを恐れずにどんどん使ってみてください。

 

 

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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