102. スペイン語の動詞の種類と活用の覚え方のコツ・おススメ無料アプリ

目安時間:約 7分

 

動詞の活用が多くなってきて、どうやって全部覚えるんだ?なんて思ってしまいますよね。ここでは、スペイン語の動詞の種類と活用の覚え方のコツとおススメ無料アプリについて書いています。

 

 

スペイン語の動詞の種類と活用の覚え方のコツ

覚える動詞の種類や活用が多くてどうしたものか、と思ったときに役に立つ無料アプリをご紹介します。スマホにアプリをダウンロードして、隙間時間にスペイン語の動詞の勉強をする。何度もさくっと復習をする。これ、おススメの覚え方のコツです。

 

無料アプリ「スペイン語動詞活用Lite」は、スペイン語の主な動詞の活用形(現在分詞、過去分詞、現在、点過去、線過去、未来、過去未来、接続法現在、接続法過去、命令)を一覧表で見ることができます。↓このような感じです。

 

動詞の意味が1個しか書いてなくて、ちょっとこの「abandonar」の意味は「捨てる」とか「見捨てる」にしてもらいたかったですが。

 

右上のボックスにチェックを入れるとブックマークリストに入ります。覚えておきたい動詞をブックマークしておけば、いつでもブックマークリストから、動詞の活用を覚えているかすぐに確認することができます。覚えられたら、ブックマークをはずせばいいですよね。

 

人称代名詞の「yo」とか「tú」なんてところをタップすると発音を聞くこともできます。

 

活用形の部分をタップするとクリップボードにコピーされるようにもなっています。

 

ただ、検索機能が付いていなくて言葉を探すのにABC順にスクロールしなければならないですが。

 

隙間時間を利用して、さくさくと動詞の種類と活用を覚えるのに適した無料アプリです。利用しない手はありません。「隙間時間にさくさくと、コンスタントに」、これが覚え方のコツです。あまり根を詰めないで。

 

 

スペイン語動詞活用Lite Google Play

 

スペイン語動詞活用Lite App Store

 

 

Vosotros、覚える必要ある?

メキシコ流スペイン語会話では人称「Vosotros(あんたたち)」は必要ないので出てきませんが、上のアプリ「スペイン語動詞活用Lite」には「Vosotros」が入っているので、すべてにおいて、活用形が一つ多いです。その分、覚える量がずっと多くなってきますよね?

 

学校でVosotrosも習っているなら仕方ないです、勉強してください。でも、もしあなたが独学でスペイン語を勉強しているのなら、「Vosotros」も覚える必要ありますか?

 

でも、こうおっしゃるかもしれません。「私はメキシコや南米の国には興味がありません。スペインに興味があるからVosotrosもやらなければならないんです!」って。…Vosotrosって一番初心者の方にとって使わない人称だと思います。

 

確かに、スペイン人の先生がVosotros(あんたたち)の人称で話していたのを聞いたこともありますし、シェークスピアのロミオとジュリエットの演劇をスペイン語で観たときは、お家どうしの喧嘩で、Vosotros(あんたたち)の連発でした。

 

「Tú」の方は相手が一人なのでこちらはよく使います。でも複数の「君たち、あんたたち」の人称は「Ustedes(あなた方)」で言ってしまって怒られるようなものではないので、動詞の活用を覚えるのに四苦八苦しているのなら「Vosotros」の活用を全部省いてしまってはいかがでしょうか?

 

メキシコなど、アメリカ大陸で使っている「Vosotros」の活用なしのスペイン語を覚えて、ある程度スペイン語ができるようになってから「Vosotros」の活用を後から覚えても遅くはないと思います。

 

めひ・ここからのご提案でした。

 

 

スペイン語の動詞の種類と活用の覚え方のコツ・まとめ

語学の勉強は継続が何より大切です。継続してさくさくと学習するのに便利な無料アプリを利用して、短時間でも気軽に時々動詞の種類と活用を勉強してみてください。できるようになってきます!

 

あと、「Vosotros」はテキストに出ていれば、当然勉強しなければならないものと思われるかもしれませんが、独学の方でしたら、思い切って「Vosotros」の活用をなくしてしまうことを提案させていただきました。

 

メキシコ人など、Vosotros を使わないスペイン語圏の人たちがスペインに行って、困ることはありません。「Vosotros」を勉強するなと言っているのではなく、後回しにするのも選択肢としてあり、だと思います。

 

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101. スペイン語線過去の不規則動詞は3つだけ!

目安時間:約 6分

前回、点過去と線過去の規則動詞の活用を学びました。ここでは、線過去の不規則動詞についてみていきます。ご安心ください。スペイン語線過去の不規則動詞は全部で3つだけです!

 

 

 

スペイン語線過去の不規則動詞IR

線過去の不規則動詞一つ目は動詞IR(行っていた)です。活用形を以下に示します。

 

動詞IR
iba
ibas
iba
íbamos
iban

 

 

A veces iba yo a las fiestas. 時々私はパーティー行っていました。
Ibas a su casa en coche, ¿verdad? 君は彼女(彼)ので行っていたよね?
Íbamos juntos frecuentemente. 私たちはしばしば一緒に行っていました。
Carmen y Teresa iban seguido con tacones. カルメンとテレサはよくハイヒール行っていました。

 

 

スペイン語線過去の不規則動詞VER

線過去の不規則動詞二つ目は動詞VER(見ていた、会っていた)です。活用形を以下に示します。

 

動詞VER
veía
veías
veía
veíamos
veían

 

 

Yo no veía la televisión nunca. 決してテレビを見ませんでした。
Mi novio siempre me veía en el regreso. 私の恋人いつも帰りに私と会っていました。
Veíamos muchas películas los fines de semana. 私たちは週末たくさんの映画を見ていました。
No me veían desde hace mucho. 彼らはずいぶん前から私と会っていませんでした。

 

 

スペイン語線過去の不規則動詞SER

 

線過去の不規則動詞三つ目は動詞SER(~だった)です。活用形を以下に示します。

 

動詞SER
era
eras
era
éramos
eran

 

 

Antes yo era rebelde, ahora no. 私は以前反抗的でした。は違います。
Eras todavía estudiante cuando te conocí. 君と知り合った時、君はまだ学生だった。
Éramos felices entonces. その頃は私たちは幸せでした。
Ellos eran los mejores alumnos. 彼ら一番いい生徒たちでした。

 

「conocí」というのは「conocer(知る)」の点過去です。

 

 

スペイン語線過去の不規則動詞・まとめ

スペイン語線過去の不規則動詞は3つあります。その活用形は以下のようになります。

 

IR(行っていた) VER(見ていた、会っていた) SER(~だった)
iba veía era
ibas veías eras
iba veía era
íbamos veíamos éramos
iban veían eran

 

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100. スペイン語の過去形2種・点過去と線過去

目安時間:約 9分

ここでは、スペイン語の過去形についてみていきます。スペイン語の過去形は2種類あります。点過去と線過去です。二つの過去形の違いや、それぞれの活用を学んでみましょう!

 

 

 

点過去と線過去の違い

スペイン語の過去形は2種類あります。点過去と線過去です。以下にそれぞれの違いを示します。

 

点過去 線過去
  • 継続していない、終了している動作
  • 過去の一定の期間内の動作、過去の限定された時が指定されている動作
  • 過去の継続している動作
  • 過去の習慣を表す動作
  • 過去の繰り返しの動作
  • 過去の情景描写や状況表現

 

 

以下に、点過去の時に使われる時の表現と、線過去の時に使われる時の表現の例を示します。

 

点過去 線過去
anoche(昨夜)

ayer(昨日)

antier(おととい)

la semana pasada(先週)

el mes pasado(先月)

el año pasado(去年)

esta mañana(今朝)

siempre(いつも)

nunca(決して~ない)

a veces(時々)

seguido(よく)

frecuentemente(しばしば)

antes(昔)

todos los días(毎日)

 

 

点過去の規則動詞

では次に、点過去の規則動詞の活用形をみていきます。er動詞とir動詞は同じ活用になります。ar動詞、er動詞、ir動詞ともに、動詞の原形の語尾のそれぞれ、ar, er, irを取って、主語によって以下の活用語尾が付け加えられます。

 

ar動詞 er動詞 ir動詞
é í í
aste iste iste
ó
amos imos imos
aron ieron ieron

 

ar動詞とir動詞の主語が「私たち」の時の活用にマーカーが引いてあります。これらは現在形と同じ形なんですね。

 

さて、それでは点過去の活用になっている規則動詞の例を挙げてみます。

 

TOMAR(飲んだ、取った) CONOCER(知った) RECIBIR(受け取った)
tomé conocí recibí
tomaste conociste recibiste
tomó conoció recibió
tomamos conocimos recibimos
tomaron conocieron recibieron

 

 

「conocer」は現在形では不規則動詞でしたが、過去形では規則動詞になります。

 

 

Tomé mucho tequila anoche. 昨夜私はたくさんテキーラを飲みました。
¿Cuándo la conociste? 君はいつ彼女と出会った(彼女を知った)の?
Ella recibió muchos regalos en su cumpleaños. 彼女は誕生日にたくさんのプレゼントを受け取った。
Terminamos el trabajo a las once de la noche. 私たちはの11時に仕事終えました
No regresaron ayer. 彼らは昨日帰らなかった

 

 

線過去の規則動詞

線過去の規則動詞の活用形の語尾をみていきましょう。線過去も、er動詞とir動詞は同じ活用になります。

 

ar動詞 er動詞 ir動詞
aba ía ía
abas ías ías
aba ía ía
ábamos íamos íamos
aban ían ían

 

 

第一人称単数形と第三人称単数形(丁寧な「あなた」含む)が同じ形ですよね?だから、誰のことを言っているのかはっきりさすために、人称代名詞「yo(私)」などはよく付随して使われます。

 

線過去の活用になっている規則動詞の例を挙げてみます。

 

TOMAR(飲んでいた、取っていた) CONOCER(知っていた) RECIBIR(受け取っていた)
tomaba conocía recibía
tomabas conocías recibías
tomaba conocía recibía
tomábamos conocíamos recibíamos
tomaban conocían recibían

 

 

Antes yo tomaba licor después de la cena. 以前、私は夕食リキュールを飲んでいました。
En aquel entonces ya me conocías. あの頃既に君は私を知っていたよ。
José nunca recibía llamadas de su hermano. ホセは全然兄弟から電話(の呼び出し)をもらってなかった。
Siempre vivíamos en la ciudad. いつも私たちは街中住んでいました。
Las ventanas estaban abiertas cuando entré al cuarto. 私が部屋に入った時は開いていました。

 

「entré(私は入った)」は点過去で「estaban」はestar動詞の線過去です。

 

 

スペイン語の過去形2種・まとめ

スペイン語の過去形2種・点過去と線過去の違いと、規則動詞の活用を学びました。

 

点過去と線過去の違いはざっくりと「~した」と「~していた」の違いだと覚えておくとわかりやすいかもしれません。必ずしも訳すときに、そうなるとは限りませんが、上記のように覚えておくと理解しやすいです。

 

今回、規則動詞の活用を学びましたが、もちろん、それぞれ不規則動詞というものもあります。

 

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99. La nube y la duna(雲と砂丘)日本語訳・スペイン語のお話

目安時間:約 24分

心がほっとするスペイン語のお話を読んでみてください。日本語訳は下に記載しています。

 

 

雲と砂丘・スペイン語のお話

 

LA NUBE Y LA DUNA. Paulo Coelho.

Una joven nube nació en mitad de una gran tempestad en el mar Mediterráneo. Pero ni siquiera tuvo tiempo de crecer allí: un fuerte viento empujó todas las nubes hacia África. Sólo que, al llegar al continente, el clima cambió: un sol generoso brillaba en el cielo y debajo se extendía la arena dorada del desierto del Sahara.

Como a las nubes jóvenes les ocurre lo mismo que a los jóvenes humanos, nuestra nube decidió separarse de sus padres y de sus amigos de infancia para correr mundo.

- ¿Qué estás haciendo? -se quejó el viento-. ¡El desierto es siempre igual! ¡Vuelve a la formación y vamos al centro de África, donde hay montañas y árboles deslumbrantes!

Pero la joven nube, rebelde por naturaleza, no obedeció; después de mucho pasear, se dio cuenta de que una de las dunas le sonreía. Vio que también ella era joven, recién formada por el viento que acababa de pasar. En ese mismo instante se enamoró de su cabellera dorada.

- Buenos días -le dijo-. ¿Cómo es la vida allí abajo?

Tengo la compañía de las otras dunas, del sol, del viento y de las caravanas que de vez en cuando pasan por aquí. A veces hace mucho calor, pero se puede aguantar. ¿Y cómo se vive por ahí arriba?

- También están el viento y el sol, pero la ventaja es que puedo pasear por el cielo y conocer muchas cosas.

Para mí, la vida es corta -dijo la duna-. Cuando el viento regrese de los bosques, desapareceré.

- ¿Y eso te entristece?

- Me da la impresión de que no sirvo para nada.

- A mí me pasa lo mismo. En cuanto sople un viento nuevo, me marcharé hacia el sur y me transformaré en lluvia. En cualquier caso, ése es mi destino.

La duna caviló un poco y, al cabo, dijo:

- ¿Sabías que, aquí en el desierto, nosotros llamamos a la lluvia "el Paraíso"? He escuchado varias leyendas de las que cuentan las viejas dunas. Ellas dicen que, después de la lluvia, nosotras nos quedamos cubiertas de hierba y de flores. Pero nunca sabré lo que es eso, porque en el desierto es muy raro que llueva.

- Si quieres, yo puedo cubrirte de lluvia. Aunque acabo de llegar, ya estoy enamorada de ti, y me gustaría quedarme aquí para siempre.

- Nada más verte por primera vez en el cielo, yo también me enamoré -dijo la duna-, pero si transformas tu linda cabellera blanca en lluvia, acabarás muriendo.

El amor nunca muere -dijo la nube-. Apenas se transforma; y yo quiero mostrarte el Paraíso.

Y se puso a acariciar a la duna con pequeñas gotas, durante mucho tiempo, hasta que apareció el arco iris. Al día siguiente, la pequeña duna estaba cubierta de flores. Otras nubes que pasaban en dirección al centro de África pensaban que eso era parte del bosque que estaban buscando y dejaban caer más lluvia. Veinte años más tarde, aquella duna se había transformado en un oasis, donde los viajeros se refrescaban a la sombra de los árboles.

Todo porque, un día, una nube enamorada no había tenido miedo de dar su vida por amor.

Paulo Coelho

引用元:LA NUBE Y LA DUNA

 

 

La nube y la duna砂丘)日本語訳

 

Una joven nube nació en mitad de una gran tempestad en el mar Mediterráneo. 若々しい雲が地中海で大嵐の中、生まれた。
Pero ni siquiera tuvo tiempo de crecer allí: しかし、そこで育つ暇すらなかった。
un fuerte viento empujó todas las nubes hacia África. 強風がすべての雲をアフリカの方へ押しやった。
Sólo que, al llegar al continente, el clima cambió: ただ、大陸へ着くと気候が変わった。
un sol generoso brillaba en el cielo 寛容な太陽が空に輝き、
y debajo se extendía la arena dorada del desierto del Sahara. 下にはサハラ砂漠の金色の砂が広がっていた。

 

Como a las nubes jóvenes les ocurre lo mismo que a los jóvenes humanos, 若い雲にも、人間の若者と同じことが起こるので、
nuestra nube decidió separarse de sus padres y de sus amigos de infancia para correr mundo. 私たちの雲も世界を旅するために、親や幼い頃からの友達と別れる決心をした。
- ¿Qué estás haciendo? -se quejó el viento-. 何をしてるの?と風が不平を言った。
 ¡El desierto es siempre igual! 砂漠はいつも同じだよ!
¡Vuelve a la formación y vamos al centro de África, みんなの所に戻って、アフリカの中央に行こうよ!
donde hay montañas y árboles deslumbrantes! 輝かしい山々や木々のあるところへ!

 

Pero la joven nube, rebelde por naturaleza, no obedeció; しかし、生まれつき聞かん気の強い、若い雲は言うことを聞かなかった。
después de mucho pasear, se dio cuenta de que una de las dunas le sonreía. 沢山見て歩いた後、砂丘の一つが微笑んでいることに気が付いた。
Vio que también ella era joven, 彼女もまた若者であるのが見てとれた、
recién formada por el viento que acababa de pasar. 通り過ぎたばかりの風によって形成されたばかりの。
En ese mismo instante se enamoró de su cabellera dorada. その瞬間、彼女の金色の髪に恋をした。

 

- Buenos días -le dijo-. おはよう、と彼女に言った。
 ¿Cómo es la vida allí abajo? そっちの下の方の暮らしはどんななの?
Tengo la compañía de las otras dunas, del sol, del viento 私は他の砂丘や太陽、風と一緒です、
y de las caravanas que de vez en cuando pasan por aquí. 時折この辺りを通る旅人の一団とも。
A veces hace mucho calor, 時々すごく暑いです、
pero se puede aguantar. でも我慢できます。
¿Y cómo se vive por ahí arriba? それで、そっちの上の方ではどのような暮らしですか?
- También están el viento y el sol, 風と太陽はこちらにもいるよ、
pero la ventaja es que puedo pasear por el cielo だけど、こちらのいい所は空を散歩できて、
y conocer muchas cosas. 沢山のことを知れることかな。

 

Para mí, la vida es corta -dijo la duna-. 私にとって命は短いです、と砂丘が言った。
Cuando el viento regrese de los bosques, desapareceré. 森から風が戻ってきたら、私は消えてしまうでしょう。
- ¿Y eso te entristece? それで、そのことが君を悲しませるの?
- Me da la impresión de que no sirvo para nada. 私は何の役にも立たないという気がするんです。
- A mí me pasa lo mismo. 僕にも同じことが起こるよ。
En cuanto sople un viento nuevo, 新しい風が吹いたらすぐに
me marcharé hacia el sur 僕は南の方へ立ち去るだろう、
y me transformaré en lluvia. そして僕は雨になるんだ。
En cualquier caso, ése es mi destino. どっちにしろ、それが僕の運命なんだ。

 

La duna caviló un poco y, al cabo, dijo: 砂丘は少し物思いに耽ってからついに言った:
- ¿Sabías que, aquí en el desierto, あなたは知っていますか?ここ、砂漠では、
nosotros llamamos a la lluvia "el Paraíso"? 私たちは雨のことを「楽園」と呼ぶのですよ。
He escuchado varias leyendas de las que cuentan las viejas dunas. 私は、年老いた砂丘たちが語るいくつかの伝説を聞いたことがあります。
Ellas dicen que, después de la lluvia, 彼女達が言うには、雨の後、
nosotras nos quedamos cubiertas de hierba y de flores. 私たちは草と花に覆われるのです。
Pero nunca sabré lo que es eso, でも、それがどんなものかを私が知ることは決してありません、
porque en el desierto es muy raro que llueva. なぜなら、砂漠で雨が降るのはとてもまれだからです。

 

- Si quieres, yo puedo cubrirte de lluvia. 君が欲するなら、僕は君を雨で覆うことができるよ。
Aunque acabo de llegar, 来たばかりだけど、
ya estoy enamorada de ti, もう僕は君に恋してるんだ、
y me gustaría quedarme aquí para siempre. だからずっとここにとどまることができればと思う。
- Nada más verte por primera vez en el cielo, 空にあなたを初めて見ただけで、
yo también me enamoré -dijo la duna-, 私も恋に落ちました、と砂丘が言った。
pero si transformas tu linda cabellera blanca en lluvia, でも、あなたの素敵な白い髪を雨に変身させたら、
acabarás muriendo. あなたは死んでしまうでしょう。

 

El amor nunca muere -dijo la nube-. 愛は決して死なないよ、と雲が言った。
Apenas se transforma; 変身してすぐ;
y yo quiero mostrarte el Paraíso. それで僕は君に楽園を見せてあげたいんだ。
Y se puso a acariciar a la duna con pequeñas gotas, durante mucho tiempo, そして長い間、小さな雨のしずくで砂丘を愛撫した、
hasta que apareció el arco iris. 虹が出るまで。
Al día siguiente, la pequeña duna estaba cubierta de flores. 翌日、小さな砂丘は花で覆われていた。
Otras nubes que pasaban en dirección al centro de África アフリカの中央へ向かって通り過ぎていく他の雲たちは、
pensaban que eso era parte del bosque que estaban buscando それが、彼らが探していた森の一部だと思って
y dejaban caer más lluvia. 更なる雨を落としていった。

 

Veinte años más tarde, それから20年後、
aquella duna se había transformado en un oasis, あの時の砂丘はオアシスに変身していた、
donde los viajeros se refrescaban a la sombra de los árboles. 木陰で旅人達が涼をとるオアシスに。
Todo porque, un día, それがなぜかと言えば、とある日に、
una nube enamorada no había tenido miedo de dar su vida por amor. 恋をした雲が、愛のために自分の命を捧げることを恐れなかったから。

 

 

 

 

 

La nube y la dunaの日本語訳・まとめ

日本語訳は直訳にせず、日本語でのお話の流れがきれいになるように気を付けて訳しました。

 

作者のPaulo Coelhoはブラジルの人で、ポルトガル語圏の方です。「La nube y la duna」のスペイン語はとてもわかりやすいです。

 

使える表現もあるのでスペイン語会話の参考にもなりますね。ちなみに、「cabellera(髪)」というのは、メキシコでは使わず、「cabello」という言葉を使います。

 

「雲と砂丘」のお話、お楽しみいただけたら幸いです。

 

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98. スペイン語の間接目的語やその代名詞について。直接目的語も

目安時間:約 11分

ここでは、スペイン語の間接目的語やその代名詞についてみていきます。「私に」とか「彼に」の「~に」という言い方ですね。直接目的語代名詞については既に記事にしてありますが、直接目的語代名詞と間接目的語を一緒に使う場合のルールについても記載してあります。

 

 

 

スペイン語の間接目的語代名詞

間接目的語とは、動詞の行為によって間接的に影響を受ける人のことで、「~に」などで表される言葉です。

 

スペイン語では、間接目的語を言い表す時、必ず間接目的語代名詞を使います。以下に間接目的語代名詞を示します。

me 私に
te 君に
le あなたに、彼に、彼女に
nos 私たちに
les あなた方に、彼らに、彼女らに

 

動詞の前に間接目的語代名詞が来ます。

¿Me das algo de comer, por favor? 私に少し食べ物をもらえますか?(君は与えますか)
Te devuelvo el dinero. 私は君にお金を返します。
Nos avisan por correo electrónico. 私たちに電子メール知らせてくれます

 

「por favor」は「お願いします」という意味です。

 

「私に(me)」と「君に(te)」と「私たちに(nos)」は問題ないですね?では次のような文はどうでしょうか?

 

Le traigo una silla. (あなた、彼、彼女)に私は椅子を持ってきます。
Les deseo buena suerte. (あなた方、彼ら、彼女ら)に私はを願います。

 

「あなたに」か「彼に」か「彼女に」か、また「あなた方に」か「彼らに」か「彼女らに」か、わかる場合は上の文のままでいいですが、はっきりさせたい場合は以下のように言います。

 

Le traigo una silla a tu abuelito. 君のおじいさんに椅子を持ってきます。
Les deseo buena suerte a sus hijos. あなたのお子さん達に幸運を願います。

 

間接目的語代名詞なしで以下のように言うのは間違えです

Traigo una silla a tu abuelito.
Deseo buena suerte a sus hijos.

 

また、はっきりさせる場合だけでなく、強調するときにも使うので、「私に」、「君に」、「私たちに」の間接目的語代名詞とともにも以下のように付け加えることがあります。

 

間接目的語代名詞 間接目的語付け加え情報
me a mí
te a ti
le a usted(あなたに)

a él(彼に)

a ella(彼女に)

nos a nosotros

a nosotras

les a ustedes(あなた方に)

a ellos(彼らに)

a ellas(彼女らに)

 

 

¿A mí me das algo de comer, por favor? には少し食べ物をもらえますか?
Te devuelvo el dinero a ti. No te preocupes. 心配しないで。君にはお金を返すよ。
A nosotros nos avisan por correo electrónico. 私たちには電子メールで知らせてくれます。

 

上記のように、間接目的語付け加え情報は間接目的語代名詞の前に置くこともできます。ちなみに、これらの目的語付け加え情報は、直接目的語に対しても「~を」という意味で使うこともあります。

 

 

間接目的語代名詞と直接目的語代名詞

直接目的語代名詞についてはすでに記事にしてあります。一つの文の中に間接目的語代名詞と直接目的語代名詞の両方が来る場合は順番は以下のようになります。

 

間接目的語代名詞直接目的語代名詞動詞

 

Me lo piden. 私にそれを求めます
Te la enseña. 君にそれを見せます
Nos los compran. 私たちにそれらを買います。

 

現在進行形(Estar+現在分詞)未来形(Ir+a+動詞の原形)など、動詞が二つ組み合わさっているような文の場合は、二つの目的語代名詞は二つの動詞の前に来るか、二つの動詞の後に連結します。

 

Me lo está pidiendo. Está pidiéndomelo. 私にそれを求めています。
Me lo va a pedir. Va a pedírmelo. 私にそれを求めるでしょう。

 

 

後ろに連結される場合、アクセントの位置は元の動詞のアクセントの位置と同じなので、「後から2番目の母音にアクセント」のルールに反するため、アクセント記号を付けます。

 

 

最後に、間接目的語代名詞+直接目的語代名詞で、間接目的語代名詞が「le」または「les」の場合は、直接目的語代名詞「lo」、「la」、「los」、「las」の前で「se」に変わります

 

Se lo pido a ella. Le lo pido a ella. 私は彼女にそれを求めます。
Se la pido a él. Le la pido a él. 私は彼にそれを求めます。
Se los pido a ustedes. Les los pido a ustedes. 私はあなた方にそれらを求めます。
Se las pido a mis papás. Les las pido a mis papás. 私は両親にそれらを求めます。

 

スペイン語の間接目的語代名詞まとめ

スペイン語では間接目的語を文に入れる場合、必ず間接目的語代名詞を使います。

 

間接目的語代名詞は「me, te, le, nos, les」です。「~に」という意味ですが、誰にかをはっきりさせるためや、強調するために、間接目的語付け加え情報「a él, a ustedes, a mí」などを付け加えることもあります。直接目的語付け加え情報、または強調するために同じ形が「誰々を」という意味で使われることもあります。

 

直接目的語代名詞と組み合わさるときは、必ず先に間接目的語代名詞が来ます。そして、直接目的語代名詞「lo, la, los, las」の前に「le(あなたに、彼に、彼女に)」や「les(あなた方に、彼らに、彼女らに)」が来る場合は「le」と「les」は「se」に変化します。

 

ちょっと難しいでしょうか?でも、「le la」とか「les los」って言いにくいですよね?「se la」とか「se los」の方が格段言いやすいです。スペイン語って言いやすいように変化してきているんですね。

 

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97. 再帰動詞ースペイン語ー

目安時間:約 11分

スペイン語には再帰動詞というものがあります。再帰動詞って何でしょうか?英語にも日本語にもないのでわかりにくいかもしれません。でも要するに、動詞の動作を行う人と、その動作を受ける人が同じ時に使うのが再帰動詞だと考えてもらえるといいと思います。

 

 

 

 

再帰動詞

スペイン語の再帰動詞とは、基本的に動詞の動作を行う人と、その動作を受ける人が同じ時に使うのが再帰動詞だと考えてもらえるとわかりやすいと思います。

 

例えば「vestir(着せる)」という動詞についてはこちらの記事で説明していますが、「子どもに服を着せる」と言いたい時などに使います。「自分で服を着る」時は再帰動詞を使います。以下に再帰動詞でない場合と再帰動詞の場合の活用形を示します。

 

人に服を着せる 自分で服を着る(再帰動詞)
visto me visto
vistes te vistes
viste se viste
vestimos nos vestimos
visten se visten

 

 

なんだ、動詞の部分は同じじゃないかって?そうです。再帰動詞とは、動詞の前に再帰代名詞(me, te, se, nos, se)が付いたものになります。

 

辞書に載っている動詞の原形は、再帰代名詞の「se」が動詞の後に連結しています。「vestirse」のようにです。辞書で調べる場合は「vestir」の項目の中に「vestirse」があります。

 

 

スペイン語では、再帰動詞の文で、体の部分を言う時に、所有形容詞を使わずに定冠詞を使います。「私は手を洗います」は「Me lavo mis manos」ではなく、「Me lavo las manos」と言います。※manos(手)は女性名詞です。

 

 

直接目的語代名詞が再帰動詞の文の中に入る時は、「再帰代名詞直接目的語代名詞」の順番になります。

例:Me las lavo inmediatamente.(私はそれらを即座に洗います)

 

 

現在進行形(Estar+現在分詞)未来形(Ir+a+動詞の原形)の文の中に再帰動詞と直接目的語代名詞が入る場合は、「再帰代名詞+直接目的語代名詞」は二つの動詞の前に来るか、二つの動詞の後に連結されます。

例:

Me las estoy lavando ahorita. Estoy lavándomelas ahorita. 私は今それらを洗っています。
Me las voy a lavar al rato. Voy a lavármelas al rato. 私はそれらを後で洗います。

 

後ろに「再帰代名詞+直接目的語代名詞」が来るときは書くときにアクセント記号が付きますね。言葉が長くなりますがアクセントの位置は同じということです。

 

Tengo que+動詞の原形Quiero +動詞の原形など、二つの動詞が組み合わさる表現も上記の現在進行形や未来形の場合と同じようになります。

 

 

どんな再帰動詞がある?

では、上記の再帰動詞以外にどんな再帰動詞があるでしょうか?以下に例題を挙げてみます。

 

Me levanto temprano. 私は早く起きます。
Me acuesto a las nueve de la noche. 私は夜の9時に床に着きます。
Me baño diario. 私は毎日入浴します。
Me cepillo los dientes. 私はを磨きます(ブラシをかけます)。
Me duermo en la clase. 私は授業で眠ります。
No me pongo el suéter. 私はセーターを着ません。
Me quito los zapatos. 私はを脱ぎます。
Me arreglo para salir. 私は出かけるために身なりを整えます。
Me corto las uñas. 私はを切ります。
Me pinto los ojos siempre. 私はいつもアイシャドーを付けます(を塗ります)。
Me despierto a las siete de la mañana. 私は朝の7時に目覚めます。

 

再帰動詞は必ずしも「動詞の動作をする人がその動作を受ける」という定義に当てはまるとは限りません。その場合は「この意味の動詞は再帰動詞」として覚えるしかありません。以下のような動詞です。

 

Me quedo aquí. 私はここに留まります。
Me enfermo seguido. 私はよく病気になります。
Me alivio pronto. 私は早く快復します。
Yo no me quejo. は文句は言いません。
Me llamo Takeshi. 私はたけしと申します。
Me despido de ustedes. おいとまいたします(私はあなた方に別れを告げます)。

 

「別れを告げる」は「Despedir」で再帰動詞でないものも以前の記事で取り上げています。でも、再帰動詞の方がよく使います。再帰動詞の時は前置詞が「a」ではなく「de」になるのを覚えておいてください。

 

全部主語が「私は」になっています。練習で、主語を変えて言ってみてください。以下の動詞はーar動詞の活用です。

ーar動詞
levantar
bañar
cepillar
quitar
arreglar
cortar
pintar
quedar
enfermar
aliviar
quejar
llamar

 

以下の動詞の現在形は不規則です。

acostar dormir poner despertar despedir
acuesto duermo pongo despierto despido
acuestas duermes pones despiertas despides
acuesta duerme pone despierta despide
acostamos dormimos ponemos despertamos despedimos
acuestan duermen ponen despiertan despiden

 

再帰動詞ですから再帰代名詞を動詞の前に付けるのを忘れないでくださいね!

 

 

スペイン語の再帰動詞・まとめ

スペイン語の再帰動詞の原形は「levantarse(起きる)」という形で、辞書には「levantar(起こす)」の項目の中に(...se)として出ています。再帰動詞のことをスペイン語で「verbos reflexivos」と言うので「reflexivos」の「r.」で表されていたりします。

 

再帰動詞は必ず再帰代名詞が伴われていて、動詞の活用と再帰代名詞の人称は同じになります。

Me levanto temprano.
Te levantas temprano
Se levanta temprano.
Nos levantamos temprano.
Se levantan temprano.

 

では、「Te levanto temprano.」という文があったらこれは間違いでしょうか?動詞の動作を行う人とその動作を受ける人が違うので、再帰動詞ではありませんが、文章は間違えてはいません。「私は君を朝早く起こす」という意味です。この場合の「Te」は再帰代名詞ではなく、「君を」という直接目的語代名詞なのですね。

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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