ここではスペイン語の過去未来完了の使い方、作り方について解説しています。未来完了と過去未来完了の違いにも触れています。
スペイン語の過去未来完了の基本的な使い方
過去未来完了形は過去から見た未来のことを言う時に使いますが、それよりさらに未来の時点よりも以前のことである場合です。
未来完了と似ていますが、未来完了は現在から未来を見ていて更なる未来より以前のことで、過去未来完了は過去から未来を見て更なる未来より以前のことという違いがあります。
ちなみに、過去から見た未来だけの場合は過去未来を使います。
過去未来完了の形は
です。
動詞haber の過去未来形:
私は | habría |
君は | habrías |
あなた(彼、彼女)は | habría |
私たちは | habríamos |
あなた方(彼ら、彼女ら)は | habrían |
過去分詞の規則的なものの作り方:
例:不定詞 | 例:過去分詞 | |
ar動詞は語尾を除き-adoを付ける | estar(です) | estado |
er動詞は語尾を除き-idoを付ける | ser(です) | sido |
ir動詞は語尾を除き-idoを付ける | ir(行く) | ido |
過去未来完了でも過去分詞は性や数の変化を受けません。
過去分詞の不規則形のものについてはこちらの記事をご覧ください。
過去未来完了の例文:
La secretaria me dijo que para hoy en la tarde ya habría recibido la respuesta. | 秘書は今日の午後までには答えを受け取っているでしょうと私に言いました。 |
No sabíamos que si para esa hora ya habríamos llegado a la casa. | 私たちはその時間までに家に着いているかどうかわかっていませんでした。 |
Me aseguró el abogado que para el año que entra ya habría solucionado el problema. | 弁護士は私に、来年までにはもう問題を解決しているだろうと保証した。 |
Mi suegro creyó que cuando yo venía, él ya habría terminado de leer el libro. | 私の義父は私が来る時にはもう本を読み終えているだろうと思った。 |
過去未来完了のその他の使い方
過去未来完了形は上記の基本的な使い方の他にも使われることがあります。
過去のある動作、または過去のある時点より以前の動作の推測を表現する時です。過去完了の推測、と言った方がわかりやすいかもしれません。
¿Quién habría tocado la puerta antes del amanecer? | 夜明け前に誰が戸をたたいたんだろう? |
¿Qué hora habría sido cuando se fue la luz? | 停電になった時、何時だっただろう? |
過去の推測をスペイン語で表す表現は過去未来や未来完了などいくつかの表し方があります。
過去未来完了の推測としての使い方で、未来完了などの推測としての使い方との違いは「その時の前に~したのだろう?」というような、「その時の前に」という意味合いが加わっていることです。
スペイン語の過去未来完了形・まとめ
過去未来完了形は過去から見た未来のことを言う時に使いますが、それよりさらに未来の時点よりも以前のことである場合です。
「動詞haber の過去未来形(可能法)+ 過去分詞」で形成されます。
過去のある動作、または過去のある時点より以前の動作の推測を表現する使われ方もあります。その他の用法で、過去の非現実的な条件節において使われることがあります。
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