ここではスペイン語の直説法過去完了の作り方とその意味について解説し、例文をご紹介いたします。
スペイン語の過去完了は haber の線過去を使います
スペイン語の過去完了は過去のある動作より前に起こった動作を表すことができます。
作り方は動詞haber の線過去+過去分詞 となります。
動詞haber の線過去の活用は以下のようになります。
había |
habías |
había |
habíamos |
habían |
過去分詞の作り方はこちらの現在完了の記事に書いてありますので必要に応じてご覧ください。
ちなみに、過去の動作の直前の過去を表すとされる「動詞haber の点過去 +過去分詞」という形は使われていません。
スペイン語過去完了の例文
過去完了の過去分詞は性と数で変化しません。
Ellas ya habían recibido la noticia cuando les platiqué. |
私が話した時には、もう彼女たちは知らせをすでに受けていた。 |
Mi amigo ya había salido cuando llegué a la fiesta. |
私がパーティーに着いた時には私の友達はもうすでに去っていた。 |
Te dije que te había hecho el desayuno. |
あなたに朝食を作ったと私は言いました。 |
Mi hija dijo que no había visto a nadie. |
私の娘は誰も見なかったと言いました。 |
platicar=おしゃべりする…メキシコでよく使う表現です。
再帰動詞を使う時は再帰代名詞はhaber の前に
再帰代名詞や目的語代名詞などが入る場合は動詞 haber の前に置かれます。
¿Te avisaron los trabajadores que se habían quejado con las autoridades? |
労働者たちは行政当局に苦情を訴えたと君に知らせたのか? |
Ellos no se habían visto todavía en ese momento. |
彼らはそのときにはまだお互いに会っていなかった。 |
¿Ya compraste el libro? No, me dijiste que me lo habías conseguido tú. |
君はもう本を買った?いいや、僕にそれを君が手に入れたと言ったよ。 |
Te dije que me había levantado tarde. |
私は遅く起きたんだと君に言ったよ。 |
過去のある時間を基準にその時までの継続や経験を表すことも
過去完了は過去のある時間を基準に、その時まで継続している動作を表現することや、「したことがあった」という経験を表現することもあります。
La secretaria dijo que el jefe no había llegado todavía. |
秘書はチーフがまだ到着していないと言いました。 |
Hugo pensó que su maestro había ido a Acapulco varias veces. |
ウゴは先生がアカプルコに何回か行ったことがあると考えた。 |
Creí que tú no habías venido. |
私は君が来ていないと思った。 |
Supimos que usted había vivido algún tiempo en Japón. |
私たちはあなたが日本にある期間住んだことがあることを知りました。 |
スペイン語の過去完了の例文・まとめ
スペイン語の過去完了は過去のある動作より前に起こった動作を表すことができます。
形は「動詞haber の線過去+過去分詞」です。
例文を載せてみましたのでどんな時に使えるかご理解いただけるとうれしいです。再帰代名詞や目的語代名詞も付く場合は動詞haber の前に置かれます。
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スペイン語初級の文法テキストのリンクをまとめてみました。音声付きですので、順番に学んでいけば、スペイン語の初級レベルの文法がすべてわかるようになります。量が多いので、初級と初中級に分けてあります。初級は本当にスペイン語をゼロから始められる方でもできるようになっていきます。初中級はスペイン語が初心者レベルではない方、直説法現在形の知識がある方のためのテキストリンク集です。文法の他にも、旅行に行かれる方のための会話集や、楽しむための歌やことわざなども入っています。
スペイン語初級の文法テキスト
- スペイン語の読み方マスター
- スペイン語の挨拶
- 人を紹介する時の会話
- 名前は何ですか?
- お国はどちらですか?
- スペイン語のアクセントの位置
- 男性名詞、女性名詞
- 不定冠詞と「何ですか」
- スペイン語の数字
- スペイン語のアルファベット
- 定冠詞と「どこですか?」
- 学部の名前と「学生さんですか?」
- 修飾形容詞
- 主語人称代名詞と動詞ser
- 動詞serの現在形と国の形容詞
- 職業の言い方と動詞ser
- 人や物の特徴や性質を表す形容詞と動詞ser
- 動詞estarの現在形と形容詞
- 「います」「あります」のhay
- スペイン語の色
- ar規則動詞の現在形
- Mucho, poquito, despacitoの意味
- ¿Por qué? とporque
- ¿Cuándo? とcuando
- 「何と言いますか?」と英語と似ている言葉
- ¿Quién?と家族メンバーの言い方
- ¿Cómo es?と ¿Cómo está?
- スペイン語の足し算、引き算、掛け算、割り算
- er規則動詞の現在形
- 不規則動詞ver, hacer, querer, tener の現在形活用
- 指示形容詞この、その、あの
- 何歳ですか?
- 所有形容詞
- ir規則動詞の現在形
- 規則動詞の現在形活用まとめ
- どこに住んでいますか?
- es のまとめと材料の名前など
- 動詞estar のまとめ
- 旅行で役立つ会話
- 現在や未来を表す時の表現
- Es+形容詞+不定詞(動詞の原形)
- 指示代名詞
- 所有代名詞
- 命令文50選(文法ではありません)
- 不規則動詞ir, volver, conocer, saber の現在形活用
- 不規則動詞venir, traer, salir, desir の現在形活用
- メキシコのお誕生日の歌(過去形なども出てきますが)
- ¿Verdad?の意味と現在形の復習
- otro, otra, otros, otras
- おめでとう!
- 天候に関わる表現
- 何時?何時に?時間の表現
- メキシコでの電話の受け答えの仕方
- 不規則動詞cerrar, preferir, pedir, servir の現在形活用
- 不規則動詞dormir, jugar, dar, oír の現在形活用
- 未来を表す ir a + 不定詞(動詞の原形)
スペイン語初中級の文法テキスト
- レストランで使うスペイン語
- 現在進行形
- 家族のことについて話す会話
- 直接目的語代名詞
- スペイン語の質問文 50 選
- 助動詞
- 動詞tener を使った表現
- 個人情報の記入の仕方
- 前置詞
- 縮小語尾
- también と tampoco
- Cielito Lindo の歌
- スペイン語の早口言葉
- ~しなければならない
- ホテルやレストランの予約を取る
- nadie, alguien
- nunca, jamás, casi nunca
- nada, algo, un poco, todo, mucho
- ninguno, alguno
- 季節、曜日、日付
- 12星座
- 教育システムや科目
- 疑問詞を使った疑問文
- 10年間、序数、セメスター
- 形容詞の比較級
- 再帰動詞
- 間接目的語代名詞と直接目的語代名詞
- お話 La nube y la duna
- 点過去と線過去
- 線過去不規則動詞
- 点過去不規則動詞 ver, hacer, querer, tener
- 点過去不規則動詞 estar, ser, ir, saber
- 点過去不規則動詞 venir, traer, decir, poder
- 点過去不規則動詞 poner, componer, seguir, impedir
- 点過去不規則動詞 dar, dormir, jugar, oír
- ことわざ、名言、言い回し
- 点過去不規則動詞 preferir, pedir, servir
- 点過去不規則動詞 haber, conseguir, suponer, empezar
- 点過去不規則動詞 repetir, corregir, vestir, despedir
- 点過去と線過去の違い
- お店で使えるフレーズ
- me gusta
- 間接目的語の動詞
- serとestarの違い復習
- 好きだった、痛かった、興味を持った
- A mí tampoco me pareció interesante.
- 間接目的語の動詞(点過去と線過去の例文)
- 兄弟姉妹を使った例文
- 未来形
- スペイン語と英語でスペルが似ているもの
- seguir+現在分詞
- 形容詞最上級
- para と por の違い
- hacer のスペイン語の例文
- スペイン語の付加疑問文
- 現在完了
スペイン語初級及び初中級テキスト・まとめ
文法以外のものも入れてあります。それは必ずしも、スペイン語を勉強されている方が試験を受けることを目標にしているとは限らないと思ったからです。ですので、例えば、初級レベルで「命令文」が入っていますが、それは、文法ではなく、会話の中でよく使われるので、知りたい方もいらっしゃると思い、入れてあります。
同じく、会話の例文や歌、お話、ことわざなどは「このレベルで理解できるはず」というものではありません。言葉というのは、もともと人とのコミュニケーションをとるためのものなので、ゼロからスペイン語を始める方があいさつ文の中で、中級レベルの接続法現在形を知らずに学んでいることもあります。言葉を楽しんでいただけるために、文法以外のものも入れてあることをご了承ください。
ただ、スペイン語検定試験やDELEの試験を目指していらっしゃる方々のために、「初級」には西検 6 級、DELE A1 で必須の直説法現在をカバーしてあります。初級が終わると、スペイン語で挨拶や自己紹介ができるようになり、タクシーやレストラン、買い物や予約を取ったりするときに意思を伝えることができるようになります。また、簡単な内容の会話を交わせるようになります。
「初中級」には西検 5 級や DELE A2 を目指している方のために、直説法の現在進行形、未来形、点過去、線過去、現在完了形をカバーしています。その他、直接目的語と間接目的語、Me gusta などもこちらに入れてあります。初中級が終わると、趣味や休暇中の出来事についてなど、身近な話題を話せるようになります。会議で意見を述べることもできるようになります。
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