この記事では、スペイン語の否定語とその対義語となる不定語についてと、会話でよく使われる「no」と「sí」を使った短い答え方について記載しています。
スペイン語の否定語 vs 不定語
スペイン語の否定語を動詞の前に置く場合はそれだけで否定文になります。動詞より後ろに否定語を置く場合は動詞の前に「no」を付けます(動詞の前に目的語代名詞や再帰代名詞がある場合はその前)。複数の否定語を一つの文の中で使う場合は通常一つの否定語を動詞の前に置きます。
Él nada me dijo. |
彼は私に何も言わなかった。 |
Él no me dijo nada. |
彼は私に何も言わなかった。 |
Nadie me dijo nada. |
誰も私に何も言わなかった。 |
以下に否定語とその対義語となる不定語をハイフンで繋げています。リンクが貼ってあるものはリンク先にそれについての記事がありますので必要に応じてご覧ください。
nadie-alguien
誰も~ないー誰か
nada-algo
nada-algo,unpoco, poco,todo,mucho
何もないーalgo何か、un poco少し、poco少し、todo全部、muchoたくさん
nunca,jamás-siempre, algún día
決して~ないーsiempreいつも、algún díaいつか
casi nunca-casi siempre
ほとんどないーほとんどいつも
ninguno-alguno
誰一人~ない、何一つ~ないー誰か、何か
tampoco-también
~も~ないー~も
ni...ni-o...o
~も~も~ないー~か~か
Ni tú ni yo podemos comprar esa casa. |
君も僕もその家を買えないよ。 |
No quiero ir a la fiesta ni contigo ni con nadie. |
私はあなたと一緒でも誰と一緒でもパーティーに行きたくない。 |
Si yo me caso, o contigo o con nadie. |
もし僕が結婚するなら君とか、誰とも結婚しないかどっちかだよ。 |
¿Pues cuál quieres? ¿O éste o aquél? |
だからどれが欲しいの?これかあれかよ。 |
no と sí の短い答え方
スペイン語の会話では、答える時に動詞などを略して、「no」や「sí」を使って短く答えることが多いです。また、「no」は相手が言ったことに対してそれを否定する時にも使われます。
¿Ustedes vienen? Yo no. |
あなた方は来ますか? 私は行きません。 |
¿Les enseñaron a Uds. el resultado? A mí sí. A ellos no. |
彼らはあなた方に結果を教えましたか?私は教えてもらいました。彼らは教えられてません。 |
¿Te duele el estómago? A mí no. |
君はお腹が痛い? 私は痛くないです。 |
Ustedes dijeron que venían. Nosotros no, sólo Marcos lo dijo. |
あなた方は来ると言いましたよ。私たちは言ってません。マルコスだけがそれを言ったんです。 |
否定語、不定語、no と sí の短い答え方・まとめ
否定語とそれに対する不定語をまとめました。それぞれのリンクから、それぞれの否定語や不定語の記事に行けるようにしてあります。「ni...ni...」と「o...o...」については例文を載せました。
no と sí の短い答え方もとてもよく使いますので是非会話で使ってみてください。
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ここではスペイン語の直説法過去完了の作り方とその意味について解説し、例文をご紹介いたします。
スペイン語の過去完了は haber の線過去を使います
スペイン語の過去完了は過去のある動作より前に起こった動作を表すことができます。
作り方は動詞haber の線過去+過去分詞 となります。
動詞haber の線過去の活用は以下のようになります。
había |
habías |
había |
habíamos |
habían |
過去分詞の作り方はこちらの現在完了の記事に書いてありますので必要に応じてご覧ください。
ちなみに、過去の動作の直前の過去を表すとされる「動詞haber の点過去 +過去分詞」という形は使われていません。
スペイン語過去完了の例文
過去完了の過去分詞は性と数で変化しません。
Ellas ya habían recibido la noticia cuando les platiqué. |
私が話した時には、もう彼女たちは知らせをすでに受けていた。 |
Mi amigo ya había salido cuando llegué a la fiesta. |
私がパーティーに着いた時には私の友達はもうすでに去っていた。 |
Te dije que te había hecho el desayuno. |
あなたに朝食を作ったと私は言いました。 |
Mi hija dijo que no había visto a nadie. |
私の娘は誰も見なかったと言いました。 |
platicar=おしゃべりする…メキシコでよく使う表現です。
再帰動詞を使う時は再帰代名詞はhaber の前に
再帰代名詞や目的語代名詞などが入る場合は動詞 haber の前に置かれます。
¿Te avisaron los trabajadores que se habían quejado con las autoridades? |
労働者たちは行政当局に苦情を訴えたと君に知らせたのか? |
Ellos no se habían visto todavía en ese momento. |
彼らはそのときにはまだお互いに会っていなかった。 |
¿Ya compraste el libro? No, me dijiste que me lo habías conseguido tú. |
君はもう本を買った?いいや、僕にそれを君が手に入れたと言ったよ。 |
Te dije que me había levantado tarde. |
私は遅く起きたんだと君に言ったよ。 |
過去のある時間を基準にその時までの継続や経験を表すことも
過去完了は過去のある時間を基準に、その時まで継続している動作を表現することや、「したことがあった」という経験を表現することもあります。
La secretaria dijo que el jefe no había llegado todavía. |
秘書はチーフがまだ到着していないと言いました。 |
Hugo pensó que su maestro había ido a Acapulco varias veces. |
ウゴは先生がアカプルコに何回か行ったことがあると考えた。 |
Creí que tú no habías venido. |
私は君が来ていないと思った。 |
Supimos que usted había vivido algún tiempo en Japón. |
私たちはあなたが日本にある期間住んだことがあることを知りました。 |
スペイン語の過去完了の例文・まとめ
スペイン語の過去完了は過去のある動作より前に起こった動作を表すことができます。
形は「動詞haber の線過去+過去分詞」です。
例文を載せてみましたのでどんな時に使えるかご理解いただけるとうれしいです。再帰代名詞や目的語代名詞も付く場合は動詞haber の前に置かれます。
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- Mucho, poquito, despacitoの意味
- ¿Por qué? とporque
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- ¿Cómo es?と ¿Cómo está?
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- 不規則動詞ver, hacer, querer, tener の現在形活用
- 指示形容詞この、その、あの
- 何歳ですか?
- 所有形容詞
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- 規則動詞の現在形活用まとめ
- どこに住んでいますか?
- es のまとめと材料の名前など
- 動詞estar のまとめ
- 旅行で役立つ会話
- 現在や未来を表す時の表現
- Es+形容詞+不定詞(動詞の原形)
- 指示代名詞
- 所有代名詞
- 命令文50選(文法ではありません)
- 不規則動詞ir, volver, conocer, saber の現在形活用
- 不規則動詞venir, traer, salir, decir の現在形活用
- メキシコのお誕生日の歌(過去形なども出てきますが)
- ¿Verdad?の意味と現在形の復習
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- おめでとう!
- 天候に関わる表現
- 何時?何時に?時間の表現
- メキシコでの電話の受け答えの仕方
- 不規則動詞cerrar, preferir, pedir, servir の現在形活用
- 不規則動詞dormir, jugar, dar, oír の現在形活用
- 未来を表す ir a + 不定詞(動詞の原形)
スペイン語初中級の文法テキスト(基礎編)
- レストランで使うスペイン語
- 現在進行形
- 家族のことについて話す会話
- 直接目的語代名詞
- スペイン語の質問文 50 選
- 助動詞
- 動詞tener を使った表現
- 個人情報の記入の仕方
- 前置詞
- 縮小語尾
- también と tampoco
- Cielito Lindo の歌
- スペイン語の早口言葉
- ~しなければならない
- ホテルやレストランの予約を取る
- nadie, alguien
- nunca, jamás, casi nunca
- nada, algo, un poco, todo, mucho
- ninguno, alguno
- 季節、曜日、日付
- 12星座
- 教育システムや科目
- 疑問詞を使った疑問文
- 10年間、序数、セメスター
- 形容詞の比較級
- 再帰動詞
- 間接目的語代名詞と直接目的語代名詞
- 点過去と線過去
- お話 La nube y la duna
- 線過去不規則動詞
- 点過去不規則動詞 ver, hacer, querer, tener
- 点過去不規則動詞 estar, ser, ir, saber
- 点過去不規則動詞 venir, traer, decir, poder
- 点過去不規則動詞 poner, componer, seguir, impedir
- 点過去不規則動詞 dar, dormir, jugar, oír
- ことわざ、名言、言い回し
- 点過去不規則動詞 preferir, pedir, servir
- 点過去不規則動詞 haber, conseguir, suponer, empezar
- 点過去不規則動詞 repetir, corregir, vestir, despedir
- 点過去と線過去の違い
- お店で使えるフレーズ
- me gusta
- 間接目的語の動詞
- serとestarの違い復習
- 好きだった、痛かった、興味を持った
- A mí tampoco me pareció interesante.
- 間接目的語の動詞(点過去と線過去の例文)
- 兄弟姉妹を使った例文
- 未来形
- スペイン語と英語でスペルが似ているもの
- 副詞ーmente
- 形容詞最上級
- para と por の違い
- hacer のスペイン語の例文
- スペイン語の付加疑問文
- 現在完了
スペイン語初級及び初中級テキスト・まとめ
スペイン語を勉強したいけれど、どうしたらいいかわからない方のための学習の方法は、このテキストリンク集を順番に勉強していくことです。文法以外のものも入れてあります。それは必ずしも、スペイン語を勉強されている方が試験を受けることを目標にしているとは限らないと思ったからです。ですので、例えば、初級レベルで「命令文」が入っていますが、それは、文法ではなく、会話の中でよく使われるので、知りたい方もいらっしゃると思い、入れてあります。
同じく、会話の例文や歌、お話、ことわざなどは「このレベルで理解できるはず」というものではありません。言葉というのは、もともと人とのコミュニケーションをとるためのものなので、ゼロからスペイン語を始める方があいさつ文の中で、中級レベルの接続法現在形を知らずに学んでいることもあります。言葉を楽しんでいただけるために、文法以外のものも入れてあることをご了承ください。
ただ、スペイン語検定試験やDELEの試験を目指していらっしゃる方々のために、「初級」には西検 6 級、DELE A1 で必須の直説法現在をカバーしてあります。初級が終わると、スペイン語で挨拶や自己紹介ができるようになり、タクシーやレストラン、買い物や予約を取ったりするときに意思を伝えることができるようになります。また、簡単な内容の会話を交わせるようになります。
「初中級」には西検 5 級や DELE A2 を目指している方のために、直説法の現在進行形、未来形、点過去、線過去、現在完了形をカバーしています。その他、直接目的語と間接目的語、Me gusta などもこちらに入れてあります。初中級が終わると、趣味や休暇中の出来事についてなど、身近な話題を話せるようになります。会議で意見を述べることもできるようになります。
初級や初中級以上のためにも記事を更新していますので中級、上級へと学びを深めていってください。
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