ここでは cuando などの時の接続詞を使った従属節の中の動詞が接続法になる時と直説法になる時の違いをみていきます。
cuando の後ろは接続法?直説法?
cuando は「~の時に」、「~の時は」という意味の時の接続詞です。cuando の後ろが直説法である例文はこちらの記事 にたくさんあります。
cuando の後ろが直説法 の時は、主節の動詞が現在形か過去形で、従節の中で実際にあった出来事、習慣の出来事について言っています 。
cuando の後ろには接続法 が来ることがあります。主節の動詞が未来、または現在形で、従節の動詞がこれからの事について言っている場合 に接続法を使います。
主節の動詞が未来完了 の時も、cuando を使った従節の中で未来の出来事を表現するため に接続法を使います。
Salí justo cuando empezó a llover.
私はちょうど雨が降り始めた時に出かけました。
Iré al extranjero cuando tenga oportunidad.
チャンスがある時に私は外国へ行くでしょう。
Ya habré terminado mi trabajo cuando vengas por mí.
君が私を迎えに来る時にはもう、私の仕事を終えているでしょう。
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antes de que の後ろは接続法?直説法?
antes de (que)~の意味は「~の前に」です。
主節と従節の主語が同じ場合は 「antes de + 不定詞(動詞の原形)」となります。
主節と従節の主語が違う場合は、antes de que の後ろは常に接続法 になります。
Siempre leo un libro antes de dormirme.
いつも私は寝る前に本を読みます。
La comida tiene que estar servida antes de que empiece la ceremonia.
食事は式典が始まる前に出ていなければなりません。
Mis papás compraron esta casa antes de que yo naciera.
私の両親はこの家を、私が生まれる前に買いました。
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hasta que の後ろは接続法?直説法?
hasta (que)~は「~まで」という意味です。
主節と従節の主語が同じ場合は 「hasta + 不定詞(動詞の原形)」となります。
主節と従節の主語が違う場合は、主節の動詞が過去形 で、従節の中で実際にあった出来事 について言っているならば、従節の動詞は直説法 です。
主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が現在形の場合 は、従節の動詞は直説法現在 と接続法現在 の両方 あり得ます。
習慣的なできごとでも、接続法現在が使われることがあり、私の体感ですが、直説法は100%確実で、接続法の場合はたまに
起こらないことがあるようなニュアンスを醸し出します。
主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が線過去で習慣を表している場合 は、従節の動詞に接続法を使う方が自然に聞こえます。
習慣の場合は直説法とは限らず 、話し手が過去の時間軸で話す場合は従節の動詞が未来のことになり、
接続法を使う方が自然な場合があります。話し手の傾向によるとも言えます。
主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が未来、または現在形で、従節の動詞がこれからの事について言っている場合には接続法を使います。主節の動詞が過去でも、従節の動詞がまだ起こっていないことである時は接続法を使います 。
主節が否定文の場合は、hasta que と hasta que no が同じ意味で使われます。hasta que no の方がよく使われる傾向にあります。
Voy a repetir las palabras hasta memorizarlas.
私は言葉を覚えるまで繰り返すつもりです。
La esperé hasta que se obscureció.
暗くなるまで私は彼女を待ちました。
Siempre espero hasta que llega/llegue mi hijo.
いつも私は私の息子が着くのを待ちます。
Siempre jugábamos juntos hasta que nos llamaran mis papás.
いつも私たちを(彼らが)呼ぶまで一緒に遊んでいました。
Nada va a cambiar hasta que no cambies tú mismo.
君自身が変わるまで何も変わりません。
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después de que の後ろは接続法?直説法?
después de (que)~の意味は「~の後に」、「~の後で」です。
主節と従節の主語が同じ場合は 「después de + 不定詞(動詞の原形)」となります。
主節と従節の主語が違う場合は、従節の動詞が未来のことを言う場合は接続法 を使います。
主節と従節の主語が違う場合、従節の動詞が現在と過去の実際に起こったことを言う場合は、メキシコなどアメリカ大陸では直説法を使うことが多い です。
Él se retiró después de dar gracias a todos.
彼は皆にお礼を言った後退いた。
Vamos a comprar la cuna después de que nazca el bebé.
赤ちゃんが生まれた後にベビーベッドを買いましょう。
Nuestra boda fue un poco después de que acabamos la universidad.
私達の結婚式は大学を終えた少し後でした。
Siempre hago la tarea después de que ese programa termina.
いつもその番組が終わった後、私は宿題をやります。
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en cuanto の後ろは接続法?直説法?
en cuanto ~の意味は「~するとすぐ」です。
従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法 で表します。
従節の動詞が過去に起きたことをいっている場合は直説法 で表します。
習慣を表す場合は直説法 です。
Puedes descansar en cuanto termines de pintar la pared.
君は壁を塗り終えたあとすぐに休むことができます(休んでいいですよ)。
Vine en cuanto me enteré.
私は知ってすぐ来ました。
En cuanto llega el pedido, siempre nos avisan por correo electrónico.
注文品が届くとすぐに、いつも私たちに電子メールで知らせてくれます。
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tan pronto como の後は接続法?直説法?
tan pronto como ~の意味は「~するとすぐ」で en cuanto と同じです。
従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法 で表します。
従節の動詞が過去に起きたことをいっている場合は直説法 で表します。
習慣を表す場合は直説法 です。
Avísame tan pronto como llegues al aeropuerto.
君が空港に着いたらすぐ、私に知らせてください。
Tan pronto como regresé del trabajo, ella empezó a quejarse conmigo.
私が仕事から帰るとすぐ、彼女は私に愚痴をこぼし始めました。
Me siento muy tranquilo(a) tan pronto como oigo su voz.
私は彼(彼女)の声を聞くやいなや、とても落ち着いた気分になります。
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siempre que の後ろは接続法?直説法?
siempre que ~の意味は「~するときはいつも」です。
従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法 で表します。
従節の動詞が現在や過去に起きたことをいっている場合は直説法 で表します。
Te prestaré mi guitarra siempre que me la pidas.
君が求める時はいつも私のギターを貸してあげるよ。
Te presto mi guitarra siempre que me la pides.
私はいつも君が求める時、私のギターを貸しているよ。
Te prestaba mi guitarra siempre que me la pedías.
私はいつも君が求めていた時、私のギターを貸していたよ。
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mientras の後ろは接続法?直説法?
時の接続詞としての mientras の意味は「~の間」です。
二つの動作が同時に進行していることを表すので、未来のことでもmientras の後ろは直説法 です。
mientras の後ろが接続法になる時は主節が未来のことを言っていて、従節が条件や提案の意味合いを含んでいる場合 です。
また、主節が否定文で従節も接続法の否定文の場合は条件文になっていて mientras no ~は「~しない限りは」と訳すことができます。
この場合の mientras は hasta que に置き換えることができます。
Yo me encargaré de hacer la limpieza mientras tú haces la comida.
君が食事を作る間、私は掃除をするのを引き受けましょう。
Vamos a hablar mientras no estén los niños.
子供たちがいないときに話しましょう。
No voy a empezar el trabajo mientras no me paguen.
私に払ってくれない限りは私は仕事を始めないつもりです。
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mientras についてはこちらの記事 にも書いてあります。
時の接続詞・まとめ
この記事ではスペイン語の「時の接続詞」を使った副詞節の中で、いつ接続法を使うのか?直説法を使うのか?ということについて解説しています。地域によって違う場合があります。接続法を使う場合と直説法を使う場合で意味が似ていることもあり、難しく感じられるかもしれませんが、間違えを恐れずにどんどん使ってみてください。
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ここではスペイン語の不規則動詞でtener やsalir などのように「g」が加わるもの、conocer のように「zc」が入るもの、語根(動詞の語尾ーar, ーer, ーir を除去した部分)の母音が違う母音に変化するもの、語根の母音が二重母音に変わるもの、語根に y が加わるものの不規則形の部分をまとめてみました。
直説法現在第一人称単数形がーgo で終わる不規則動詞
直説法現在第一人称単数形
atraer引き付ける
atraigo
caer落ちる
caigo
componer直す、作曲する
compongo
convenir適当である
convengo
decir言う
digo
deshacerとりこわす
deshago
detener引き留める
detengo
hacerする、作る
hago
oír聞く
oigo
poner置く
pongo
salir出る
salgo
satisfacer満足させる
satisfago
tener持つ
tengo
traer持ってくる
traigo
valer価値がある
valgo
venir来る
vengo
「tener 」を例にとると、命令形は 「ten, no tengas, tenga, tengan」で、「君」に対しての肯定命令以外は「g」が入っています。他の動詞もこのように「君」に対しての肯定命令以外は「g」が入って変化します。 接続法現在は「tenga, tengas, tenga, tengamos, tengan」となって同じように「g」が入ります。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします 。
「tener」は「g」以外でも不規則変化しますので、以下のリンクから必要に応じて不規則活用形をご覧ください。
tener直説法現在 、 点過去 、 未来形 、 可能法 、
接続法過去は「tuviera, tuvieras, tuviera, tuviéramos, tuvieran 」になります。
「detener 」も「tener」と同じ形で変化します。
「traer 」の点過去
接続法過去は「tuviera, tuvieras, tuviera, tuviéramos, tuvieran」となります。
「atraer 」も「traer」と同じ形で変化します。
「caer 」の点過去は第三人称が「cayó」と「cayeron(複数)」で
現在分詞は「cayendo」、過去分詞は「caído」になります。
接続法過去は「cayera, cayeras, cayera, cayéramos, cayeran」になります。
「poner 」の点過去 、 未来形 、 可能法 、 命令形 、 過去分詞
接続法過去は「pusiera, pusieras, pusiera, pusiéramos, pusieran」となります。
「componer 」も「poner」と同じ形で変化します。
「venir 」の直説法現在 、 点過去 、 未来形 、可能法 、 命令形 、 現在分詞
接続法過去は「viniera, vinieras, viniera, viniéramos, vinieran」となります。
「convenir 」も「venir」と同じ形で変化します。
「decir 」の直説法現在 、 点過去 、 未来形 、 可能法 、 命令形 、 現在分詞 、 過去分詞
接続法過去は「dijera, dijeras, dijera, dijéramos, dijeran」となります。
「hacer 」の点過去 、 未来形 、 可能法 、 命令形 、 過去分詞
接続法過去は「hiciera, hicieras, hiciera, hiciéramos, hicieran」となります。
「deshacer」も「hacer」と同じ形で変化します。
「oír 」の直説法現在 、 点過去 、 命令形は「oye, no oigas, oiga, oigan」です。
現在分詞 、接続法過去は「oyera, oyeras, oyera, oyéramos, oyeran」となります。
「salir 」の命令形
「satisfacer 」の点過去は「satisfice, satisficiste, satisfizo, satisficimos, satisfisieron」、
未来形は「satisfaré, satisfarás, satisfará, satisfaremos, satisfarán」、
可能法は「satisfaría, satisfarías, satisfaría, satisfaríamos, satisfarían」、
命令形は「satisfaz, no satisfagas, satisfaga, satisfagan」、過去分詞は「satisfecho」、
接続法過去は「satisficiera, satisficieras, satisficiera, satisficiéramos, satisficieran」
「valer 」の未来形 、 可能法 、 命令形は「vale, no valgas, valga, valgan」となります。
直説法現在第一人称単数形がーzco で終わる不規則動詞
直説法現在第一人称単数形
agradecer感謝する
agradezco
amanecer夜が明ける、朝を迎える
amanezco
anochecer日が暮れる
anochezco(この人称では使いません)
aparecer現れる
aparezco
carecer不足する
carezco
conocer知っている
conozco
crecer成長する
crezco
empobrecer貧乏にする
empobrezco
engrandecer大きくする
engrandezco
envejecer老ける、年をとる
envejezco
establecer設立する
establezco
merecer価値がある、に値する
merezco
obedecer従う
obedezco
permanecer留まる
permanezco
pertenecer属する
pertenezco
reconocer認める
reconozco
「conocer 」を例にとると、命令形は 「conoce, no conozcas, conozca, conozcan」で、「君」に対しての肯定命令以外は「zc」が入っています。他の動詞もこのように「君」に対しての肯定命令以外は「zc」が入って変化します。 接続法現在は「conozca, conozcas, conozca, conozcamos, conozcan」となって同じように「zc」が入ります。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします 。
語根の母音が違う母音に変化する不規則動詞
語根の母音が第三人称の点過去と現在分詞で違う母音に変化する不規則動詞があります。それらの不規則動詞は直説法現在の第一人称複数形を除く現在形においても違う母音に変化、または二重母音に変化します。
現在分詞
conseguir手に入れる
consiguiendo
convertir改造する
convirtiendo
decir言う
diciendo
despedir見送る
despidiendo
dormir寝る
durmiendo
impedir妨げる
impidiendo
mentir嘘をつく
mintiendo
morir死ぬ
muriendo
pedir求める
pidiendo
reír笑う
riendo
repetir繰り返す
repitiendo
seguir追う
siguiendo
servir奉仕する
sirviendo
teñir染める
tiñendo
vestir着せる
vistiendo
「seguir 」を例にとると、直説法現在形は 「sigo, sigues, sigue, seguimos, siguen」で、「私たち」以外は語根の母音が変化しています。他の動詞もこのように「私たち」以外は語根の母音が変化します。 点過去の第三人称単数形と複数形 は「siguió, siguieron」となって同じように語根の母音が変化します。他の動詞も点過去の第三人称単数形と複数形では同じような変化をします。
命令形は「sigue, no sigas, siga, sigan」で、語根の母音が変化しています。他の動詞も命令形では同じような変化をします。
接続法現在は「siga, sigas, siga, sigamos, sigan」で、やはり、語根の母音が変化しています。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします。 接続法過去も「siguiera, siguieras, siguiera, siguiéramos, siguieran」で語根の母音が変化しています。他の動詞も接続法過去では同じような変化をします。
「decir 」は点過去 ではすべての人称で語根が変化します。未来形 と可能法 もすべての人称で変化します。
命令形 と過去分詞
接続法現在も「diga, digas, diga, digamos, digan」、接続法過去も「dijera, dijeras, dijera, dijéramos, dijeran」で同じように語根の母音が変化します。
「dormir 」の場合は直説法現在形は 「duermo, duermes, duerme, dormimos, duermen」と「私たち」以外は語根の母音が二重母音に変化しています。 点過去の第三人称単数形と複数形 は 「durmió, durmieron」となって同じように語根の母音が変化 します。
命令形は 「duerme, no duermas, duerma, duerman」で、語根の母音が二重母音に変化しています。
接続法現在 は「duerma, duermas, duerma, durmamos, duerman」で、「私たち」の時だけ語根の母音が変化 して、他の人称の時は二重母音に変化しています。 接続法過去 は「durmiera, durmieras, durmiera, durmiéramos, durmieran」で語根の母音が変化 しています。
「mentir 」も「dormir」と同じような変化をします。ただし、この場合は母音の変化は「e」が「i」に、二重母音になる時は「e」が「ie」になります。
「morir 」も「dormir」と同じような変化をします。
語根の母音が二重母音に変化する不規則動詞
語根の母音「e」が二重母音「ie」に変化する場合と、語根の母音「o」が「ue」に変化する不規則動詞があります。
直説法現在第三人称単数形
acertar当てる
acierta
atender世話する
atiende
atravesar横切る
atraviesa
calentar暖める
calienta
cerrar閉める
cierra
comenzar始める
comienza
defender守る
defiende
despertar目覚めさせる
despierta
empezar始める
empieza
encender火をつける、明かりをつける
enciende
entender理解する
entiende
negar否定する
niega
pensar考える
piensa
perder失う
pierde
preferirより好む
prefiere
querer欲する
quiere
sentarse座る
se sienta
sentirse感じる
se siente
temblar震える
tiembla
acordarse思い出す
se acuerda
acostarse横になる
se acuesta
apostar賭ける
apuesta
aprobar承認する
aprueba
contar数える、語る
cuenta
costar費用がかかる
cuesta
demostrar証明する
demuestra
doler痛む
duele
llover雨が降る
llueve
mostrar示す
muestra
poderできる
puede
probar試みる
prueba
recordar思い出す
recuerda
rodar転がる
rueda
soltar放つ
suelta
soñar夢みる
sueña
volar飛ぶ
vuela
volver戻る
vuelve
「atender 」を例にとると、直説法現在形は 「atiendo, atiendes, atiende, atendemos, atienden」で、「私たち」以外は語根の母音が二重母音に変化しています。他の動詞もこのように「私たち」以外は語根の母音が二重母音に変化します。
命令形は「atiende, no atiendas, atienda, atiendan」で、語根の母音が二重母音に変化しています。他の動詞も命令形では同じような変化をします。
接続法現在は「atienda, atiendas, atienda, atendamos, atiendan」で「私たち」以外の時は語根の母音が二重母音に変化しています。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします。
「preferir 」の点過去の第三人称単数形と複数形は「prefirió, prefirieron」、接続法現在の第一人称複数形は「prefiramos」で語根の母音が変化します。
「querer 」の点過去 、 未来形 、 可能法
「sentirse 」の第三人称単数形と複数形の点過去は「se sintió, se sintieron」、接続法現在の第一人称複数形は「nos sintamos」、接続法過去は「me sintiera, te sintieras, se sintiera, nos sintiéramos, se sintieran」、現在分詞は「sintiendo」で語根の母音が変化します。
「poder 」の点過去 、 未来形 、 可能法 、現在分詞
接続法過去は「pudiera, pudieras, pudiera, pudiéramos, pudieran」となります。
語根に y を付け加える不規則動詞
音的に聞こえがいいように語根に「y」を付け加える不規則動詞は主に以下のものになります。
直説法現在第三人称単数形
concluir決定する
concluye
constituir形成する
constituye
construir建築する
construye
contribuir貢献する
contribuye
destituir免職する
destituye
destruir破壊する
destruye
distribuir分配する
distribuye
excluir除外する
excluye
huir逃げる
huye
incluir含める
incluye
influir影響を与える
influye
instruir教える
instruye
「huir 」を例にとると、直説法現在形は 「huyo, huyes, huye, huimos, huyen」で、「私たち」以外は語根に y が付け加わっています。他の動詞もこのように「私たち」以外は語根に y が付け加わります。 点過去の第三人称単数形と複数形 は「huyó, huyeron」となってi が y に変化しています。他の動詞も点過去の第三人称単数形と複数形では同じような変化をします。
命令形は「huye, no huyas, huya, huyan」で、y が入った変化をしています。他の動詞も命令形では同じような変化をします。
接続法現在は「huya, huyas, huya, huyamos, huyan」で、やはり、同じように y が入って変化しています。他の動詞も接続法現在では同じような変化をします。 接続法過去も「huyera, huyeras, huyera, huyéramos, huyeran」で y が入って変化しています。他の動詞も接続法過去では同じような変化をします。 現在分詞は 「huyendo」でやはり i が y になっています。他の動詞でも同じような変化をします。
スペイン語不規則動詞のtener, salir, hacer等・まとめ
覚え方としては、直説法現在第一人称単数形がーgoで終わるものは、命令形は「君」に対しての肯定命令以外は同じように「g」が入って変化し、接続法現在も同じように「g」が入って変化します。
直説法現在第一人称単数形にーzcが入るものは、命令形は「君」に対しての肯定命令以外は同じように「zc」が入って変化し、接続法現在も同じように「zc」が入って変化します。
語根の母音が「私たち」以外で直説法現在と接続法現在で二重母音に変化するものは、命令形でも同じように変化します。
語根の母音が「私たち」以外で直説法現在で違う母音に変化するものは、同じように第三人称単数形と複数形の点過去、命令形、接続法現在、接続法過去、現在分詞でも変化します。
直説法現在の「私たち」以外で y が加わる不規則動詞は、第三人称単数形と複数形の点過去では i の代わりに y が加わった不規則変化形となり、命令形、接続法現在、接続法過去、現在分詞でも同じような変化をします。
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スペイン語を聞いていると、「se」がたくさん出てきます。「セ」と発音するので、同じ発音をする「sé」も合わせると、何の「セ」なんだか、わからなくなってしまうかもしれません。ここでは、「se」の用法をわかりやすく整理してみようと思います。
スペイン語の動詞 se ven
「ven」は動詞「ver(見る、会う)」の、主語が「彼ら、彼女ら、あなた方」の場合の現在形です。その動詞の前に「se」が付いています。この「se」は何でしょうか?
これは「お互いに」という意味 で、この se の付いた動詞は相互関係を表す動詞になります。複数形でだけ使われます 。主語が「私たち」の時は「se」ではなく「nos」になるので「私たちはお互いに会います」という意味だと「Nos vemos」になります。よく、「さようなら」という意味で使われる言葉ですね。
Ellos se ven seguido .
彼ら はお互いによく 会っています。
Mi tía y mi prima se parecen mucho.
私の叔母 と従妹 はすごく似ています。
Mi gato y el gato del vecino se pelean.
私の猫と 隣人の 猫は喧嘩します。
Eduardo y Angélica no se hablan para nada .
エドゥアルドとアンヘリカはお互いに全く 話さない(仲が悪い)。
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とはいえ、「Ellos se ven bien.」と言った場合は、「彼らはよく見える」という意味で再帰動詞の用法となります。再帰動詞については次をご覧ください。
再帰動詞 se casó
「se casó」は再帰動詞です。再帰動詞については以下のリンクをクリックすると詳しく書いた記事に行けますので、必要に応じてご覧ください。
再帰動詞について
「se casó」の動詞の原形は「casarse」で「結婚する」という意味です。「se casó」は点過去なので「結婚した」という意味です。主語は「彼、彼女、あなた」などですね。
再帰動詞には必ず主語によって再帰代名詞(me, te, se, nos, se)が付くので、再帰動詞の主語が「彼、彼女、あなた、彼ら、彼女ら、あなた方」などの場合は、「se」が付きます 。
Nuestro hijo se casó el año pasado .
私たちの息子 は去年 結婚した。
Arturo se cayó en la calle .
アルトゥーロは道 で 転んだ。
Mis abuelos siempre se sentaban en esa banca .
私の祖父母はいつも そのベンチに 座っていた。
Ella se fue temprano .
彼女 は早く 帰った。
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再帰動詞:
casarse(結婚する)
caerse(落ちる、転ぶ)
sentarse(座る)
irse(去る)
無人称文 se usa
「usa」は動詞「usar(使う)」の第三人称単数形が主語の現在形です。この動詞の前の「se」は何でしょうか?この「se」は無人称文を表しています 。主語がない(必要ない)、または、「人々は」を主語として訳すこともできます。動詞によっては受け身 の形になります。
「se usa」の場合、使うものが何か(実質的な主語)によって単数形でも複数形「se usan」でもいいです。
En este pueblo, se usa mucho la madera para todo .
この村ではすべてにおいて 木材 が多く使われます。
¿Se puede entrar ?
入る ことができますか?
Aquí se habla español .
ここ ではスペイン語 が話されています。
¿Cómo se escribe tu nombre ?
君の名前 はどう 書きますか?
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se me olvidó
「se lo」「se la」「se los」「se las」の場合は「se」は間接目的語代名詞の「le(彼に、彼女に、あなたに)」または「les(彼らに、彼女らに、あなた方に)」など だとわかります。間接目的語代名詞については以下の記事に詳しく書いてあります。
間接目的語代名詞について
じゃあ、「se me」の「se」って何?この「se」は再帰代名詞 です。じゃあ、この「me」は何なんだ?って話になりますよね。この「me」は間接目的語代名詞の「私に」です。「私に被害が降りかかった」という意味 です。
「se me olvidó」は「私は忘れちゃった」という意味です。とてもよく使う表現で、スペイン語らしい言い回しです。実質的な主語は「忘れた物」で、「忘れた物が私に忘れさせた」と言うような、まるで、自分には責任がないかのような言い方に聞こえます。
他の間接目的語代名詞も使えて「¿Se te olvidó?(君、忘れちゃったの?)」の他、「se le 」、「se nos 」、「se les 」も使えます。また、「忘れた物」が複数の場合は「Se me olvidaron.」と複数形を使うこともできます。
Se me olvidó el libro .
本 、忘れちゃったんだよ。
Se le nota que no es de aquí .
(彼、彼女は)ここ 出身じゃない ってバレちゃってるよ。
A mi abuelo a veces se le va la onda.
私の祖父 は時々 ボケてる。
Se me perdió la llave .
私は鍵 を失くしちゃった。
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どれも「本人の意思に反して」というニュアンスがあります。
「se le nota」は例えばアクセントが違うからわかったとか、顔でわかったとかそういうことです。
「la onda」は「波」とか「電波」などの意味で、「se va」の「irse」は「去る」とか「行ってしまう」という意味ですよね。「Es que se me fue la onda.(ボーっとしてて)」などの表現にも使えます。
「忘れた」もそうですが、「失くした」も普通に「Perdí la llave.(私は鍵を失くした)」と言ってもいいわけですが、「Se me perdió la llave.」と言われた方が、あなたの鍵を失くされていたとしても謝ってもらえる確率は低いだろうな、という感じですね!
No sé と Sé feliz
「se」とは全然別物の「セ」なので区別をつけるためにアクセント記号が付く「sé」があります。アクセント記号が付いていても、発音は同じです。
「No sé」の「sé」は「私は知っている」という意味 です。「No sé」は「私は知らない」という意味ですね。動詞の原形は「saber」です。「saber」の活用は下の記事をご覧ください。
saber の意味と活用
「No lo sé.(私はそれを知りません)」と直接目的語代名詞 が入ることもあります。
「Sé feliz」の「Sé」はまた違う動詞です。動詞の原形は「ser」で「~です」という意味です。「Sé」は相手が「君」に対して言う命令形です。「feliz」は「幸せな」という形容詞で、「Sé feliz」で「幸せになってください」という意味になります 。
形容詞を変えて「Sé fuerte(強くあれ)」などいろんな表現が作れます。
スペイン語の se の用法・まとめ
「se」は複数形の主語で、「お互いに~だ」という時に使われることがあります。
また、スペイン語には再帰動詞 というものがたくさんあって、その場合には、第三人称単数形か複数形の主語のときに、再帰代名詞 「se」が使われます。
再帰動詞の動詞と再帰代名詞の間に間接目的語代名詞が入っていることがあります。その場合は「~してしまった」という意味合いだと思っていただけるといいと思います。
無人称文として、動詞に「se」がつくこともあります。「行う人は誰」と指定する必要のないときに使え、スペイン語の文章の中での主語は行いを受ける物や事になるので、受動態と理解してもいい場合もありますが、「¿Se puede~?(~してもよろしいですか?)」のように違う形の無人称文もあります。
「se」と発音は同じですが、「No sé」や「Sé feliz」のように、動詞の「saber」や「ser」が活用変化したものもあります。
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