188.スペイン語の si + 接続法などの条件節について

目安時間:約 9分

ここでは、スペイン語の si(もし)の後が接続法になる場合やそうでない場合など、副詞節の中で、 si から始まる条件節についてみていきます。

 

現在、未来においてありそうもないか不可能な条件節

si(もし) から始まる条件節は文頭に来ても、主節の後に来ても同じです。

 

「もし~なら」という条件節は、現在や未来において、ほとんどありえない、または不可能な場合si の後に接続法過去形主節の動詞を過去未来(可能法)で表すのが基本的な使い方です。口語では、Si vienes conmigo, yo iría. など、接続法過去の代わりに直説法現在が使われることもあります。また、口語では、主節に、過去未来ではなく直説法線過去が使われることもあります(Si estuviera contenta, sí hablaba con él.)。

 

とはいうものの、スペイン語学習者の方は、基本の形、「si+接続法過去と主節の動詞は過去未来(可能法)」を覚えておいてください。

 

Si tuviera tiempo, iría contigo, pero no puedo. 時間があれば君と行くけどできないよ。
Si estuviera, se lo diría, pero no está. (彼が)いればそれを伝えます(言います)けどいないんですよ。
Si me escucharas, te iría bien. 私(のこと)を聞けば君はうまくいくんだろうけどね。

 

 

現在において可能な条件節

「もし~なら」の意味が、現在において可能な(起こりえる)条件節の場合si の後に直説法現在形主節の動詞は直接法現在形、未来形(ir a 不定詞も含む)または命令形が来ます。主節の現在形は未来の意味で使うこともあります。

 

Si tengo COVID, no puedo ir a trabajar. コロナにかかってたら仕事には行けないよ。
Si me invitas a la fiesta, tengo que decirle a Rosa que no voy a poder ir a su casa. 君が私をパーティーに招待してくれるなら、ロサに、彼女の家に行けなくなると言わなければ。
Si te parece bien, entonces lo voy a comprar. もし君にとって良いと思えるなら、それでは私はそれを買いましょう。
Si te duele tanto, ve con el dentista. 君はそんなに痛いなら、歯医者に行きなさい。

 

 

 

実際に起こった過去の条件節

 

「~だったら」という過去の条件節で、実際に起こったことを言っていたり、過去の習慣のことを言っている場合は、si の後は直説法過去形主節の動詞は直説法現在形、過去形または未来形で表すことができます。

 

Si te gustó, ¿por qué no lo compraste? 君は気に入ったんだったらなんでそれを買わなかったのか?
Si me pedían, me quedaba a trabajar hasta muy tarde. 求められたらすごく遅くまで仕事をするため残っていました。
Si fuiste a Guanajuato, ¿me puedes platicar de las momias? 君はグアナフアトに行ったんだったらミイラについて私に話しすることはできますか?
Si estuviste tanto tiempo en México, seguro que vas a querer ir otra vez, ¿verdad?※ 君はそんなに長くメキシコにいたんだったら絶対もう一回行きたくなるだろうね?

 

※seguro que は省くこともできます。

 

過去の非現実的な条件節

 

「もし~だったら」という過去の条件節が過去の事実に反する非現実的なことを言っている場合は、 si の後は接続法過去完了主節の動詞は直説法過去未来完了接続法過去完了、または過去未来形(可能法)になります。

 

Si hubieran sabido que venía Verónica, entonces la hubieran esperado. (彼らは)ベロニカが来るのを知っていたのなら、彼女を待ったでしょう。
Si hubieras trabajado mucho, ahorita no estarías sufriendo. もし君がたくさん働いていたなら、今、君は苦労してないだろう。
Si le hubiera importado, no lo habría tirado. (彼にとって)重要だったら、それを捨てなかっただろう。
Si hubieras ido a la clase, sabrías cómo resolver los problemas. 君がクラスに行っていれば問題をどう解決するかわかるだろうに。

 

スペイン語の si + 接続法?まとめ

ここでは、si (もし)で始まる条件節の後が接続法になる場合や直説法になる場合についてみてみました。わかりやすく説明できていたら良いのですが!

 

 

 

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187.スペイン語の cuando の後は接続法?時の接続詞について

目安時間:約 17分

ここでは cuando などの時の接続詞を使った従属節の中の動詞が接続法になる時と直説法になる時の違いをみていきます。

 

cuando の後ろは接続法?直説法?

cuando は「~の時に」、「~の時は」という意味の時の接続詞です。cuando の後ろが直説法である例文はこちらの記事にたくさんあります。

cuando の後ろが直説法の時は、主節の動詞が現在形か過去形で、従節の中で実際にあった出来事、習慣の出来事について言っています

 

cuando の後ろには接続法が来ることがあります。主節の動詞が未来、または現在形で、従節の動詞がこれからの事について言っている場合に接続法を使います。

 

主節の動詞が未来完了の時も、cuando を使った従節の中で未来の出来事を表現するために接続法を使います。

 

Salí justo cuando empezó a llover. 私はちょうど雨が降り始めた時に出かけました。
Iré al extranjero cuando tenga oportunidad. チャンスがある時に私は外国へ行くでしょう。
Ya habré terminado mi trabajo cuando vengas por mí. 君が私を迎えに来る時にはもう、私の仕事を終えているでしょう。

 

antes de que の後ろは接続法?直説法?

 

antes de (que)~の意味は「~の前に」です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「antes de + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、antes de que の後ろは常に接続法になります。

 

Siempre leo un libro antes de dormirme. いつも私は寝る前に本を読みます。
La comida tiene que estar servida antes de que empiece la ceremonia. 食事は式典が始まる前に出ていなければなりません。
Mis papás compraron esta casa antes de que yo naciera. 私の両親はこの家を、私が生まれる前に買いました。

 

hasta que の後ろは接続法?直説法?

 

hasta (que)~は「~まで」という意味です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「hasta + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、主節の動詞が過去形で、従節の中で実際にあった出来事について言っているならば、従節の動詞は直説法です。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が現在形の場合は、従節の動詞は直説法現在接続法現在両方あり得ます。

習慣的なできごとでも、接続法現在が使われることがあり、私の体感ですが、直説法は100%確実で、接続法の場合はたまに

起こらないことがあるようなニュアンスを醸し出します。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が線過去で習慣を表している場合は、従節の動詞に接続法を使う方が自然に聞こえます。

習慣の場合は直説法とは限らず、話し手が過去の時間軸で話す場合は従節の動詞が未来のことになり、

接続法を使う方が自然な場合があります。話し手の傾向によるとも言えます。

 

主節と従節の主語が違う場合で、主節の動詞が未来、または現在形で、従節の動詞がこれからの事について言っている場合には接続法を使います。主節の動詞が過去でも、従節の動詞がまだ起こっていないことである時は接続法を使います

 

主節が否定文の場合は、hasta que と hasta que no が同じ意味で使われます。hasta que no の方がよく使われる傾向にあります。

 

Voy a repetir las palabras hasta memorizarlas. 私は言葉を覚えるまで繰り返すつもりです。
La esperé hasta que se obscureció. 暗くなるまで私は彼女を待ちました。
Siempre espero hasta que llega/llegue mi hijo. いつも私は私の息子が着くのを待ちます。
Siempre jugábamos juntos hasta que nos llamaran mis papás. いつも私たちを(彼らが)呼ぶまで一緒に遊んでいました。
Nada va a cambiar hasta que no cambies tú mismo. 君自身が変わるまで何も変わりません。

 

después de que の後ろは接続法?直説法?

 

después de (que)~の意味は「~の後に」、「~の後で」です。

 

主節と従節の主語が同じ場合は 「después de + 不定詞(動詞の原形)」となります。

 

主節と従節の主語が違う場合は、従節の動詞が未来のことを言う場合は接続法を使います。

 

主節と従節の主語が違う場合、従節の動詞が現在と過去の実際に起こったことを言う場合は、メキシコなどアメリカ大陸では直説法を使うことが多いです。

 

Él se retiró después de dar gracias a todos. 彼は皆にお礼を言った後退いた。
Vamos a comprar la cuna después de que nazca el bebé. 赤ちゃんが生まれた後にベビーベッドを買いましょう。
Nuestra boda fue un poco después de que acabamos la universidad. 私達の結婚式は大学を終えた少し後でした。
Siempre hago la tarea después de que ese programa termina. いつもその番組が終わった後、私は宿題をやります。

 

en cuanto の後ろは接続法?直説法?

 

en cuanto ~の意味は「~するとすぐ」です。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

習慣を表す場合は直説法です。

 

Puedes descansar en cuanto termines de pintar la pared. 君は壁を塗り終えたあとすぐに休むことができます(休んでいいですよ)。
Vine en cuanto me enteré. 私は知ってすぐ来ました。
En cuanto llega el pedido, siempre nos avisan por correo electrónico. 注文品が届くとすぐに、いつも私たちに電子メールで知らせてくれます。

 

tan pronto como の後は接続法?直説法?

 

tan pronto como ~の意味は「~するとすぐ」で en cuanto と同じです。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

習慣を表す場合は直説法です。

 

Avísame tan pronto como llegues al aeropuerto. 君が空港に着いたらすぐ、私に知らせてください。
Tan pronto como regresé del trabajo, ella empezó a quejarse conmigo. 私が仕事から帰るとすぐ、彼女は私に愚痴をこぼし始めました。
Me siento  muy tranquilo(a) tan pronto como oigo su voz. 私は彼(彼女)の声を聞くやいなや、とても落ち着いた気分になります。

 

siempre que の後ろは接続法?直説法?

 

siempre que ~の意味は「~するときはいつも」です。

 

従節の動詞が未来のことを言っている場合は接続法で表します。

 

従節の動詞が現在や過去に起きたことをいっている場合は直説法で表します。

 

Te prestaré mi guitarra siempre que me la pidas. 君が求める時はいつも私のギターを貸してあげるよ。
Te presto mi guitarra siempre que me la pides. 私はいつも君が求める時、私のギターを貸しているよ。
Te prestaba mi guitarra siempre que me la pedías. 私はいつも君が求めていた時、私のギターを貸していたよ。

 

 

 

 

 

mientras の後ろは接続法?直説法?

 

時の接続詞としての mientras の意味は「~の間」です。

 

二つの動作が同時に進行していることを表すので、未来のことでもmientras の後ろは直説法です。

 

mientras の後ろが接続法になる時は主節が未来のことを言っていて、従節が条件や提案の意味合いを含んでいる場合です。

 

また、主節が否定文で従節も接続法の否定文の場合は条件文になっていて mientras no ~は「~しない限りは」と訳すことができます。

この場合の mientras は hasta que に置き換えることができます。

 

Yo me encargaré de hacer la limpieza mientras tú haces la comida. 君が食事を作る間、私は掃除をするのを引き受けましょう。
Vamos a hablar mientras no estén los niños. 子供たちがいないときに話しましょう。
No voy a empezar el trabajo mientras no me paguen. 私に払ってくれない限りは私は仕事を始めないつもりです。

 

mientras についてはこちらの記事にも書いてあります。

 

時の接続詞・まとめ

 

この記事ではスペイン語の「時の接続詞」を使った副詞節の中で、いつ接続法を使うのか?直説法を使うのか?ということについて解説しています。地域によって違う場合があります。接続法を使う場合と直説法を使う場合で意味が似ていることもあり、難しく感じられるかもしれませんが、間違えを恐れずにどんどん使ってみてください。

 

 

 

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185.スペイン語の感情を表す間接目的語の動詞

目安時間:約 9分

この記事では、スペイン語の感情を表す間接目的語の動詞とその使い方をみていきます。間接目的語の動詞については以下の記事等にて詳しく解説しています。

me gusta

間接目的語の動詞(現在形)

好きだった、痛かった

その他の間接目的語の動詞(点過去、線過去)

 

感情を表す間接目的語の動詞

感情を表す間接目的語の動詞には以下のようなものがあります。(動詞によって「間接目的語の動詞」としてではない使い方もあります)

 

間接目的語の動詞 どういう意味で使うか
aburrir 退屈だ
alegrar うれしい(良かった)
apenar 申し訳なく思う
avergonzar 恥じ入る(穴があったら入りたい)
dar gusto うれしい
dar pena 恥ずかしい(もじもじ)
disgustar 不機嫌にさせる
divertir 楽しい
doler 痛い
emocionar 感激だ
encantar すごく気に入っている
entristecer 悲しませる
extrañar 意外に思う
fastidiar うんざりだ
gustar 好きだ
importar 重要だ
molestar 嫌だ
preocupar 心配だ
sorprender 驚きだ
tranquilizar 落ち着かせる

 

通常、間接目的語の動詞の後ろに主語である、名詞、不定詞(動詞の原形)、または que の後に文章が来ます。 mucho, cuando ~, al ~等の副詞が先に来ることもあります。

 

間接目的語の動詞の主語が名詞の場合

間接目的語の動詞の主語が名詞の場合の例文は以下の通りです。

 

Me encanta el ambiente de este pueblo. この村の雰囲気が私はすごく好きです。
A mi papá le avergüenza mi pasado. 私の父は私の過去を恥じています。
¿Te molesta el viento? 君はがうっとおしいですか?
Me entristeció esa noticia. そのニュースは私を悲しませました。

 

間接目的語の動詞の主語が動詞の場合

間接目的語の人称が、後ろの動詞の主語と同一である場合は、後ろの動詞を不定詞(動詞の原形)で表現できます。

 

Me dió mucho gusto conocerte. 君とお知り合いになれてとてもうれしかったです。
Nos emocionó mucho recibir esa invitación. その招待状を受け取って、私たちはとても感激しました。
Me fastidia mucho tener que ir a trabajar los domingos. 私は毎日曜日に働きに行かなければならないのに本当にうんざりしています。
Me divierte mucho platicar con mi amiga. 私は私の友達とおしゃべりするのがとても楽しいです。

 

間接目的語の動詞の主語が文章の場合

 

間接目的語の人称が、後ろの動詞の主語と違う場合は、感情を表す間接目的語の動詞の後ろに que を置いて、その後の動詞は通常接続法になります。

 

Siempre nos preocupaba que nuestra hija anduviera con esas personas. いつも私たちは、私たちの娘がその人たちと出歩くのを心配していました。
Me apena mucho que te hayas quedado sin trabajo. 私は、君が職を失ったことをとても残念に思います。
Me sorprendió mucho que el comprador ofreciera mucho dinero. 私は、買い手がたくさんのお金を申し出たことにとてもびっくりしました。
Me extraña que ya no quieras comer más. 私は、君がもうこれ以上食べたくないことを意外に思いますよ。

 

Me gustaría que fuéramos a Acapulco. 私たちがアカプルコへ行けたらうれしいのですが。
A mi nieta le encantaría que la lleváramos a Disneylandia. 私の孫は私たちが彼女をディズニーランドへ連れて行ったら大喜びするでしょうね。

主節が可能法(過去未来)で従節の文が未来のことやまだ終わっていないことを指している場合は、従節の動詞は接続法過去か、接続法現在が使われることもあります。

 

 

スペイン語の感情を表す間接目的語の動詞・まとめ

Me gusta(私は好きです)のように「間接目的語の動詞」として使われることのあるものの中で、感情を表現する動詞を集めてみました。そして、それらの動詞を使った例文をご紹介しました。お気に入りの表現をみつけて使ってみてください!

 

 

 

 

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170. スペイン語の接続法過去の活用と用法まとめ

目安時間:約 11分

ここでは、スペイン語の接続法過去の活用と用法をまとめています。

 

スペイン語の接続法過去の活用

スペイン語の接続法過去の活用は、直説法点過去の第三人称複数形の語尾 3 文字(ron)を取って、次の語尾を付け加えます。

ra
ras
ra
ramos(後ろから3番目の母音にアクセント記号を付けます)
ran

 

ar 動詞、er 動詞、ir 動詞、不規則動詞も同じ活用になります。

 

例:

hablar(話す)の直説法点過去第三人称複数形は hablaron
hablara
hablaras
hablara
habláramos
hablaran

 

beber(飲む)の直説法点過去第三人称複数形は bebieron
bebiera
bebieras
bebiera
bebiéramos
bebieran

 

vivir(生きる、住む)の直説法点過去第三人称複数形は vivieron
viviera
vivieras
viviera
viviéramos
vivieran

 

servir(サービスする)の直説法点過去第三人称複数形は sirvieron
sirviera
sirvieras
sirviera
sirviéramos
sirvieran

 

スペイン語の接続法過去にはもう一種類あって、語尾が「ra, ras, ra, ramos, ran」の代わりに「se, ses, se, semos, sen」となります。例えば hablar だと「hablase, hablases, hablase, hablásemos, hablasen」となります。ra と se の違いはありませんが、se の方はほとんど使われていないので、この記事では割愛します。

 

 

時の一致

スペイン語の接続法過去の代表的な用法として、時の一致が挙げられます。接続法現在と同じ使い方で、主節の動詞が点過去、線過去、過去未来(可能法)、過去完了、過去未来完了の時に従節の動詞が通常接続法過去になります。(主節の動詞が過去未来で従節の動詞が未来やまだ終わっていないことを表す場合は接続法現在が使われることもあります)

 

El vecino le recomendó a mi marido que tomara el té de manzanilla.(意見) 隣人は私の夫にカモミールのお茶を飲むよう勧めました。
Temíamos que hubiera más temblores.(感情) 私たちはもっと地震があることを恐れていました。
Yo no creería que ella dijera semejante cosa.(否定の意見) 私は彼女がそんなことを言うだなんて信じませんよ。
Habían venido antes para que les diera tiempo de preparar todo.(目的) 彼らはすべて用意をする時間があるように前もって来ていました。
Dije que para esa hora, yo ya habría conseguido un muchacho que nos ayudara a mover este mueble tan pesado.(不定冠詞が付いている名詞) その時間までにはそんなにも重いこの家具を動かすのを手伝ってくれる青年を私はみつけて(手に入れて)いるだろうと言いました。
Cenamos antes de que llegaran las visitas. 私たちは訪問客たちが到着する前に夕食を取りました。

 

si 接続法過去

si の後に接続法過去が来ている場合は「現在の事実に反している」ことを表しています。「もし~なら」という意味です。帰結節には可能法(過去未来)を使って「~だろう」という意味になります。

 

Si yo tuviera mucho dinero, compraría una casa viendo al mar. もし私がたくさんのお金を持っていたら、海が見える家を買うでしょう。
No te preguntaría si yo supiera. 知っていたらあなたに聞いたりしないでしょうよ。
Si lloviera, no vendríamos aquí. もし雨が降っていたら私たちはここには来ていないでしょうね。
Si escucharas a los demás, sabrías qué hacer. もし君が他の人達の言うことを聞いていたら何をすべきかわかっているでしょうけれどね。

 

 

como si 接続法過去

やはり「事実に反すること」で、como si の後には自動的に接続法過去が来て、「まるで~であるかのように」という慣用句になります。主動詞はいろいろな時制を使えます。

 

Bésame mucho, como si fuera esta noche la última vez. ♪今宵が最後であるかのように私にたくさんキスをして。
Ella habla como si su mamá estuviera aquí. 彼女はまるで彼女のお母さんがここにいるかのように話す。
Él tiró la foto como si no le interesara nada. 彼はまるで全く興味がないかのように写真を捨てた。
Ella veía al muchacho como si le prestara atención. 彼女はまるで注意を向けているかのように青年を見ていた。

 

 

謙虚な願望

人にお願いする時の謙虚な言い回しに接続法過去を使います。

Quisiera pedirle un favor. あなたにお願いをしたいのですが。
Quisiera que me ayudara a resolver este problema. この問題を解くのを手伝っていただきたいのですが。

 

 

可能性の少ない願望

可能性が少ない願望を表す時にも接続法を使います。

Quisiera estar en la playa en este momento. この瞬間に海岸にいたいなぁ。
Ojalá que pudiera volar como las aves. のように飛べたらいいなぁ。

 

 

 

スペイン語の接続法過去・まとめ

スペイン語の接続法過去の活用と用法(時の一致、si 接続法過去、como si 接続法過去、謙虚な願望、可能性の少ない願望)について記載しました。ご理解いただけたら幸いです。

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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