ここではスペイン語の不定詞(動詞の原形)の用法でよく使われるものを解説していきます。
スペイン語の不定詞の用法
名詞
スペイン語の不定詞は文の中で、主語としてや目的語としてなど、名詞として のすべての機能を果たすことができます。
Observar la luna llena es bueno para mi actividad creativa .
満月 を観察すること は私の創作活動 のために良いのです。
Mi amigo sabe solucionar el problema .
私の友達は問題 を解決すること ができます。
Lo que te recomiendo es comer bien.
私が 君に薦める ことは、ちゃんと食べること です。
Te quiero decir que mentir no sirve de nada.
私は君に、噓をつくこと は何の役にも 立たない 、と 言い たい。
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2 番目の例文の「sabe」と 4 番目の例文の「quiero」は助動詞として使われています。その他の「助動詞+不定詞」については、こちらの助動詞についての記事 をご覧ください。
4 番目の例文では、助動詞と組み合わさった不定詞「decir」の他にもう一つの不定詞「mentir」があります。この不定詞は従節文「mentir no sirve de nada」の中の主語として不定詞が使われています。「decir que の後ろが不定詞」という訳ではありませんのでご注意ください。
al 不定詞
「al + 不定詞」で他の動作と同時の動作であることを表します 。直接目的語や間接目的語代名詞 、再帰代名詞 が伴う場合は不定詞の後ろに連結されます。
Al contar el dinero me di cuenta que faltaba.
お金 を数えている時に 足りないことに気が付いた 。
Al saber de la noticia te llamé .
ニュース を知った時に 君に 電話した 。
¿Te lavaste las manos ?
Sí, pero al lavármelas me mojé la ropa .
手 を洗ったの?
うん、でも手を洗う時に 洋服 が濡れちゃった 。
Blanca le pidió los libros a Alfonso,
y él al traérselos se cayó en el pasillo .
ブランカはアルフォンソに本 を頼んだ 。
で、彼女にそれらを持ってくる時に 廊下 で転んだ。
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「te lavaste」、「me mojé」、「se cayó」は再帰動詞です。再帰動詞についてはこちらの記事 をご覧ください。
Al tomar esta medicina, uno empezará a sentirse muy relajado.(この薬を飲む時、とてもリラックスし始めるでしょう)などの使い方もあります。
動詞+前置詞+不定詞
不定詞を従える時、前置詞を伴う動詞があります。
acordarse de ~
~を思い出す、を覚えている
aprender a ~
~を学ぶ
enseñar a ~
~を教える
empezar a ~
~を始める
insistir en ~
~を主張する
acabar de ~
~をしたばかり
dejar de ~
~をやめる
terminar de ~
~を終える
tratar de ~
~を試みる
tener ganas de ~
~の欲求がある、したい
Acuérdate de no hablar de eso .
それ について話さないということを思い出して 。(命令形)
Le enseño a manejar a mi hijo de vez en cuando .
時々 息子に運転するのを教えます 。
Él insistía en venir a mi casa .
彼は私の家 に来ることを言い張っていた 。
Dejé de estudiar idiomas hace mucho .
ずいぶん前 に言語を勉強するのを止めました 。
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前置詞+不定詞
スペイン語では前置詞の後に動詞が来る場合は、メインの動詞の人称と同じ人称の時、不定詞が使われます。直接目的語や間接目的語代名詞 、再帰代名詞 が伴う場合は不定詞の後ろに連結されます。
Pregúntale para saber la verdad .
真実 を知るため に彼(彼女)に聞きなさい。(命令形)
Entré a su cuarto sin tocar .
彼(彼女)の部屋 にノックしないで 入りました。
Ella saldrá de la fiesta después de bailar .
彼女 は踊った後 、パーティーから出るでしょう。(未来形)
Tiré el vestido en lugar de arreglarlo .
ドレス を直す代わりに 捨てました。
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ir a 不定詞
「ir + a +不定詞」は「ir」が現在形の時は「未来を表す文 」になります。「~しに行く」という意味の場合もあります。
「ir」が点過去の場合は「~しに行った」 という意味になります。
「ir」が線過去の場合は「~するつもりだった」 という意味になります。「~しに行っていた」という意味の場合もあります。
hacer 不定詞、soler 不定詞、A 不定詞
「hacer +不定詞」で「~させた」という意味になります。「soler +不定詞」で「よく~する」という意味になります。「A 不定詞」で何かをすることを促す表現ができます。
Ese cuento me hizo llorar .
その物語 は私を泣かせた 。
Aquí suele nevar mucho.
ここ はよく雪が たくさん降ります 。
¡A trabajar!
さぁ!仕事仕事!
¡A comer!
食べようぜ!
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hay que 不定詞、 tener que 不定詞
「hay que +不定詞」と「tener que +不定詞」は「~しなければならない」という意味になります。以下の記事に詳しく説明されていますので、必要に応じてご覧ください。
「hay que 不定詞」と「tener que 不定詞」について
スペイン語の不定詞の用法・まとめ
「不定詞」は「動詞の原形」とも言い、辞書に載っている、活用する前の元の形です。タバコを吸うという動詞「fumar」も、名詞として「NO FUMAR(禁煙)」と使われることもあります。名詞としてだけでなく、他の使い方もこうしてみるといろいろありますね!
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ここでは「ir」のスペイン語の活用をまとめています。また、「ir」は「行く」という意味の他、いろいろな使い方がされる動詞です。例文とともに、わかりやすく解説しています。
ir のスペイン語の活用
私
君
あなた、彼、彼女
私たち
あなた方、彼ら、彼女ら
現在
voy
vas
va
vamos
van
点過去
fui
fuiste
fue
fuimos
fueron
線過去
iba
ibas
iba
íbamos
iban
未来
iré
irás
irá
iremos
irán
接続法現在
vaya
vayas
vaya
vayamos
vayan
命令
__
ve
vaya
vamos, vámonos
vayan
可能
iría
irías
iría
iríamos
irían
接続法過去
fuera
fueras
fuera
fuéramos
fueran
現在分詞 :yendo
過去分詞 :ido
ir の意味と例文
動詞の「ir」の意味は「行く」 ですが、違う意味で使われることも多いです。また、再帰動詞「irse」は「去る」や「行ってしまう」、「帰る」という意味 で、これもよく使われます。
上の活用表にあるように、「私たち」が主語で命令形と言えるかどうかわかりませんが、「¡Vamos!」と言うと、「行きましょう!」という意味 になります。「¡Vámonos!」 とも言います。また、「Vamos a 」の後に動詞の原形(不定詞)が来ると「~しましょう」という意味 になります(未来形としてや、~しに行くという使い方もあります)。
例文
和訳
説明
Vamos a hacer un juicio .
裁判 をしましょう。
Vamos a ~(~しましょう)
Pienso ir a la joyería .
宝石店 へ行くことを考えています。
ir a ~(~へ行く)
¿Ya te vas?
もう 行っちゃうの?
再帰動詞
Voy a necesitar un coche .
私は車 が必要になります。
未来を表す「ir a 動詞の原形」
¡Que le vaya bien !
あなたにとって 事がうまく 運びますように!(幸運を祈ります!)
挨拶
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Si quieres que él vaya a tu casa, ¿por qué no le preguntas?
君は彼が君の家へ来てほしいなら、なぜ彼に聞かないんだ?
Espero que los niños no vayan a romper este florero tan costoso .
私は、子供たちがそんなにも値段の張る この花瓶を割ることのないよう期待します。
No puedo creer que se vayan ustedes tan rápido.
私はあなた方がそんなに 早く行ってしまうなんて信じられません。
Es necesario que vayamos preparados .
私たちが準備して 行くことは必要です。
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¿Cómo te fue ? Me fue muy mal.
君はどうだった ? すごく悪かった(全然だめだった)。
¿A qué fuiste a su casa? A consultar una cosa.
君は彼の家へ何しに行ったのか? 一つの事を相談しに 。
Cuando yo iba de viaje, siempre compraba algo para mis papás.
私が旅行に行っていた時はいつも私の両親のために何か 買っていました。
Cuando la vi, iba acompañada de su hermano.
私が彼女を見た時、(彼女は)彼女の弟に付き添われていた 。
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Fui a consultar は「 ir a ~」で「~しに行く」という使い方です。
iba acompañada は ir + 過去分詞の形です。
Empacaré mis cosas y me iré de aquí.
私は私の物(複数)を箱に詰め てここを去りましょう。
Ya vete .
もう君は帰りなさい(行ってしまいなさい) 。
A su hijo le está yendo bien en la escuela.
彼の息子さんは学校でうまくいっています。
¿Has ido al gimnasio ?
君はジム に行ったことがありますか?
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ir のスペイン語の活用と意味・まとめ
動詞の「ir」は「行く」という意味だけでなくいろんな意味で使われます。活用も不規則のものが多いので、一覧にまとめてみました。例文ではいろいろな使い方がありますが、どれもとてもよく使われる言い方です。リンクのところをクリックすると、それぞれのページに飛べるようになっています。
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ここでは、スペイン語の関係代名詞「que」、「donde」、「lo que」、「el que」、「la que」、「los que」、「las que」について詳しく解説していきます。
スペイン語の関係代名詞 que
スペイン語の関係代名詞「que」は、人や物(名詞)を修飾する、形容詞的従属節を従えるため のものです。
例えば、接続法現在 などで、動詞の後などに来た接続詞の「que」とは違います。
形容詞的従属節によって修飾される名詞は、関係代名詞「que」の前に来るので「先行詞」と呼ばれています。
↓この順番になります。
先行詞 que 形容詞的従属節
形容詞的従属節の文の主語が先行詞の場合は問題ありません。形容詞的従属節の主語が先行詞の名詞と違う場合、先行詞が 物であればいいのですが、人の時は関係代名詞「que」ではなく「quien 」を使い、動詞の後に伴うべき前置詞は「quien」の前に置かれます 。ただし、「ver a(を見る、に会う)」や「presentar a(を紹介する)」などの動詞で 先行詞が直接目的語である場合には、前置詞「a」なしで関係代名詞「que」を使うか、または「a quien」を使います 。⇒関係代名詞quien, quienes の記事はこちら
El libro que le presté le interesó mucho.
私が彼女(彼)に貸した 本 はとても興味を引いた。
La señora que vive aquí es mi maestra.
ここに住んでいる 婦人 は私の先生です。
La señora que vi en la ópera es mi maestra.
オペラで見た婦人 は私の先生です。
La señora con quien fui a la ópera es mi maestra.
オペラへ私が一緒に行った婦人は私の先生です。
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一番初めの例文の先行詞は物(El libro)です。形容詞的従属節「le presté(彼女に私は貸した)」の主語は「私」で先行詞の「本」ではありませんが、先行詞が物なので、関係代名詞「que」で大丈夫です。
二番目の例文は、形容詞的従属節「vive aquí(彼女はここに住んでいる)」の主語は先行詞の「La señora(婦人)」なので、関係代名詞「que」を使っています。
三番目の例文では、形容詞的従属節の主語が「私」で「La señora(婦人)」ではありませんが、「オペラで婦人を見た」ということで先行詞の「婦人」が直接目的語なので、関係代名詞「que」を使っても、「que」の代わりに「a quien」を使ってもいいです。
最後の例文では形容詞的従属節の主語が「私」で先行詞と違う上、「La señora(婦人)」は直接目的語でもないので、ここでは関係代名詞の「quien」を使います。更に、形容詞的従属節を完全な文にすると、「Fui a la ópera con la señora.(私は婦人と オペラへ行きました。)」となるので、この前置詞「con」を付けて「con quien」となります。
スペイン語の関係代名詞 donde
スペイン語の関係代名詞「donde」も先行詞を修飾する、形容詞的従属節を従えるためのものですが、こちらは、先行詞が場所の名詞で、従属節によって、その場所でのことが伝えられる場合に使われます 。また、「donde」は関係副詞としての用法もあります。
Fuimos al restaurante donde se casó mi hermano .
私たちは 私の兄弟 が結婚したレストラン へ行った 。
Fuimos al restaurante que me recomendó mi hermano.
私たちは私の兄弟が私に 推薦した レストランへ行った。
Ésa es la tienda donde se atiende muy bien .
それが、とてもよく接待してくれる 店 です。
Voy por donde tú vas .
私は 君が行く 道で行く 。
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「al」は「a+el」のことです。「結婚した」という行為が先行詞の「レストラン」でありました。それに比べて2 番目の例文では同じ先行詞の「レストラン」ですが、従属節の「推薦した」はレストランでの行為ではないため、関係代名詞の「que」が使われています。
3 番目の例文は先行詞の「店」で「接待する」という行為があるので、関係代名詞の「donde」が使われています。
4 番目の例文は関係副詞として「donde」が使われている例です。この文を二つの文に分けると「Tú vas por ese camino.(君はその道で行く)」「Voy por ese camino también.(私もその道で行く)」ということになります。
lo que, el que, la que, los que, las que
「lo que」,「 el que」, 「la que」,「 los que」, 「las que」は、形容詞的従属節を従えて名詞的になります 。この場合、「lo」「el」「la」「los」「las」が先行詞だと考えることもできます。
「lo que」は「事」を指すときに使用されます 。
「el que」「la que」「los que」「las que」は人や物を指すときに使われ、人や物の性や数に合わせて 「el(男・単)」「la(女・単)」「los(男・複)」「las(女・複)」と変わります 。
¿Qué es lo que más te gustó ?
一番 好きだったこと は何ですか ?
No entiendo lo que dice el maestro .
私は 先生 がおっしゃること がわかりません 。
¿Cuál es el camino para ir al aeropuerto?
El que va a la derecha .
空港へ行く道 はどれ ?
右へ 行く やつ 。
La que vivía conmigo hace mucho , ya se casó .
ずいぶん前に 私と一緒に 住んでいた人(女性) はもう結婚しました。
¿Quiénes fueron a la reunión ?
Los que diseñaron el nuevo motor .
誰(複数) が集会 に行った?
新しいモーター を設計した 人たち が。
Compré unas tijeras en aquel entonces , las que me están sirviendo mucho ahorita .
あの当時 、私ははさみ を買いました。今とても私にとって重宝しているもの です。
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はさみは一つでも複数扱いになります。
また、「el que」、「la que」が人に関する場合は「quien」と置き換えることができることがあり、「los que」、「las que」が人に関する場合は「quienes」と置き換えることができることもあります。「 el que」, 「la que」,「 los que」, 「las que」の方がより限定的な意味でも使えます。
スペイン語の関係代名詞のqueやdondeなど・まとめ
スペイン語の関係代名詞の「que」や「donde」は先行詞を修飾する形容詞的従属節を先行詞につなぐ役割を果たします。先行詞が場所を表す名詞で、従属節の動詞が先行詞の場所でのことを伝えている場合は、関係代名詞「que」ではなく、「donde」を使います。
また、先行詞が人の場合で、従属節の主語でないときには、「前置詞+quien」を使います。先行詞が直接目的語である場合は前置詞の「a」なしで「que」も使えます。
「lo que~」は「~すること」で、「 el que~」, 「la que~」,「 los que~」, 「las que~」は「~する人」や「~する物」という意味で、人や物の性や数によって使い分けます。
これらすべて、文の内容によっては前置詞が前に来る場合もあります。「el que」」の前に「a」が来る場合は「al que」になります。
関係代名詞は省略されません。
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