66. ポキート、デスパシートの意味とスペイン語の縮小語尾

目安時間:約 8分

ポキート、デスパシートの意味やスペイン語の縮小語尾については「Mucho, poquito」の記事でも説明していますが、とてもよく使う表現なので、こちらの記事でも縮小語尾に焦点を当ててみていこうと思います。

 

 

スペイン語の縮小語尾

メキシコではスペイン語の縮小語尾がよく使われます。言葉の語尾を少し変えることで、その物や人が小さいことを表したり、少ないことや時間が短いこと、愛情を表したりすることができます。

 

縮小語尾にはいくつかの種類がありますが、下の表に書かれている語尾が一番よく使われるものです。男性、女性、単数、複数によって変化します。言葉の最後の母音(2重母音の場合は母音一つと数える)を取って以下の語尾を付け加えます。

 

縮小語尾 単数形 複数形
男性形 -ito -itos
女性形 -ita -itas

 

 

ポキート

ポキートは「poquito」と書きます。元の形は「poco」で、「少しの」という形容詞であったり、「少量」という名詞であったり「少し」という副詞であったりします。「poco」だけでも「少し」という意味なのですが、この言葉に縮小語尾を付け加えて「少し」という意味を強調している感じですね。「poco」よりも「poquito」の方がずっとよく使います。

 

「poco」の「o」を取って「poc+ito」にすると、「pocito」になって「ポシート」と発音することになってしまっておかしいので、スペルが「キ」音になるように「poquito」に変わっています。

 

Puedes tomar un poquito más de. もう少しお茶を飲んでもいいですよ。

 

もっと少しと言いたいときは、「poquito」から更に「o」を取って「poquit+ito=poquitito」なんて言うこともあります。「ほんとにちょーっとだけ」なんて言いたいときには「poquititititito」なんて言う場合もあります。

 

同じように、チコという言葉があります。小さいという意味で「chico」と書きますが、これもよく縮小語尾が使われて「chiquito」、「chiquitito」、「chiquititito」などと言ったりします。女性名詞にかかる場合は「chiquita」ですね。

 

「pequeño」、「pequeña」も小さいという意味で「pequeñito」、「pequeñita」はよく使われます。

 

「今」は「ahora」ですが、「たった今」とか「今すぐ」という意味あいを込めて縮小語尾を使って「ahorita」とか「ahoritita」なんて言ったりします。

 

「un momento」というのは「ちょっとの間」という意味で、よく「ちょっと待って」という意味で使われますが、普通は縮小語尾を付け加えた「un momentito」の方が使われます。

 

 

「rato」も「ちょっとの間」という意味で、「al rato」は「あとで」ということですが、「ちょっとあとで」という感じで「al ratito」という言い方もよく使われます。

 

 

猫は「gato」ですが、「子猫」と言いたい時には「gatito」と言うことができます。

 

家は「casa」ですが「小さな家」と言いたいときは、謙遜の場合も含めて「casita」となります。

 

 

デスパシート

デスパシートは「despacio(ゆっくり)」の最後の2重母音「io」を取って「ito」を付けた形「despacito」です。ゆっくりな行為をしている人物などに対しての愛情である場合もあるし、「ゆっくり」と言っている相手に対して愛情を表しているかもしれません。

 

女性の名前「Ana」に縮小語尾を付け加えて「Anita」と呼んだりします。小さな子どもであるかもしれないし、愛情表現なので、大人であっても構いません。

 

男性の名前「José」の愛称は「Pepe」ですが、その愛称にさらに縮小語尾を付け加えて「Pepito」と愛情を込めて呼ぶこともあります。

 

祖父母のことは「Abuelos」と言うより「Abuelitos」と言った方が愛情が感じられます。

 

贈り物のことは「regalo」と言いますが「regalito」と言うと「ささやかな贈り物」という感じで謙遜の意味もあります。

 

コーヒーは「café」でこの言葉は縮小語尾が少し違って「cafecito」となります。「Te invito un cafecito」は「君にコーヒー一杯招待するよ」という意味で、「Te invito un café」よりやわらかい言い回しになります。ちょっとの時間だけだけど、というニュアンスもあります。

 

 

スペイン語の縮小語尾・まとめ

縮小語尾を付け加えてよく使われる言葉を中心に書いてみました。「-ito, -ita, -itos, -itas」の語尾以外の縮小語尾が付いた言葉には、「camión(バス)」⇒「camioneta(小型バス)」、「flor(花)」⇒「florecita(小さな花)」、「nieto(孫)」⇒「nietecito(小さな孫)」などがあります。

 

 

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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