
ここではスペイン語の前置詞「para」の意味と「por」の意味をみていきます。「para」と「por」の違いがよくわからない方は必見です!その他の前置詞についてはこちらの記事にありますので必要に応じてご覧ください。
もくじ
スペイン語の para の意味
スペイン語の前置詞「para」は主に次のような意味で使われます。
目的(のために) |
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用途(のために) |
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目的地(へ向かって) | Ya se fue para su casa. | もう彼(彼女)は家へ帰った。 |
期限(までに) | Tengo que entregar la tarea para mañana. | 明日までに宿題を出さなければならない。 |
能力 | Esa cosa no sirve para nada. | そのやつ(物)は全然役に立たない。 |
比較(にしては) | Piensa muy bien para su edad. | 年齢の割にしっかり考えてる。 |
意見(にとって) | Para mí, él es un niño chiquito. | 私にとっては彼は小さな子供です。 |
第一に(empezarと組み合わさって) | Él no puede ser cantante.Para empezar, no sabe cantar. | 彼は歌手ではありえない。だいたい、歌下手だし。 |
「のために」という意味で使う場合は、「para」の後に動詞を付けることもできます。例えば「Para empezar a construir la casa, necesitamos los planos.(家を建て始めるためには、設計図が必要です。」のようにです。※表の「para empezar」と使い方が違いますね。
「目的地へ向かって」というのは前置詞「a」の方がよく使われます。
能力の「para nada」の反対語は「para todo」です、「何にでも」という意味です。
「para siempre」は「永久に」という意味です。
スペイン語の por の意味
スペイン語の前置詞「por」は主に次のような意味で使われます。
目的(を探して、を求めて) | Pregunté por ti ayer. | 昨日僕は君がいるか聞いたよ。 |
近辺(の辺に) | Mis llaves deben estar por aquí. | 私の鍵はこの辺にあるはず。 |
理由(だから) | Por eso te llamé. | だから(それだから)君に電話したんだよ。 |
対価(につき) | Pagué quinientos yenes por la comida. | 食事に500円払った。 |
あいまいな時間(頃) | Ellos vendrán por la mañana. | 彼らはだいたい午前中来るだろう。 |
一つずつ | Chequé las letras una por una. | 私は文字を一字ずつチェックした。 |
置き換え(の代わりに、に) |
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手段(で) | Hablé por teléfono. | 私は電話で話した。 |
丁寧語(favorと組み合わさって) | Por favor. | お願いします。 |
もちろん(supuestoと組み合わさって) | Por supuesto que sí. | もちろん答えは「yes」だよ。 |
「Gracias por todo.(いろいろとありがとう)」などもよく使いますね。
「Este trabajo fue hecho por el profesor.(このワークは教授によってなされました。)」のような受動態の文では「によって」という意味で使われます。
para と por の違い
「para」と「por」の違いで一番わかりにくいのは両方「ために」と訳せることがあることです。
例えば「Trabajo por mis hijos.」は「私は息子たちのために働きます。」と訳せます。
「Trabajo para el Señor Hernández.」も「私はエルナンデス氏のために働きます。」と訳せます。
同じようですが、意味が違います。
「por」の方は「理由」で、「私は子供たちを養うために働きます。」など、子供たちが「働く理由」になっています。
「para」の方は「目的」で、「私はエルナンデス氏に奉仕するために働きます。」など、エルナンデス氏の秘書として働いたり、家事手伝いをするなどしているという意味になります。
スペイン語の para の意味と por の意味・まとめ
「para」も「por」もいろんな使い方があるので、丸暗記は難しいと思いますが、どれもよく使われる表現なので、好きな表現の仕方などありましたら覚えてみてください。
「para」と「por」の後ろに「私」や「君」が来る場合は「mí(アクセント記号付き)」と「ti(アクセント記号なし)」が来て、「para mí」「para ti」「por mí」「por ti」となります(前置格代名詞)。その他の人称は主語人称代名詞と同じです。つまり、「para nosotros」などです。
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