ここでは、スペイン語の点過去と線過去の違いや使い分けが、あっと言う間に分かるように、解説していきます。
スペイン語の点過去と線過去の違いを黄色のマーカーとピンクのマーカーで分かりやすいように分けてみました。黄色が点過去で、ピンクが線過去です。
動詞によっては、意味が
瞬間的な動作や、
始まりから終わりまでが短い時間である動作に関するものがあります。過去において、
瞬間的な動作や完結している動作を表すときに、点過去(el pretérito)を使います。
Un ciclista se cayó durante la competencia. |
サイクリストは競技中に転んだ。 |
Se murió el pájaro anoche. |
鳥は昨夜死んだ。 |
Choqué contra una camioneta. |
私はトラックにぶつかった。 |
¿Te rompiste el dedo ? |
君は指を折ったのか? |
Cerré la puerta con llave. |
私は鍵で戸を閉めた。 |
Las visitas llegaron tarde. |
訪問客は遅く着いた。 |
↓不規則動詞
CAERSE(転んだ、落ちた) |
MORIRSE(死んだ) |
CHOCAR(ぶつかった) |
LLEGAR(着いた) |
me caí |
me morí |
choqué |
llegué |
te caíste |
te moriste |
chocaste |
llegaste |
se cayó |
se murió |
chocó |
llegó |
nos caímos |
nos morimos |
chocamos |
llegamos |
se cayeron |
se murieron |
chocaron |
llegaron |
「romperse(折れる、割れる)」は
再帰動詞です。「romperse」、「cerrar(閉める)」は
規則動詞です。
しかしながら、上記のような、意味が瞬間的な動作や、始まりから終わりまでが短い時間である動作に関する動詞であっても、
過去における習慣や繰り返しを表す場合は線過去(el copretérito)を使います。
Él siempre se caía durante las competencias. |
彼はいつも競技中転んでいた。 |
Armando se moría de risa muy seguido. |
アルマンドはしょっちゅう笑いころげていた(笑いで死にそうになっていた)。 |
Los coches a veces chocaban en esa glorieta. |
車は時々そのロータリーで衝突していた。 |
Cada rato se me rompían los lentes. |
しょっちゅうメガネを壊していた(私にとってメガネが壊れていた)。 |
Por lo general cerraba yo la puerta con llave. |
普通、私は鍵で戸を閉めていた。 |
Ellos nunca llegaban tarde. |
彼らは決して遅刻しなかった(遅く着かなかった)。 |
また、動詞によっては、意味が
過去の継続した動作や、
情景、状況など、時の流れと関係するものがあります。そのような動詞は
線過去で表現することができます。
Vivíamos en México. |
私たちはメキシコに住んでいた。 |
Llovía mucho. |
雨が沢山降っていた。 |
Yo esperaba su regreso. |
私は彼の(彼女の)帰りを待っていた。 |
しかしながら、上記のような、意味が過去の継続した動作や、情景、状況など、時の流れと関係する動詞であっても、
過去の一定期間内である言葉を使ったり、動作の始まりや終わりで限定される場合は、点過去を使います。
Vivimos en México en 1999. |
1999年にメキシコに住んでいました。 |
Llovió toda la noche. |
夜中雨が降っていました。 |
Lo esperé dos horas. |
私は彼を2時間待ちました。 |
過去の描写の場合は基本的に線過去を使います。
La camiseta era muy grande. |
Tシャツはとても大きかった。 |
スペイン語の点過去と線過去の使い分け(中断)
スペイン語の点過去と線過去を使い分けるとき、以下の例文のように、一つの動作が、もう一つの過去において継続している動作を中断しているかのように見える時は、
継続している動作に線過去を使い、
中断する動作に点過去を使います。
Hablábamos con el rector cuando sonó el teléfono. |
電話が鳴ったとき、私達は学長と話していた。 |
Llegó la señorita mientras cenábamos. |
私達が夕食をとっていた間に娘さんが着いた。 |
スペイン語の点過去と線過去の使い分け(するつもりだった)
「IR+a+動詞の原形」で、動詞IRが現在形の時は、未来を表すことができました。「~するつもりです」という文章ですね。
この
動詞IRを線過去(不規則動詞)にすると、「IR+a+動詞の原形」で「~するつもりでした」という文章になります。普通、「するつもりだったけど、しなかった」という意味で使い、「しなかった」理由は現在形でも、点過去でも、未来形でも表すことができます。(「~しに行っていた」という意味で使われる場合もあります)
また、
動詞IRを点過去(不規則動詞)にすると、「IR+a+動詞の原形」で「~しに行った」という意味になります。
動詞IRを現在形に |
動詞IRを線過去に |
動詞IRを点過去に |
Voy a preguntarle al maestro. |
Iba a preguntarle al maestro. |
Fui a preguntarle al maestro. |
先生に質問するつもりだ。 |
先生に質問するつもりだった。 |
先生に質問しに行った。 |
「preguntarle」の「le」は間接目的語代名詞で、この場合「先生に」を意味しています。現在形の場合も「~しに行く」と訳した方がいい場合もあります。
スペイン語の点過去と線過去の使い分け(言ったこと)
複合文にて、
主節動詞が点過去で、
「言ったこと」などが現在形であった場合、その現在形で言った内容を従節文の中では線過去で表します。
主節動詞が点過去 |
言った事(現在、未来も) |
従節動詞は線過去 |
Dijo:言った: |
”Necesito dinero”「お金が要る」 |
Dijo que necesitaba dinero.
お金が要ると言った。 |
Preguntó:聞いた: |
”¿Cuándo vas a ir?”「いつ行く?」 |
Preguntó que cuándo ibas a ir.
いつ君が行くつもりなのか聞いた。 |
Opinó:意見した: |
”Hay que estudiar”「勉強しなきゃ」 |
Opinó que había que estudiar.
勉強すべきだと意見した。 |
Avisó:知らせた: |
”Me siento mal”「気分が悪い」 |
Avisó que se sentía mal.
気分が悪いと知らせた。 |
Pensó:考えた: |
”Es buena idea”「いい考え」 |
Pensó que era buena idea.
いい考えだと考えた。 |
スペイン語の点過去と線過去が分かる・まとめ
スペイン語の点過去と線過去の違い・使い分けがあっと言う間に分かるように、まとめてみました。もし、分からないことがあったら、コメントいただけますか?分かってもらえるまで、説明いたします!
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