146. スペイン語の不定詞の用法・よく使われる表現と意味

目安時間:約 10分

ここではスペイン語の不定詞(動詞の原形)の用法でよく使われるものを解説していきます。

 

スペイン語の不定詞の用法

名詞

スペイン語の不定詞は文の中で、主語としてや目的語としてなど、名詞としてのすべての機能を果たすことができます。

 

Observar la luna llena es bueno para mi actividad creativa. 満月観察することは私の創作活動のために良いのです。
Mi amigo sabe solucionar el problema. 私の友達は問題解決することができます。
Lo que te recomiendo es comer bien. 私が君に薦めることは、ちゃんと食べることです。
Te quiero decir que mentir no sirve de nada. 私は君に、噓をつくことは何の役に立たない言いたい。

 

2 番目の例文の「sabe」と 4 番目の例文の「quiero」は助動詞として使われています。その他の「助動詞+不定詞」については、こちらの助動詞についての記事をご覧ください。

 

4 番目の例文では、助動詞と組み合わさった不定詞「decir」の他にもう一つの不定詞「mentir」があります。この不定詞は従節文「mentir no sirve de nada」の中の主語として不定詞が使われています。「decir que の後ろが不定詞」という訳ではありませんのでご注意ください。

 

 

al 不定詞

「al + 不定詞」で他の動作と同時の動作であることを表します直接目的語や間接目的語代名詞再帰代名詞が伴う場合は不定詞の後ろに連結されます。

 

Al contar el dinero me di cuenta que faltaba. お金数えている時に足りないことに気が付いた
Al saber de la noticia te llamé. ニュース知った時に君に電話した
¿Te lavaste las manos?

Sí, pero al lavarmelas me mojé la ropa.

を洗ったの?

うん、でも手を洗う時に洋服濡れちゃった

Blanca le pidió los libros a Alfonso,

y él al traerselos se cayó en el pasillo.

ブランカはアルフォンソに頼んだ

で、彼女にそれらを運んでいる時に廊下で転んだ。

 

「te lavaste」、「me mojé」、「se cayó」は再帰動詞です。再帰動詞についてはこちらの記事をご覧ください。

 

 

動詞+前置詞+不定詞

不定詞を従える時、前置詞を伴う動詞があります。

 

acordarse de ~ ~を思い出す、を覚えている
aprender a ~ ~を学ぶ
enseñar a ~ ~を教える
empezar a ~ ~を始める
insistir en ~ ~を主張する
acabar de ~ ~をしたばかり
dejar de ~ ~をやめる
terminar de ~ ~を終える
tratar de ~ ~を試みる
tener ganas de ~ ~の欲求がある、したい

 

Acuérdate de no hablar de eso. それについて話さないということを思い出して(命令形)
Le enseño a manejar a mi hijo de vez en cuando. 時々息子に運転するのを教えます
Él insistía en venir a mi casa. 彼は私の来ることを言い張っていた
Dejé de estudiar idiomas hace mucho. ずいぶん前に言語を勉強するのを止めました

 

前置詞+不定詞

スペイン語では前置詞の後に動詞が来る場合は、メインの動詞の人称と同じ人称の時、不定詞が使われます。直接目的語や間接目的語代名詞再帰代名詞が伴う場合は不定詞の後ろに連結されます。

 

Pregúntale para saber la verdad. 真実知るために彼(彼女)に聞きなさい。(命令形)
Entré a su cuarto sin tocar. 彼(彼女)の部屋ノックしないで入りました。
Ella saldrá de la fiesta después de bailar. 彼女踊った後、パーティーから出るでしょう。(未来形)
Tiré el vestido en lugar de arreglarlo. ドレス直す代わりに捨てました。

 

ir a 不定詞

「ir + a +不定詞」は「ir」が現在形の時は「未来を表す文」になります。

 

「ir」が点過去の場合は「~しに行った」という意味になります。

 

「ir」が線過去の場合は「~するつもりだった」という意味になります。

 

 

hacer 不定詞、soler 不定詞、A 不定詞

「hacer +不定詞」で「~させた」という意味になります。「soler +不定詞」で「よく~する」という意味になります。「A 不定詞」で何かをすることを促す表現ができます。

 

Ese cuento me hizo llorar. その物語は私を泣かせた
Aquí suele nevar mucho. ここよく雪がたくさん降ります
¡A trabajar! さぁ!仕事仕事!
¡A comer! 食べようぜ!

 

hay que 不定詞、 tener que 不定詞

「hay que +不定詞」と「tener que +不定詞」は「~しなければならない」という意味になります。以下の記事に詳しく説明されていますので、必要に応じてご覧ください。

 

「hay que 不定詞」と「tener que 不定詞」について

 

 

スペイン語の不定詞の用法・まとめ

「不定詞」は「動詞の原形」とも言い、辞書に載っている、活用する前の元の形です。タバコを吸うという動詞「fumar」も、名詞として「NO FUMAR(禁煙)」と使われることもあります。名詞としてだけでなく、他の使い方もこうしてみるといろいろありますね!

 

136.スペイン語の動詞se venなど再帰動詞だけじゃないseの用法

目安時間:約 12分

スペイン語を聞いていると、「se」がたくさん出てきます。「セ」と発音するので、同じ発音をする「sé」も合わせると、何の「セ」なんだか、わからなくなってしまうかもしれません。ここでは、「se」の用法をわかりやすく整理してみようと思います。

 

 

スペイン語の動詞 se ven

「ven」は動詞「ver(見る、会う)」の、主語が「彼ら、彼女ら、あなた方」の場合の現在形です。その動詞の前に「se」が付いています。この「se」は何でしょうか?

 

 

これは「お互いに」という意味で、この se の付いた動詞は相互関係を表す動詞になります。複数形でだけ使われます。主語が「私たち」の時は「se」ではなく「nos」になるので「私たちはお互いに会います」という意味だと「Nos vemos」になります。よく、「さようなら」という意味で使われる言葉ですね。

 

Ellos se ven seguido. 彼らはお互いによく会っています。
Mi tía y mi prima se parecen mucho. 私の叔母従妹はすごく似ています。
Mi gato y el gato del vecino se pelean. 私の猫と隣人の猫は喧嘩します。
Eduardo y Angélica no se hablan para nada. エドゥアルドとアンヘリカはお互いに全く話さない(仲が悪い)。

 

とはいえ、「Ellos se ven bien.」と言った場合は、「彼らはよく見える」という意味で再帰動詞の用法となります。再帰動詞については次をご覧ください。

 

再帰動詞 se casó

「se casó」は再帰動詞です。再帰動詞については以下のリンクをクリックすると詳しく書いた記事に行けますので、必要に応じてご覧ください。

 

再帰動詞について

 

「se casó」の動詞の原形は「casarse」で「結婚する」という意味です。「se casó」は点過去なので「結婚した」という意味です。主語は「彼、彼女、あなた」などですね。

 

 

再帰動詞には必ず主語によって再帰代名詞(me, te, se, nos, se)が付くので、再帰動詞の主語が「彼、彼女、あなた、彼ら、彼女ら、あなた方」などの場合は、「se」が付きます

 

Nuestro hijo se casó el año pasado. 私たちの息子去年結婚した。
Arturo se cayó en la calle. アルトゥーロは転んだ。
Mis abuelos siempre se sentaban en esa banca. 私の祖父母はいつもそのベンチに座っていた。
Ella se fue temprano. 彼女早く帰った。

 

再帰動詞:

casarse(結婚する)

caerse(落ちる、転ぶ)

sentarse(座る)

irse(去る)

 

 

無人称文 se usa

 

「usa」は動詞「usar(使う)」の第三人称単数形が主語の現在形です。この動詞の前の「se」は何でしょうか?この「se」は無人称文を表しています。主語がない(必要ない)、または、「人々は」を主語として訳すこともできます。動詞によっては受け身の形になります。

 

「se usa」の場合、使うものが何か(実質的な主語)によって単数形でも複数形「se usan」でもいいです。

 

En este pueblo, se usa mucho la madera para todo. この村ではすべてにおいて木材が多く使われます。
¿Se puede entrar? 入ることができますか?
Aquí se habla español. ここではスペイン語が話されています。
¿Cómo se escribe tu nombre? 君の名前どう書きますか?

 

se me olvidó

「se lo」「se la」「se los」「se las」の場合は「se」は間接目的語代名詞の「le(彼に、彼女に、あなたに)」または「les(彼らに、彼女らに、あなた方に)」などだとわかります。間接目的語代名詞については以下の記事に詳しく書いてあります。

 

間接目的語代名詞について

 

じゃあ、「se me」の「se」って何?この「se」は再帰代名詞です。じゃあ、この「me」は何なんだ?って話になりますよね。この「me」は間接目的語代名詞の「私に」です。「私に被害が降りかかった」という意味です。

 

 

「se me olvidó」は「私は忘れちゃった」という意味です。とてもよく使う表現で、スペイン語らしい言い回しです。実質的な主語は「忘れた物」で、「忘れた物が私に忘れさせた」と言うような、まるで、自分には責任がないかのような言い方に聞こえます。

 

 

他の間接目的語代名詞も使えて「¿Se te olvidó?(君、忘れちゃったの?)」の他、「se le」、「se nos」、「se les」も使えます。また、「忘れた物」が複数の場合は「Se me olvidaron.」と複数形を使うこともできます。

 

Se me olvidó el libro. 、忘れちゃったんだよ。
Se le nota que no es de aquí. (彼、彼女は)ここ出身じゃないってバレちゃってるよ。
A mi abuelo a veces se le va la onda. 私の祖父時々ボケてる。
Se me perdió la llave. 私はを失くしちゃった。

 

どれも「本人の意思に反して」というニュアンスがあります。

 

「se le nota」は例えばアクセントが違うからわかったとか、顔でわかったとかそういうことです。

 

「la onda」は「波」とか「電波」などの意味で、「se va」の「irse」は「去る」とか「行ってしまう」という意味ですよね。「Es que se me fue la onda.(ボーっとしてて)」などの表現にも使えます。

 

「忘れた」もそうですが、「失くした」も普通に「Perdí la llave.(私は鍵を失くした)」と言ってもいいわけですが、「Se me perdió la llave.」と言われた方が、あなたの鍵を失くされていたとしても謝ってもらえる確率は低いだろうな、という感じですね!

 

 

No sé と Sé feliz

 

「se」とは全然別物の「セ」なので区別をつけるためにアクセント記号が付く「sé」があります。アクセント記号が付いていても、発音は同じです。

 

 

「No sé」の「sé」は「私は知っている」という意味です。「No sé」は「私は知らない」という意味ですね。動詞の原形は「saber」です。「saber」の活用は下の記事をご覧ください。

saber の意味と活用

 

「No lo sé.(私はそれを知りません)」と直接目的語代名詞が入ることもあります。

 

 

「Sé feliz」の「Sé」はまた違う動詞です。動詞の原形は「ser」で「~です」という意味です。「Sé」は相手が「君」に対して言う命令形です。「feliz」は「幸せな」という形容詞で、「Sé feliz」で「幸せになってください」という意味になります

 

形容詞を変えて「Sé fuerte(強くあれ)」などいろんな表現が作れます。

 

 

スペイン語の se の用法・まとめ

「se」は複数形の主語で、「お互いに~だ」という時に使われることがあります。

 

また、スペイン語には再帰動詞というものがたくさんあって、その場合には、第三人称単数形か複数形の主語のときに、再帰代名詞「se」が使われます。

 

再帰動詞の動詞と再帰代名詞の間に間接目的語代名詞が入っていることがあります。その場合は「~してしまった」という意味合いだと思っていただけるといいと思います。

 

無人称文として、動詞に「se」がつくこともあります。「行う人は誰」と指定する必要のないときに使え、スペイン語の文章の中での主語は行いを受ける物や事になるので、受動態と理解してもいい場合もありますが、「¿Se puede~?(~してもよろしいですか?)」のように違う形の無人称文もあります。

 

「se」と発音は同じですが、「No sé」や「Sé feliz」のように、動詞の「saber」や「ser」が活用変化したものもあります。

 

 

128. スペイン語で現在分詞を使う用法の基本・過去進行形など

目安時間:約 9分

スペイン語で現在分詞を使う用法の基本をみていきます。現在分詞を使う現在進行形についてはこちらの記事に書いてあります。今回は過去進行形を中心に、その他の現在分詞を使った用法にも触れています。

 

 

スペイン語で現在分詞を使う用法

まず、現在分詞の活用形の規則的なものと、不規則なものについては現在進行形についての記事の中に書いてありますので、必要に応じてご覧ください。

 

スペイン語で現在分詞を使う用法の基本的なものを以下に記します。

 

その他にも、現在分詞は以下のような場合に使われます。

  • し続ける[動詞seguir +現在分詞]
  • し回る[動詞andar +現在分詞]
  • (現在分詞の動作を)して(期間が)経つ[動詞llevar +期間+現在分詞]
  • しながら(動詞の動作を)する[動詞+現在分詞]
  • [名詞+現在分詞]で名詞を修飾
  • [目的語+動詞+現在分詞]で目的語の補語として
  • [Cuando(時) +動詞]=[現在分詞]
  • [Porque (なぜなら)+動詞]=[現在分詞]

 

※名詞を修飾する場合を含めて、現在分詞は性や数によって変化することはありません。

 

ここではまず、基本的な用法の過去進行形について詳しくみていこうと思います。

 

 

「動詞estar +現在分詞」の過去進行形

「動詞estar +現在分詞」の動詞estar が現在形の場合は現在進行形になります。現在進行形と現在分詞を動詞の原形から変化させる方法については以下の記事に書いてあります↓。

現在分詞と現在進行形について

 

ここでは、動詞estar が点過去の場合と線過去の場合の過去進行形についてみていきます。

 

「 estar の点過去」+現在分詞

「 estar の点過去」+現在分詞で、過去における継続した動作ですでに終わっていることがわかっているものを表します。

 

動詞 estar の点過去の活用は以下のようになります。

 

動詞 estar の点過去
estuve
estuviste
estuvo
estuvimos
estuvieron

 

 

Estuvimos viviendo en esa casa hasta 2015. 私たちはその家に2015年まで住んでいました。
Ana María estuvo hablando por celular tres horas. アナマリアは 3 時間携帯で話していた。
Estuvimos jugando videojuegos hasta medianoche. 私たちは夜中までビデオゲームで遊んでいた。
Uds. estuvieron llorando anoche, ¿verdad? あなた方は昨夜泣いていましたね?

 

 

「 estar の線過去」+現在分詞

「 estar の線過去」+現在分詞で、過去における継続した動作を表します。線過去の場合は、過去のいつその動作が始まって終わったかよりも、「継続していたこと」自体が興味の対象であるときに使われます。

 

また、継続した動作を線過去で表し、その動作を中断するかのような動作を点過去で表す文がありますが、継続を際立たせるために、線過去の代わりに、過去進行形(「estarの線過去」+現在分詞)を使うこともよくあります。

 

動詞 estar の線過去の活用は以下のようになります。

 

動詞 estar の線過去
estaba
estabas
estaba
estábamos
estaban

 

Mi mamá estaba hablando por teléfono cuando yo llegué. 私が着いた、母は電話でしゃべっていました。
¿Qué estabas haciendo cuando te vi? あなたを見た時、何をしてたの?
Mis compañeros estaban estudiando en la biblioteca. 私の級友たち図書館で勉強していました。
Yo estaba leyendo cuando se fue la luz. 停電になった時、私は読書をしていました。

 

現在分詞のいろいろな用法

他にも、現在分詞はいろいろな用法で使われます。

 

¿Cuánto tiempo llevas viviendo aquí? ここに住んでどのくらい経ちますか?
Vivo pensando en ti. 君のことを考えながら生きている
¿A dónde vas con esa escopeta colgándote atrás? 後ろにぶらさがったその猟銃を持ってどこへ行くの?
Mi papá siempre me veía jugando fútbol con mis hermanos. 私の父はいつも私が兄弟たちとサッカーをするのを見ていた。
Me caí saliendo del trabajo. 私は仕事から出た時、転びました
Yo creía en tus palabras creyendo que me amabas. 僕を愛していると思っていたから、君の言葉を信じていた。

 

「Vivo pensando en ti」は歌のタイトルにあります。「¿A dónde vas con esa escopeta colgándote atrás?」と「Yo creía en tus palabras creyendo que me amabas」はそれぞれ歌の歌詞の中の文です。

 

 

スペイン語で現在分詞を使う用法の基本・まとめ

現在分詞の用法の基本はやっぱり「動詞 estar 」と組み合わさった現在進行形と過去進行形です。

 

でも、スペイン語の現在分詞はその他にもいろんな用法で使われることがあるということを頭の片隅に入れておくと、意味がわかりやすくなってくると思います。

 

 

 

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サイト管理人MC(めひ・ここ)プロフィール

サイト管理人MC(めひ・ここ)です。

メキシコ市にあるUNAM大学外国人コースでスペイン語を学んだあと、メトロポリタン自治大学入学、卒業後はエンジニアとしてメキシコで仕事をしました。

その間、メキシコに滞在中の日本人の方たちに長年家庭教師としてスペイン語を教えてきました。

メキシコ人の夫との間に二人の子どもがいます。

メキシコには13年間住みました。最初はメキシコが大嫌いでした。好きになるまでにずいぶんかかったかもしれません。人生回り回ってやっとスペイン語が好きなことに気が付きました。。。

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